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ハイノート、天を突く

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今朝、友人からのメールで
メイナード・ファーガソンの死去を知った。

9月、倉敷のジャズコンサートに出演予定と聞き、
「生で見る最後のチャンスかも・・・」と話し合っていたが、
それも叶わぬ事となった。

M.ファーガソンの「生音」に触れた唯一の機会が、
十数年前の真夏に、香川県のレオマワールドで開催された
屋外でのジャズフェスだった。

元々ジャズ好きな私だが、ファーガソンに関しては
「ロッキー」や「スタートレック」を吹いている
ハイノート・ヒッター(超高音が得意なトランペッター)
・・・くらいの知識しかなかった。

しかし、銀色のトランペトから発射される
そのハイノートを直に聴くと、
「青空の向こうに突き抜けていく」「脳天を打ち抜く」
という表現がピッタリの、稲妻の様なスピード感と努迫力。
その風貌(スゴい太鼓腹!!)とも相俟って、
強烈なインパクト、そして無茶苦茶カッコ良かった!!

当時、趣味でトランペットを吹いていた私は、
「あんな超高音を出してみたい」
と、楽器屋でトランペットのマウスピースを漁り回り、
JetToneというメーカーの、M.ファーガソン仕様を見つけ、
即座に購入した。

私の頭の中では、ハイノート・ヒッターのマウスピースは、
唇を疲れさせないため、リム(ふち)は厚め、
そしてカップは、高音を出しやすい(と言われている)浅めのモノ、
・・・というイメージが出来上がっていた。

・・・ところが、実物を見て、ビックリ!!

リムは、寧ろ薄い部類。
カップは深いV型で、境目もなくそのまま管へと繋がっている感じ。

自分の想像とは、全く逆のシロモノだった。

おそらく、メイナード・ファーガソンは、
とんでもなくスピードのある息を容易にラッパに吹き込める、
怖ろしい肺活量の持ち主だったのだろうと思う。

また、巨星が一つ堕ちた。
・・・いや、自身が発し続けた、あのハイノートの如く、
天へと突き抜けていったのだろう。

御冥福をお祈りしたい。


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