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この1ヶ月は地獄のような天国だった
1ヶ月にも及ぶサッカーの祭典が終焉を迎えた。
この不規則生活ともやっとおさらばできる安堵感と、まだまだこのお祭りを楽しみたい気持ちが入り混じった複雑な気持ちで、最後の決勝戦を観戦した。
最後、栄冠に輝いたのは、事前の予想で1番人気のスペインに収まった。
初戦に敗戦したときは、どうなるかと思ったが、彼らの初優勝はこれからのサッカー界にとって大きなものになったに違いない。
日本代表は好結果に浮かれていたし、今でも少し浮かれている。
でも、サッカーの質自体はそんな悠長なことを言っていられないくらい世界との差があったようにも感じられる大会だった。
特に優勝した国は、日本人とも体格差もほとんどない。
そういう意味では、目標となる道標をスペインという国が暗示してくれたのかもしれない。
その道は限りなく険しいものなのだが……
予想外の泥試合になってしまったことが少し残念
決勝戦は、試合前の予想というよりも、期待していた展開にはならなかった。
圧倒的なポゼッションサッカーとパスサッカーで相手ディフェンスを凌駕するスペイン対伝統的な攻撃型のチームで3度目の決勝戦に進んだオランダ。
誰もが、双方の攻撃的で美しいフットボールを期待にしたに違いない。
だが、そうはならなかった。
それが決勝戦というものなのかもしれない。
互いに相手の攻撃をファールで止めるサッカーに終始したというのも事実である。
特に、オランダはプライドもかなぐり捨てた、激しくそして汚いファールを連発していた。
でも、だからこそ、そういうサッカーができるようになったからこそ、この2つのチームが決勝に駒を進めたのかもしれない。
現実的に一発勝負のワールドカップの決勝戦で、きれいごとなんて言ってられないという、選手や監督の気持ちもわかる。
でも、それでも、相手の長所を消すだけのサッカーではなく、自分たちらしいサッカーを展開してほしかったというのが、決勝戦を観戦したファンの気持ちではなかろうか。
そんな中、どれだけ悪質な反則を受けても、自分たちのサッカーを貫き通したスペインに勝利の女神は輝いた。
本当に紙一重の試合だった。
オランダが勝利してもおかしくない決定機も何度もあった。
結果を分けたのは何? と問われれば、私は“運”とくらいしか答えれない。
でも、やっぱりただの結果論じゃなく、若い年代からの育成や勝負のあやや選手たちのメンタリティーなど、数え切れないものが絡み合って、延長1−0でスペインの勝利ということなのでしょう。
強いて言えば、「らしさ」を7試合貫き通したスペインにあのカップを掲げる権利があったのかと思う。
そして、勝負を決めた決勝シュートを決めたのが、そのスペインサッカーの代名詞とも言えるイニエスタであったことも、なにかサッカーの神がそう導いたように思えてならない。
美しいサッカーのオランダを観たかった
個人的には、昔からオランダサッカーファンだっただけに、オランダをひいきめにして試合を観戦していた。
でも、そこには私の好きなオランダサッカーは展開されなかった。
というよりも、させてもらえなかったの方が正しいのかもしれない。
あれだけ、スペインにボールを保持されたら、自慢のポジションチェンジを頻繁に行うトータルフットボールもウイングが奔放に駆け回る4−3−3のサッカーが成りを潜めるのも仕方がないのかとも思う。
そんな中、110分以上我慢し続けるメンタリティーを手に入れたことを賞賛しなければならない。
そんなこと、これまでのオランダ代表には考えられなかったことだから。
クライフ氏は、「あんなものオランダサッカーではない」と非難するかもしれない(
事実、オランダ人でありながら彼はスペインを応援することを公言していた)。
それでも、やっぱり勝負にこだわり続けた彼らは、クライフやトータルフットボールという呪縛から解き放たれたのかもしれない。
残念ながら、結果は伴わなかったが……
もしかしたら、これからが、オランダサッカーの本当の正念場なのかもしれない。
1度成熟したサッカーをまた違う形で醸造し直す作業なのだから。
スペインは自国のサッカーアイデンティティーを守り続けた
そして、ユーロ2008に続き、今回のワールドカップを連覇したスペイン代表そそして、スペインの方々、そしてスペインサポーターの皆様、おめでとう!
やっとの思いで、世界一の座を手に入れましたね。
名実とも世界一であることは、あのサッカーを見せつけられ、そして実際優勝したのだから間違いないこと。
スペイン代表というよりも、やっぱりバルセロナの功績が大きいのでしょうか。
試合では、スターターの半数以上がバルサの選手でした。
いや、バルサに限らず、リーガエスパニョーラでも、多くのチームがパスサッカー、ポゼッションサッカーを展開している(Jリーグも試合前に水を撒きましょう)。
そして、ひとつにならなかった国民もスペイン代表を後押しした。
多くのものが結実したスペインは、正しく無敵艦隊の名にふさわしい。
これから4年間は、世界中がスペインを目標にし、そして打倒スペインで挑む。
王者として挑む2014年大会も楽しみだ。
そのときは、真の王国が開催国として待っている。
気は早いが4年後にスペインとブラジルの王者対決を目にしたい。
なんにせよ、スペインが優勝したことを日本人として、日本代表を応援するものとしても喜びたい。
今大会は場外闘争も多かった大会だった。で次は?
にしても、今大会は初もの尽くしでした。
優勝国は8番目のワールドカップの優勝国だし、アフリカ大陸での試みも初だ。
そして、サッカー以外にも注目が集まる大会でもあった。
ブブゼラはもちろん、タコ占いや、誤審や、選手を悩ましたジャブラニ(公式球)。
いっぱい楽しませてもらいました。
いずれによ、サッカーというスポーツに魅力があって、そこから波及したもの。
誤審なんて、スポーツにはつきもの。
決勝も得点シーンの前のゴールキックが誤審だったが、それも御愛嬌。
誤審が全くないスポーツなんて逆に人間味がなくて味気ないものなのかもしれません。
4年後日本代表はブラジルのピッチに立っているのか。
もちろんそうであると信じてます。
4年後は、南米開催、今回以上の南米旋風が吹き荒れるのか?
そのとき、アルゼンチンのカリスマお騒がせ監督はまだいるのか?
開催国ブラジルは、またファンタスティックなサッカーをとりもどすのか?
まだまだ、挙げ始めたらきりがないが4年後が待ち遠しく、遠いようで色んな想像をかきたてるのには、丁度いい期間のような気もする。
フットボールは世界の人々の最高の娯楽であり最高の文化である
そして、今大会再認識したこと。
サッカーは、人類が破滅するまでNo1人気のスポーツであり続けること。
サッカーのある時代に生まれてよかった。
と、スポーツオタクですらそう思うワールドカップだった。
4年後のブラジル大会も成功と多くの奇跡が起こることを願って締めにしよう。
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