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 2012年12月。湾岸署管轄内で行われている国際環境エネルギーサミットの会場内で誘拐事件が発生、その被害者は数時間後に射殺体で発見された。犯行に使われた拳銃が警察に保管され何者かが持ち出したらしい事が発覚し、警察首脳部は不祥事発覚を恐れ事件捜査を湾岸署ではなく警視庁で極秘に捜査する事を決定、警視庁エリート管理官の鳥海(小栗旬)に捜査を一任。青島(織田裕二)は警視庁の要請である男を任意同行して身柄確保するが、鳥飼が強引に男を事件の被疑者に仕立てようとしている事に反発。そんな中第二の殺人事件が…。
 
 CXの人気刑事ドラマから派生した映画版『踊る大捜査線』の第4作目にしてファイナルなんですが、俺は今回が3作目だと勘違いしてて、前作で登場していなかったはずの伊藤淳史や内田有紀が当然の様な顔して湾岸署刑事の一員になっているのを見て変だなと思いながら観ていたのだが、存在知らなかった前作『THE MOVIE 奴ら解放せよ!』(10年)からレギュラーに加わっていたんですね。それでなくともこのシリーズは登場人物が多く、TV版から食いついているマニアでないと出演者の配役を完全に把握するのは無理でしょう。俺は犯人との交渉人係だった真下(ユースケ・サンタマリア)が出世コースに乗って先輩の青島を追い抜いて湾岸署々長になっているのにビックリ。スピンオフ版『交渉人 真下正義』(05)での実績が評価されたんでしょうかね。
 
 慌ただしい捜査が続く中恩田すみれ(深津絵里)は体調不良に悩み、青島ら共に苦労してきた同僚に告げず秘かに退職する事を決意していた。拳銃を持ちだ出したのは警視庁捜査一課の久瀬(香取慎吾)だと判明するが、鳥飼の指示で共犯者割出しの為泳がせ様子を見る事に。第二の殺人事件の被害者は真下が6年前に関わった誘拐殺人事件の被疑者であった事が判明。彼は証拠不十分で無罪判決が出て釈放された直後だった。鳥飼と対立を繰り返し独自捜査していた青島は鳥飼によって件の男への誤認逮捕と自白強要の当事者の濡れ衣を着せられて辞職勧告、警察庁の室井(柳葉敏郎)も事件捜査の本部長に就任した事もあり青島の責任を取っての辞職を迫られる。そんな四面楚歌の中室井は警察手帳を持たない青島に事件捜査続行を指示…。
 
 第一作を劇場で観た者としては、シリーズのファンではなくとも「これで終わりか」との感慨深い感情に駆られる部分は確かにあるのだが本シリーズ一本目からのアキレス腱、犯罪捜査の杜撰さと犯行動機の不明瞭さは最後まで克服できなかった。第二の殺人事件が過去の誘拐事件と関わっていた事が判明した時点で主犯の目星なんて直ぐ付きそうなモンだが(●●は誘拐事件の被害者の身内なんですよ!)誰も気づかないとは? 青島の独自捜査に至っては捜査というよりパフォ―マンスといった方が正確。香取の犯人役はライバル局製作の『踊る〜』をパロッた映画に主演した事への懲罰キャスティングの様に感じるし、青島と室井が力を合わせ事件解決に邁進する下りは織田と柳葉の不仲伝説を逆利用したかの様で、そんなあざとさばかり目につきます。
作品評価★★
(この映画の撮影チームは刑事ドラマを舐めていないか? 物量作戦的な演出で誤魔化そうとしているけどホント酷い脚本だ。と、映画としては三流レベルもいいとこだけど、観る側もそれを判って踊っている部分もあったのかもしれないね。まあこれで終わりなので長い間ご苦労さん、ではありますが)
 
 最近刑事ドラマの再放送を観る機会などもあって良く思うんだけど、60年代の刑事ドラマにあった社会派的な視線はどんどん希薄化し、青島刑事に代表される様な捜査パフォ―マンスばかり見せられる始末になってしまったのが80年代以降の刑事ドラマの現状なのでは? 

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