「戦場に輝くベガ」

プラネタリウム番組「戦場に輝くベガ」の上映情報や感想を紹介するページです。

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皆さん
しばらく時間がたってしまったのですが、10月31日から11月3日まで、お台場・国際交流大学村で行われたサイエンスアゴラ2009に、当委員会は、展示ブース出展(4日間)とワークショップ(11月1日)を行いました。
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ベガ委員会の展示ブース

ブースには交代で委員会のメンバーが立ち、交流しました。
私は、急に仕事の予定が変わり、前半は参加しましたが、後半ちょっと出られなかったりしましたけど。

いま、小さな記録報告集を編集中です。
できたらウェッブに掲載すると思います。

さて、11月1日は、元水路部の井上圭典さん、斉藤甫さんを招き、戦争時代の暦・表編纂と斎藤さんの経験のお話、日本の天体暦独立推算の歴史のお話を井上さんの経験も含めてお話いただきました。

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ワークショップの様子

最初に、委員で、商船大学(現海洋大学)出身で、練習船日本丸乗船経験もある松本考史さんに、航海用六分儀の使い方体験をレクチャーしてもらい、みなで体験。
その後、井上さんから地球上の経緯度観測についての基本的なお話をいただきました。

後半は、2組にわかれ、井上さんと語り合うチームと、斎藤さんと語り合うチームに分かれました。

特に、斎藤さんの組では、戦時中の暦の利用。ある意味で、死地に向かう兵士たちに、「迷わずに」そこに行くことを示すことに、暦は役割を果たしました。
このことについては、また、あらためて書きたいと思いますけれど。

さて、しかし、斎藤さんのお話を聞きながら、少しの違和感というか、ショックに感じた人(私もです)がいました。

ある委員は、
「私の感想は、斉藤さんの生き生きとした感じ、強い緊迫感ではない風に感じる様子に
まずちょっとショックを受けた、というか、予想と違ったというか、そんな印象を受けました。
戦争は絶対にいけないことであり、それをベガなどを通していかに伝えていくか、ということを考えるよりも、
戦争の時代のなかにもいろんな生活があり、同じ人の中にもいろんな心持があることを感じて、
すべてを一緒に一つの視点からだけ見るのでは、当時のこと、天文航法のこと、
戦争と科学のこと等について、自分の考えとしてですけど、
間違った考えをもってしてしまうんじゃないか、そんなことを考えました。」
と、メールを下さいました。

私は、しばし考えました。同じ様なことを感じ続けていたからです。

それは、「2つの心」とでも言えるものかもしれません。

一つは、「戦争は悲惨だ」と斎藤さんがおっしゃった時代に対する思いです。これは、戦争は二度と嫌だという元女学生たちへの聞き取りでも聞く言葉に通じます。

もう一つは、「自分がたとえ特攻に送り出した兵士に計算した図表を持たせたことは間違っていない。むしろ誇りに思っている」という思いと斎藤さんの言葉です。勤労女学生たちも、「お国のために、兵隊さんが無事に帰って来ることを信じて、ただひたすらに作業した」ということをやはり「誇り」に思っているようでした。「星が武器となった」という『ベガ』キャッチコピーに、「私たちの仕事は、「武器」を作ったわけではない!」と強く訴えられた気持ちも同じことから発せられることでしょう。当時の自分たちの働きには、みなさん、絶対の自信と誇りを持っている…ということ…。

この2つの思いやこころが一人の人間の中に同居していること。これは事実の様ですね。

私はむろん「戦争を知らない世代」です。ですから、その時代は「想像」するしかないのですが、こうした2つの心が、一人の中に同居していることには、よくよく考えないと「想像」も至らぬことの様に思います。

『あなたは当事者ではない』…。

こんなタイトルの質的心理学の本をかつて読みました。戦争経験の話はないのですが、さまざまな場面で、「当事者」の視点を「非当事者」が紡ぎ出すときの、いろんなギャップやすれ違いや、共感にいたる道筋について書いてありました(『あなたは当事者ではないー〈当事者〉をめぐる質的心理学研究』著:宮内洋 今尾真弓 北大路書房)。

当事者ではないことは、自明のことですが、さまざまな「当事者」の声を集め、その本質を紡ぎ出す行為もこの委員会の役割の一つなのだろうと思っています。

ブース展示を見て交流して下さったみなさん、ワークショップに参加して下さったみなさん、どうもありがとうございました。

また、ゆっくりとみなさんのお話に耳を傾ける機会を創りたいと思います。

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はじめまして、
商船高等専門学校で「天文航海学」を船乗りの卵達に教えています。実習記事を投稿したところ、このBLOGを発見しました。
天文航海術の変遷について、詳しく伝えられていることに感激しました。
今日はすべてを拝見することは出来ませんが、何かと参考にさせていただきます。
これからよろしくお付き合いください。

2009/11/14(土) 午後 9:16 地図屋

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地図屋さん、こんにちは。シゲモリベガ委員です。読んで下さってありがとうございます。ブログも少しだけ読ませていただきました。実地で訓練されている写真はリアリティがバッチリですね。カッター訓練の写真もありましたが、実は私は子どものころに海洋少年団目白台団に所属して、越中島の商船大学で訓練していました。よくお台場までカッターで行ったことを思い出し、ああ、そのお台場に出来た研究施設でワークショップをしたんだなぁ、と懐かしく思い出しました。もう30年以上昔の話ですが。いろいろ今後も教えて下さい。戦場に輝くベガも、ぜひ見ていただきたい!そう願っています。上映のチャンスは東京周辺ではいまのところ無いのですが、いろんな方から見たいというご要望にどう応えるかというのも、委員会の課題になっています。

2009/11/15(日) 午後 3:47 [ ksh*ge*0*2 ]


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