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ケムトレイルという陰謀論がある。政府が(民間を含めた)飛行機を使って化学物質、細菌やウィルス、アスベスト、放射線物質等をばら撒いているという妄想。その根拠は何かというと「飛行機雲の形が変だから」。

なぜそんなバカなことをしなきゃならんのだという問いに対して、ビリーバーたちは「化学物質や細菌で患者を大量生産させ製薬会社を儲けるため」「軍の生物化学兵器実験のため」と主張する。

もちろん、化学物質も細菌もウィルスも放射性物質も検出されたためしが無い。根拠はただ一つ「飛行機雲の形が変だから」。気象専門家が「そんな高度でばら撒いても地上におりてこねえよ」と説明しても、馬耳東風である。
http://www.usatoday.com/weather/resources/basics/2001-03-07-contrails.htm#more

この奇妙な妄想、アメリカではラジオ番組とインターネットを通じてけっこう広まっているらしい。英語版Wikiediaによると、ケムトレイル陰謀論のそもそもの始まりは1996年に米空軍が発表した気象兵器に関するレポートにあるそうだ。
http://www.fas.org/spp/military/docops/usaf/2025/v3c15/v3c15-1.htm

あくまで2025年という近未来を睨んだコンセプトに過ぎないのだが、これが発端になっているらしい。もちろん、軍はあくまでコンセプトであり実証実験は行っていないとコメントしている。
http://en.wikipedia.org/wiki/Chemtrail_conspiracy_theory

そもそも、気象操作の実験や実用化は昔からおおっぴらに行われており、陰謀論が入り込む余地はない。ロシアや中国は飛行機からドライアイス等をばら撒いて雨を降らせているし、日本の気象庁も実証実験を行っている。
http://www.rosianotomo.com/o-koreha/haregusuri/haregusuri.htm
http://japanese.xinhuanet.com/200810/aaa309091537_5.htm
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/article.aspx?id=20080529000109

なので飛行機を使った気象操作に関しては既成事実なのだが、BC兵器の実験だの放射性物質だのに関してはあくまでビリーバーの妄想に過ぎない。とはいえ政府によせられるビリーバー達の苦情が多いので、環境保護庁や連邦航空局やNASAがやむなく反論したのだが、「反論するということは何かやましいことを隠しているに違いない」というおなじみの陰謀論脳が回転。何とかにつける薬なし。

で、日本でもそろそろケムトレイル信者があらわれているらしい。そして、日本語版Wikipediaのケムトレイル項目が、陰謀論者に占拠されてしまっているのである。 (この項続く)

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