前穂高岳 北尾根

2019年6月20日〜21日 メンバーたぬき夫妻
天候 20日 晴れ 21日 晴れ

梅雨に入り、山屋にとっては雨に閉ざされた山々達。そんな中、束の間の好天と休日が噛合い高所岩稜登攀を楽しみに名クラシックルートである、前穂高岳 北尾根に行ってきました。
20日 平日早朝のバスで上高地へ降り立ちます。普段なら多くの登山者で賑わう上高地も、梅雨の時期の平日と有ってか閑散とする中、本日の目的地である涸沢へアプローチ開始。単調な林道を辿り横尾まで足を進め槍ヶ岳への分岐より涸沢へ進路を取ります。ようやく単調な林道歩きから解放され登山道へ進み、夏道を辿り高度を上げ涸沢手前にて雪渓を詰め正午に涸沢到着。 翌日目指す5・6のコルの偵察をした後、幕営にて一日目行動終了。 終日晴天に見舞われ快適なアプローチでした。
21日 天気予報では午前中は好天から、徐々に暗転して行く予報の為、勝負は正午前までと計画。  夏至まじかとあって、日の出の時刻を考慮し午前2時半より行動開始。 薄っすらと月明かりに照らされる中、額から伸びる一本の線を頼りに雪渓を詰め5・6のコルを目指します。高度を上げるにつれ傾斜は増し慎重にクラストした斜面にアイゼンを決めコルへ詰め上げます。  想定していた時間より若干早く着いた為、コルにて登攀装備を整え日の出と共に登攀開始。
5峰 岩稜歩き。事前の調べでは情報は少なくただの歩きと思っていたが油断大敵。思いのほかピークまで長く感じた。ピーク直下は涸沢側に巻き道も有ったがピークを踏む。ピークからは直下に見える踏み跡へ進み4・6のコルへ。
4峰 技術的には問題無いがルーファイ能力の試されるピッチ。 下部からは中間までは忠実に岩稜伝いに高度を上げる。事前の調べでは、巨大なフェイスが現れる所より奥又白へトラバースと有ったが、そこまで薄っすらと残るバンド状の踏み跡に惑わされる中慎重に高度を上げ大岩直下より奥又白池トラバースした後右上するラインより稜線へ復帰し4峰のピークへ。ピークから少し進めば明瞭な踏み跡を辿り3・4のコルへ。
3峰 ルート上の核心峰。ロープを出しコルより10m程上がった辺りにある小さいテラスより登攀開始。
1P 奥又白池側に回り込み頭上の2本ある凹角の左側へルートを取り直上。25m程伸ばす
2P 稜線を目指すように右上気味に高度を上げチムニー直下まで25m
3P 2本あるチムニーの右のチムニーへラインを取る。CSが詰まり階段状のチムニーを抜ける20m
4P 核心ピッチ。顕著な凹角を辿る。ホールド スタンスは豊富だが幕営一式を背負い登山靴での登攀は慎重に行動。 凹角を抜けると傾斜は緩み岩稜帯を詰めロープいっぱい延ばす。
5P 左側のかぶり気味の凹角状へラインを取る。凹角を抜ける2,3手が悪いが抜ければ岩稜歩き。ロープが屈曲するので重い。25m程で稜上でカムにてピッチを切る。事実上の登攀終了点。
2峰 事前の調べでは2峰ピークから懸垂となっているのでロープは畳まずコンテにて岩稜を辿り2峰ピークへ。クライムダウン出来ると有るが安全第一。7〜8mの懸垂
1峰(前穂高岳) ロープを畳み岩稜登攀頭上のスカイラインを目指せばピークへ突き上げる。
想定していた行動時間より早めにピークへ立つ事が出来、心配していた天候にも恵まれ安堵の中下山開始。
下山は一般道を辿り高度を下げるものの、途中でアクシデントに見舞われ大幅なタイムロスをしながらも上高地へ降り立つ事が出来ました。
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3峰 核心ピッチ

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2019年5月30日 メンバーたぬき夫妻
天候 終日b快晴

梅雨入りを目前に、高気圧に覆われ快適な登攀が約束される中、今シーズン登ってみたいと思っていた一ノ倉沢 変形チムニーへ岩のマルチを楽しみに行ってきました。
行動時間が長くなるのを想定し日の出前よりアプローチ開始。一ノ倉沢出合にて日の出を迎えます。
約2週間前に訪れた時の新緑は既に青々と成長し、目前には樹林の生命的な色とは対照的に黒々とした岩壁が広がり、その対象差がより一層圧力を感じさせられる中準備を整え雪渓を詰めテールリッジ末端へ到着。
通常なら、すっかり日が昇ってからのテールリッジの登攀は早朝ともあって大汗は掻かず快適に中央稜へ取り付きへ。
此処で最終準備を整え、烏帽子スラブをトラバースし目的である変形チムニー取り付きへ。
事前の調べにより迷う事無く到着。  登攀開始。( )内は個人的な体感
1P(Ⅲ⁺ 30m) 階段状のフェースより高度を上げる。浮石が多く残置が少ない。ランナーは2本しか取れず緊張を強いられる。
2P(Ⅳ 30m) 左上気味に高度を上げる。浮石が酷く残置無い上、カムが決められない。ランナーは僅か1本しか取れなっかった
3P(Ⅳ⁺ 30m) ラインは複数取れるようだが左よりのフェースに残置されたスリング伝いに高度を上げる。
4p(Ⅲ 25m) 浅いルンゼ状を辿り変形チムニー基部まで
5P(Ⅳ⁺ 25m) ルート上の核心ピッチ。チムニー下部はステミングから中間部よりバックアンドフットに切り替え上部で体勢を入れ替え、上部CSより左に抜けた。
フォローは、全く不可解なムーブで抜けた。完全な内面登攀の為、登り方は様々。
6P(Ⅳ 40m) 10m程フェースを直上後、中央カンテへ向けトラバース。トラバースに入ると残置が無く、緊張を強いられる。ランナウト約20m程で中央カンテ4P終了点へ合流。
上部は変形チムニー、中央カンテとルートを共有する為、昨シーズンの記録2018.05.25日を参考に割愛。
中央カンテへ合流後は昨シーズン登攀したともあってルーファイに気を遣わずグイグイ高度を稼ぎ、烏帽子の肩へ。高度感有る空中懸垂のち、前回ルーファイに迷った南稜の下降点までスムーズに進み、勝手知る6ルンゼを下降した後下山。
終日上空には青一色が広がり快適な登攀を楽しむ事が出来ました。
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変形チムニーから中央カンテ向け緊張のトラバース
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烏帽子の肩より

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2019年5月16日 メンバーたぬき夫妻
天候 曇りのち晴れ

雪渓でテールリッジまで埋まる一ノ倉沢。岩壁へアプローチが容易になるのを見計らい今シーズン初の岩のマルチを楽しみに行ってきました。
早朝日の出と共にアプローチ開始。 約2か月ほど前に雪稜を楽しみに来た時のモノクロの世界とは一転、新緑に覆われカラーの世界が広がり乾いたアスファルトを辿り快適に一ノ倉沢出合へ足を進めます。
出合より望む岩壁は分厚いガスに覆われ登攀への不安を抱きつつも天候回復を信じ雪渓を詰めテールリッジ末端へ。例年より積雪が多いためかテールリッジ末端はかなり上部まで雪で覆われ快適なアプローチ。テールリッジ中間部付近のブッシュ帯を抜けると今まで不安を抱いていたガスは一気に晴れ、まるで劇場の緞帳が上がるかのように目前には岩壁群が広がり登攀意欲を掻き立てられながら取り付きへ。
今回の狙いは変形チムニー。しかし烏帽子沢奥壁のトラバース上部には巨大な雪渓が残りリスクが有るので予定を変更し衝立岩 中央稜へ取り付きます。
1P 階段状に左上するラインから上部のリッジを目指し高度を上げる。
2P 左に2〜3mほどトラバースした後凹角を抜けフェースへ。 
3P 右へ高度感あるトラバースから始まり、フェースの登攀。高度感が気持ち良い
4P 核心ピッチ。高度感あるフェースを登り、上部核心で有るチムニーへ入る。バックアンドフット、キョンなどムーブを屈しながら上部抜け口を通過。
5P 凹角から中間部湿ったラインを通過し、上部ピナクルへ 
6P 高度感有るカンテの登攀。支点はカンテ、フェースにに幾多も有るがカンテに沿って高度を上げる
7P 階段状の岩場
8P 殆ど歩き
9P 浮石だらけ
下降は同ルートを懸垂にて高度を下げます。ロープのスタックが心配だったため短くピッチを切り取り付きへと戻り、登り以上に神経を使いながら慎重にテールリッジを下降し出合へと戻りましました。
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明神岳 東稜

2019年5月8日〜9日 メンバーたぬき夫妻
天候 7日 晴れただし稜線上はガスのち晴れ 
    8日 快晴ようやく天候と休日の日程が噛合い、今シーズン雪稜の登り納めに明神岳 東稜へ雪稜を楽しみに行ってきました。
始発のバスにより早朝の上高地に降り立ちます。大型連休明けとも有り、静寂に包まれた上高地。 暦では既に立夏を迎え、まさに夏への準備が進むように緑に覆われ、その新緑が静寂と相乗し、気持ち良く一般道を辿り明神へ到着。
天候は晴れ、しかし明神より望む明神岳、他の高峰の峰々には分厚いガスに包まれ天候の不安を抱くものの、予報では晴。予報を信じ一般道を外れ東稜を目指します。
一般道離脱より積雪は無く踏み跡を辿り高度を上げると下宮川谷付近より積雪が現れ始めます。前日に降雪が有った為かトレースは無く慎重に高度を上げ、ひょうたん池直前の長七沢付近では目前を小雪崩が襲い緊張を強いられながらひょうたん池到着。
登り始め不安を抱いていた稜上のガスは晴れず、此処でガスに捕まります。幕営適所ですが、ひょうたん池からは稜を辿るルートの為、行動は継続し目的地であるラクダのコルを目指し高度を上げ東稜下部核心である第一階段へ到着。
第一階段
草付の泥壁。スタカットにて登攀開始。草付にアックスを打ち込みながら慎重に抜ける。50mいっぱい延ばし上部のブッシュにてピッチを切る。その後は雪壁の登攀。コンテに切り替え、同時登攀にてロープスケルにして150m程高度を上げ再び稜上へ。
心配していたガスは時間を追うごとに薄くなり、視界が開け快適な登高を楽しみながら目的地であるラクダのコルへ到着。天候に不安も有ったものの、行動終了時にて晴れ快適な1日だった。
2日目 前日とは違い、日の出より雲一つ無い空が広がる。快適な登攀が約束される中、出だしよりルート上の核心部であるバットレスへ取り付く。
下部。草付。フリーでも行けそうだが朝一ともあってロープを出す。昨夜の季節外れの冷え込みより、草付にはアックスが良く決まり50m延ばし肩がらみにてピッチを切る。
核心。バットレスの登攀。傾斜は緩いが1枚岩のスラブ。凹角を頼りに高度を上げるが幕営一式を背負っての登攀は非常に厳しく感じた。残置は多いがカムが有れば心強く感じるピッチ、
上部。雪壁。 フリーで抜ける。上部に行くにつれ傾斜はきつくなり、滑落は絶対に許されない中慎重に抜け上部岩壁を左より抜け明神岳のピークへ立つ。雪質が不安定ならスタカットが無難に感じた。
ピークからは北アの高峰が出迎えるように聳えます。  下降は前穂高目指し岩稜伝いに進み奥明神沢より雪渓を下降。雪崩の心配も有りましたが、雪質は安定しグイグイ高度を下げ岳沢経由にて長い下降路を辿り上高地へ戻りました。
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ラクダのコル付近にて
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核心バットレス
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上部雪壁



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