チェンライの市場から

2009年1月から続いた介護ロングステイは2018年8月、母の死去で終わりになりました。

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「いただきます」「ごちそうさま」

■食事の挨拶
朝日新聞の投書欄「声」に掲載されたある老人の投稿。小学生の親が「うちはちゃんと給食費を払っている。給食を食べることは当然の権利で誰にも感謝する必要はない。それなのに、『いただきます』、『ごちそうさま』を食事の前に言わせている。これはおかしい」と抗議してきたそうだ。投稿者は近頃のモンスターペアレントの横行は嘆かわしい、と結んでいる。

確かにそういう事実があった、と朝日新聞がウラを取って掲載したとは思われない。というのはこの話は一種の都市伝説で、古くは1990年代に永六輔のラジオ番組で紹介されている。永さんが取り上げた小学校では、いただきますの代わりにピッと笛が鳴って一斉に食べ始める、そして次にピッと笛が鳴ったところで給食が終わることになっていた。

以上はネット記事の受け売りで朝日同様、ウラは取っていない。でもありそうな話として忘れたころに再登場してくるのだろう。自分はいただききます、ごちそうさまと当たり前のように唱えているが、世の中には食事の挨拶は不必要と思う人もいるようだ。

■「いただきます」「ごちそうさま」を言う人は、何も考えてない人
標記小見出しは下田美咲さんのエッセイの題である。ネットを見るまで彼女のことは何も知らなかったが、モデル・タレント並びにエッセイストとのこと。

(引用開始)
私にとって「いただきます」「ごちそうさま」を重要視する価値観は、この人って自分の頭では何も考えていないんだなぁという認識につながる。
この2つの挨拶を重要視する人にその理由を語らせると(訊いていないのに語り出す人が多い)、「お米とか農作物とかを作ってくれた人への感謝の気持ち」「料理を作ってくれた人への感謝の気持ち」「命を戴くことへの感謝の気持ち」などが挙げられる。それ以外は聞いたことがない。

大真面目な顔をしてそう語る人を見るたびに、馬鹿の一つ覚え、というナレーションが私の脳内で流れる。
もし「お米とか農作物とかを作ってくれた人への感謝の気持ち」だとするならば、ここで言ってもしょうがないだろう、と思う。こんなところでそんな小さな声で言っても、相手には聞こえていないし、届いていない。
それにお店で食事をしている時の「いただきます」「ごちそうさま」が「料理を作ってくれた人への感謝の気持ち」であるのなら、それこそ、対面の相手にしか聞こえない声で囁いてどうするんだという話で、まったく意味がない。
それを言う理由が本当にその手の具体的な誰かへの感謝ならば、その人に届くようにそれを発信するべきで、農家に手紙を送るべきだし、シェフを席に呼ぶべきだ。(引用終り)

理路整然として説得力があるようにも見えるが、読み進むうちに心が寒くなってきてしまう。

■自己肯定感
はっきりと感謝の気持ちが相手に伝わらなければ意味がないのであれば、先祖やしばらく会ってない恩師や先輩、友人、感動した本の著者や偉人に感謝したり共感を覚えることはないのではないか。いわんや郷土愛、愛国心など・・・・。

自分は一人で大きくなったわけではなく、この年になるまで多くの人に助けられてきた。今、無職であっても餓えず凍えず口に糊することができるのもお国を始め皆さんのお陰である。馬鹿の一つ覚えと言われても構わない。自分は「いただきます」「ごちそうさま」と言い続ける。

この年になると職歴とか学歴なんてほとんど意味のないことに気づく。タイに来たおかげでいろいろな人と出会っていい話が聞ける。野に遺賢ありではないがすごい人はどこにでもいる。自分は、といえばまあこんなものだと背伸びもせず、かと言って卑下もしない。精神科医で対人関係療法の第一人者と言われる水島広子氏は、「自己肯定感」が健康な生き方に繋がるという。自己肯定感とは、自分らしくのびのびと、そして他人ともよい関係を保ちながら生きていくことらしい。この年になって自己肯定感を少し持てるようになったように思う。

自己肯定感は相手をリスペクトすることで高まる。「リスペクト」とは、相手のそのままの姿を認め、そこに価値を見いだすことである。

水島氏はいう。
最終的に人は、あらゆるものをリスペクトすることができます。それは、今この地球に生きていること全体を恵みとして受け取るということ。 そうすれば、自分がここに生きていることがすばらしい奇跡のように感じられるでしょう。

森羅万象に神が宿ると信じ、万物に感謝して手を合わせる。これが自己肯定感に満たされた日本人本来の姿である。食事の挨拶に目くじら立てて人を見下すような輩は日本人とは言えないのではないか。



写真はチェンライ、ワットプラケーオの境内から

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