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音楽ソフトとしてのCDが市場に出始めて、もう30年位になるのだろうか。 LP盤に慣れ親しんだ身としては、あんな小さな円盤の、しかも片面だけに 80分もの音が収録出来るとは、にわかには信じられなかったものである。 何より、アナログレコードと異なり、針などとの物理的な接触なくして、 収録された音を拾う仕組み故に、何回聴いても音の劣化がないというのが 当時は魅力的だった。 いつまで経っても、好きな曲を、いつでも手軽に、良い音で・・・。 思えば『懐メロ』という類の音楽が、CD登場前の曲に限られているのは、 その辺りの事と無関係ではない気がする。 ただ、『発売当時の音が、いつまでも変わらず・・・』といった特性故に ユーザー側は、ついつい忘れがちになってしまう事がある。 ・・・それは、『アーティストは生身の人間である』という事。 特定のアーティスト(特にヴォーカリスト)を長年フォローしているなら あまり感じない事だが、少し期間を置いて、久しぶりに『オンタイム』の 歌声を聴いて、(色々な意味で)驚く、という事はよくある話だろう。 ********** 高校から大学時代にかけて、おっつぁんがよく聴いていた『佐野元春』。 つい先日に発売されたばかりの、セルフカバーアルバムを聴いてみた。 若き日々に、『俺達、私達の代弁者』みたいな感じで、胸を熱くしながら 彼の放つメッセージに聴き入っていた同世代のオッサン・オバハン連中は 日本中に数多くいると思う。 自分の中の佐野元春は『アンジェリーナ』であり、『SOMEDAY』であり、 『ガラスのジェネレーション』であり、『Rock'n Roll Night』であり、 『Complication Shakedown』であり・・・ 『鋭く心に切り込んでくる』言葉と歌声、そんなイメージだった。 今年55歳になる彼の、『今』の声を聴いて抱いたのは、 「まるくなったなぁ〜。」 ・・・という印象。 ナイフのようなシャープさに代わって、心に『そっと分け入る』ような、 穏やかなメッセージで、聴く者に何かを訴えかけて来る。 アレンジに依る所が大きいと思うが、かつて自分が聴た曲と同一と思えぬ 肩の力の抜けた、リラックスした雰囲気が、全編にわたって流れている。 アーティストが生身の人間である事を、強く感じさせてくれたこの一枚。 かつての姿から変遷して、辿りついた『今』。 これを、『円熟の境地』とするか、『老成』とするか、はたまた・・・。 その辺りは、リスナー各々が判断すればよい事だろう。 ただ、おっつぁんの極々個人的な感想なのだが・・・ 混乱したこんな時代こそ、アルバムタイトルでもある『月と専制君主』は
オリジナルで聴きたいと思うのだ。 |
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佐野さん、ついこの間TVでやってましたね♪
目に見える変化は抗えないもので、こちらとて同じ。
でも刻まれた記憶はそのままですからね。。。
佐野さんに限らず、私は同じ思いになることしばしばです。
今更ながら、SONYはデジタル録音というすごいことをしてくれたと感謝してます。
2011/1/28(金) 午前 10:30
〉高子さん
歌の持つメッセージをどう伝えるのか、それがスタイルの変化に繋がってるんでしょう。
以前はマスメディアに殆ど出る事のなかった佐野さん、ここ数年はTVでも見かける機会が多くなりました。
2011/1/28(金) 午後 0:22
歌手生活の長い人って味がありますよね。
あっ聞いた事があるって歌が今も昔も変わりなく聞けるっていいね。
CD聞きたい(*^_^*)と今思いましたよ。
2011/1/28(金) 午後 1:20 [ - ]
〉ロイさん
CDの手軽さから、『音楽は生活の一部』ってのが、ごく普通になりましたね。
そういえば、そちらへはお気に入りのCDとか持って行きましたか?
2011/1/28(金) 午後 7:44
佐野元春さん、初めて購入したアルバムは、「cafe behemia」ってタイトルの物だったと記憶しています。。中学生の頃、みんながマッチ、トシちゃんと騒いでた頃に、、ガラスのジェネレーションを聞いて唄う自分たちは一歩先ゆく大人のように感じたものです。。^^
ちなみに、アーティストがセルフカバーでヒット曲を今風にアレンジしなおして唄うのは、あんまし好きではないですね(-"-)
2011/1/28(金) 午後 10:40 [ - ]
〉モコパパさん
Cafe Bohemia、名盤ですよねぇ〜。ワタシは今でも聴いています。
セルフカバー、原曲のイメージが強いと、違和感が大きくなりますよね。
2011/1/29(土) 午前 4:49