徒然なるままどうでしょう

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騙し絵の牙と宝石鳥

こんにちは。
土曜日が朝からこんなに良いお天気なのはいつぶりでしょうか。

今週、立て続けに2冊の本を読みました。
『騙し絵の牙 / 塩田武士著』
『宝石鳥 / 鴇澤亜妃子著』

1冊目はご存知洋ちゃんをあて書きした出版業界を取り巻く社会派な小説です。
もうこれは映像化も視野に入れている構成、展開でした。

章扉の洋ちゃんの写真も良い感じです☆

ネタバレになってしまいますが、主人公・速水の編集者として並々ならぬ熱には義父への愛情と尊敬が芯にあったんですね。
速水が辞めるまでにお義父さんの原稿が届いて欲しかったと思いました。

気になったのは、速水の妻の万引き。
結局何も語られる事はなかったですね。
お嬢様育ち設定だから、語らせる事をさせなかったのでしょうか。それにしても万引きが唐突すぎて少し戸惑いました。あれ、必要だったのでしょうか?
夫婦間の立場の何かを書きたかったのでしょうか。

出版業界の苦しいお家事情等も、小説の中とはいえリアルでした。

2冊目はファンタジー小説です。
第二回創元ファンタジイ新人賞の受賞作なのです。

久しぶりに見開き四段というボリューム。
気合を入れて読みましたよ(笑)

新人賞という事もあり、まだまだ伸びしろがありそうな展開でした。
宝石鳥の伝説が残る、とある国と宝石鳥にまつわる人々の今昔。

少しエピソードや登場人物を詰め込みすぎている感がありました。
途中で読んでいるこちらが疲れてしまいましたが、ラストに向けて何とか立て直したように思います。
でも無駄な動きや文章も多くあったので、そこをそぎ落として書き直すともっと光る作品になると思います。

・・・なーんて上から目線で書いちゃいましたが、どちらの作品も読み応えたっぷりで仕事の往復の移動時間にあっという間に読んでしまいました♪

久しぶりに活字に満たされた気分になりました。
読書の秋のお供にこの2冊をおススメしますよ〜!(^^)!

ぬかよろこび。

こんにちは。
2017年も半分が終わってしまいましたよ!どうしましょ!!
皆さんも残り半年を楽しく過ごしましょう☆

さてさて、今話題の?本を読みましたよ。

ぬかよろこび 嬉野雅道著

ご存知の通り、うれしーの2作目ですね。
2回ほど読み返しましたが、読めば読むほど味のある、スルメのような文面だなと、思いました。

第二話   その気もなかったのに、なぜか珈琲の味を究めるお膳立てをされてパニックに陥る男の話
第三話   生まれてはじめての銭湯で、どこで服を脱げばいいのか分からず頭の中が真っ白になった男の話

の二つは笑ってしまいましたね〜。

第五話   ぼくのおじさんと、ぼくの家族と、あのころの話
第十二話  子供のころ父親に聞かされた不思議な話の答えに、『水曜どうでしょう』のロケ中にたどり着く話

の二つは何となく好きなお話でした。

第十三話  おかえり
第十四話  私の人生の恩人たち

は涙が零れてしまいました。
特に第十三話の奥様と飼い犬のラストドライブ。
トラックの運転手さんとのやり取りにやられてしまいました。

この話を駅のホームで読んでいたものですから、人前で泣く訳にもいかず、これ以上泣かないようにするのに必死でした。

うれしーの本は最後の方に泣ける話があるので油断できません。

第十四話では『納得とは愛されていたと実感すること』といった事も書かれていましたね。
それを読んで、私にそういうことがあっただろうかと考えてしまいました。

あとがきにも深い話が書いてありましたね。
『いじめには真剣味がない』という言葉に「なるほど」と目から鱗な感じでした。

うれしー哲学はゆるい感じでじわじわと心に来る言葉が沢山ありました。

読むと日々の生活に疲れた心が癒される一冊でした。

桜のような僕の恋人

おはようございます。
たまにしか更新しない今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。
今日から5月ですね〜。免許の更新を急がないと(笑)

本当に久しぶりに読書感想文を書きたいと思います。

『桜のような僕の恋人』 / 宇山 佳佑著

最近この手のラノベ以上本格小説以下というような、大人の軽い小説を手にする事が多くなってきました。
ぼくは明日昨日のきみとデートする』  / 七月隆文著もしかり。

ちょっと辛口な感想になると思いますがお付き合いを。

この本を読むきっかけは飲み会までの時間つぶしでたまたまタイトルに惹かれて買ったんです。
事前情報もなく読んだ初回は、他の感想文サイトで皆様が書かれているように涙が零れて、途中で落ち着くまで読むのを中断したりすることもありました。

すぐに2回目に読み返したんです。
何も残らなかったんですよ、心に。

確かに冴えない青年・晴人と早老病を発症してしまうヒロイン・美咲の悲恋ものです。
でも、ここまで何も残らなかったストーリーって今までに1冊くらいでした。

どこに問題があるのだろうと考えると、晴人という人物像が頭の中で描けないんです。
彼の描写が少なすぎて。
普通なら頭の中である程度の人物像ができて読み進めると思うのですが、今回ばかりは美咲の病気や心情、美咲の兄の何とかしてあげたいという思いが先走っていて、恋人のはずの晴人が置いてけぼりのキャラクターに思えました。

設定が24歳の晴人なのに、若々しさが見えない。
むしろアラサー男性が久しぶりの恋愛にテンパって空回りしているようにしか読めませんでした。

ストーリー展開はそこそこ読めます。
早老病を発症してからの美咲の焦りやもどかしさは読んでいて辛いものがありました。
美咲の兄のなぜ自分ではなく妹なのかという苦悩も。

もし自分がこういう病気になったら・・・と読みながら考えました。
やっぱり美咲と同じように何も告げず好きな人と連絡すら断ってしまうだろうか。会うことは諦めるけれども、病気のことは告げてSNSや電話はするだろうか。
やっぱり怖いなぁ・・・

ラストに出てくる桜色のニット帽は晴人の手に渡れば良いと思いました。
晴人にとっては後悔の塊のようなアイテムではあるけれど、最後の美咲をちゃんと心に刻む唯一のものなので、そこは晴人に持っていてもらいたいなと。

晴人はカメラマンの卵ならば、いつでも美咲の写真を遠くからでも撮ることができたはずなのに、2ショット写真にこだわるあまり、結局撮れないまま終わってしまうのは設定としてちょっと違うのではないかな。

この作品の中で唯一好きな台詞があります。
「愛されるっていいものよ」
確かこんな台詞だったと思います。
美咲の兄の婚約者・綾乃が、まだ発症前の美咲に言う台詞です。
何てことない言葉なのに、なぜか残る言葉でした。

ここでけっこうな事を書いていますが、おそらくいつまでも手元に置いてあるんだろうな、ふと読み返すんだろうなと思う作品でした。

ひらあやまり

こんばんは☆
先ほど雨に降られました
皆さんは大丈夫でしたか?

少し前にうれしーの初エッセイを読みました。

『ひらあやまり』 嬉野雅道 著

何というか、エッセイというより「嬉野哲学」と表現した方がしっくりくる感じでした。
若しくは精神論のジャンル。

語り口調で、回りくどい表現が多かったので読みにくいと思われる方もいたのではないでしょうか。

興味深く読んだのは第三段の「水曜どうでしょう」アフリカロケと大泉洋、第四段の痕跡、第五段の「奇妙な予感」でした。

自分の職場にもうれしーカフェがあったら息抜きに通うだろうなと思います。
カフェ出張してくれないかな

巻頭のグラビア(笑)もなかなか良い感じでしたが、私はジャケットの写真が好きです(笑)
ジャケ写なら壁紙とか待ち受けとかにしてみたいです

まだお読みでない方も一読の価値アリですよ

二千七百の夏と冬

こんばんは。
とうとう七月になりましたね。

久しぶりに読書感想文などを。

『二千七百の夏と冬 萩原浩 著』
上下巻でなかなかの読み応えでした。

二千七百年前の男女の骨が発見され、それを取材していた現代の新聞記者の女性が古代の二人に思いを馳せ、調べていきます。

なんとなくラストは読めてしまいますが、そこに行き着くまでの最後数ページは切なくなりました。

古代の言葉として本の中で色々出てきますが、慣れるまで少し時間がかかりました。

現代と古代が交互に展開されていきます。

現代の新聞記者の女性の恋愛話も出てくるのですが、特に必要なかったのではないかと思いました。

読後もしばらくラストの切なさが残ります。

本の中にどっぷり浸かりたい方にオススメします。

文庫本になったら自分の手元に残したいと思う作品でした。

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