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“無人島の清掃作業―十日間で日当三万円、宿泊所完備、食事付き”
多数の応募者から採用されたのは、僕と売れないお笑い芸人の二人。
僕だけではなく、快活に振る舞う彼にも胸に抱える“罪”があるようだ。
瀬戸内海に浮かぶその島で、僕らを待ち受けていたのは、
生き神様と祀られる少女とその面倒を見る女性だった。
そして毎日の清掃のほかに、三年に一度おこなわれる祭礼に参加しろといわれるのだが…。
書き下ろし小説。 (内容「BOOK」データベースより)
薄いから、と軽い気持ちで手にしたのですが、読むのに時間がかかりました。
上下二段組(って言いますっけ?)というの理由の一つかもしれませんが、少々内容が重たい。
でも心にじわっとくる話でした。
無人島にやってきた二人に与えられたのは”山犬”と”猿”という名前。
そしてこの島にいるのは生き神である少女・夕星とお付きの幽鬼。
なかなか現実にはないだろうなぁと思いながら読み始めたのですが、
最後まで読むとひょっとして、と思わされます。
このネット社会においてはないだろう!と思っていましたが、あるかもしれない、と思わされます。
ほんと、不思議な話なんですよねー。
それが山下さんの狙いなのか?^^
話は祭りまでの山犬と猿の心の動きや、夕星との楽しい絡みなどなど。
神に仕えるということでなかなかハードなお仕事ですが(仕事そのものより生活が?^^;)、
そこから得られるものは大きかったようで。
猿は最初から最後までイメージが変わることはなかったのですが、山犬は大きく変わりましたね。
最初はお笑い芸人ということもあり単にノリの軽い若者、くらいにしか思っていませんでしたが、
夕星との会話を見ているとなかなか賢い。
祭礼の時の助言も恐らく初の試みではないのだろうか、と思うアイディアを夕星に授けます。
過去に何かあったにしても、きっと根から悪い人ではないんでしょうね。
猿は途中の突然登場した女性が謎のまんま。
本当にそういう場所なのか、それとも猿の心の中が出てしまったのか。
ここらへんは想像をたくましくするしかないのでしょうかね。
好みが分かれそうな作品ですが、最近神聖な気持ちになっていない私には響きました。
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読書 ヤ行
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恋するゲイシャガールin八王子!?
5人の芸者が未来へGO! 東京・八王子の置屋「夢民(ゆめたみ)」 に在籍する五人の芸者たち ●弐々(杉浦晴子)元女子高生。大学受験に失敗、恋人とも別れて芸者の道へ。 ●未以[みい](沢村紗英)元キャバクラ嬢。年下の男の子に貢ぎ癖が直らない。 ●茂蘭[もらん](細井千香)元看護師。大学生の息子がいるシングルマザー。 ●兎笛[とてき](望月優希)元女子プロレスラー。女らしくなりたくて芸者の道へ。 ●寿奈富[すなふ](田中喜久代)元丸の内OL。憧れの的だが人には言えない秘密が……。 彼女たちは人生の逆境をのりこえて八王子最大の祭り 「八王子まつり」で最高の芸を見せることができるのか。 そしてままならぬ恋の行方は……!? 傑作『ある日、アヒルバス』の笑いと感動再び! 最高に面白くてキュンとくるお仕事&青春&恋愛エンターテインメント!!! 山本お仕事小説の新境地! (内容紹介引用) 何度も借りておきながら読めずに返してばかりいた本^^;;
山本さんの作品だから楽しみにしていたんですけどね、後回しにしてしまいすみません。。。
『芸者でGO!』、うむ、『電車でGO!』なのね^^;;;
と言っても単に似ているだけで、電車にバンバン乗りまくる芸者の話ではありません。
かと言って芸者のお仕事メインの話でもないんだよなぁ。
どちらかと言うと芸者をやっている人の普段の素顔の話、ですね。
晴子は恋愛話でかなりキュンキュンしながら読みました。
でも晴子もちょっと変わり者?
素直じゃないなぁと思いながらニヤニヤ^^
紗英の話はなんやかんやでこの作品の中心にあったような気がしますね。
紗英自身は嫌いじゃないけど、彼氏はどうなんだかなぁ。
千香は唯一のお母さん。
私も将来はこういう思いを抱えるのかなぁと思いながら読みました。
芸者じゃないけど。
優希もニヤニヤパターン。
芸者さんに過去は関係ないのね、と一人で納得いたしました^^
かっこいい芸者さんってのもアリね♪
喜久代は裏表にビックリ!
でも何しても色っぽい喜久代さんには私もメロメロでした。
フェロモン、欲しい〜!^^
デコちゃんが出てくるのはサービスかな^^
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人を殺め、静かに刑期を終えた妻の本当の動機とは―。
驚愕の結末で唸らせる表題作はじめ、交番勤務の警官や在外ビジネスマン、
美しき中学生姉妹、フリーライターなどが遭遇する6つの奇妙な事件。
入念に磨き上げられた流麗な文章と精緻なロジックで魅せる、ミステリ短篇集の新たな傑作誕生。
(内容「BOOK」データベースより)
面白かったー♪
ひょっとして米澤さん読むの久し振りなんじゃあないかしら。
すっごいこの作品、楽しんだ気がするー♪^^
読書メモノートにも★を5つにしてるし。
でも内容を詳しく書く暇はなかったらしくスッカスカ、とほほ。
ということで、記憶を掘り起こしての感想でございます。
「夜警」「死人宿」「柘榴」「万灯」「関守」「満願」の6篇。
どれにも共通して言えることなんですが、話の最後、真相の部分には文章の横に点々がつくんですね。
ページをめくってその点々がチラっと視界の端に入っただけでドキドキしましたねー^^
あ、もちろんめくった瞬間は点々のみで、真相はちゃんと順番通りに読みましたよ。
ちなみにうちの息子、ミステリを借りてくると、最後のページから見てます^^;;;
「夜警」は子どもか!と叫んでしまう話でした。
悪いことをしたらごめんなさいですよね?
「死人宿」は真相が分かって戻ってなるほど!と思いました。
全然気にしていなかった部分でした、残念!
「柘榴」は怖くて嫌な話でした。
この美人姉妹、大きくなったらどうなっていくんでしょうね。
「万灯」はすごく嫌な世界を覗いた気分に。
実際に海外で働く方々は賄賂という問題にぶつかっているんでしょうかね。
「関守」は最初から疑っていたのですが、ラストの言葉にゾーーっとしてしまいました。
何の関係もないと思われた人たちが繋がった時・・・・・・・怖い^^;;;
「満願」はこれまでに比べると怖さはないけど(前が「関守」でしたしね)、
最後まで読んでこのタイトルが満願だったということを思い出してスーっと冷えました。
さ、読み飛ばしていた米澤さんの作品も読まないとなあ^^
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昏睡状態の娘を持つ東池袋署の刑事・夏目信人。
独自のまなざしで手がかりを見つめ、数々の事件を鮮やかに解いていく。
夏目が対するのは5つの謎。
抜き差しならない状況に追い込まれた犯人たちの心を見つめる夏目が、最後にした“約束”とは。
日本推理作家協会賞短編部門候補作「不惑」収録!
いまも近くで起きているかもしれない、しかし誰も書いたことのない事件を取り上げ、
圧巻の筆致で畳み掛ける、乱歩賞作家のミステリー! (内容「BOOK」データベースより)
うわ、重っ・・・そしてうれしい・・・でもやっぱり残念・・・・。
たくさんの感情が最後の話では押し寄せてきました。
でも残るのはやはり「うれしい」が一番かな。
「無縁」「不惑」「被疑者死亡」「終の住処」「刑事の約束」の5編。
「無縁」
DVD販売店で起こった強盗傷害事件。
万引き事件の犯人の少年を捕まえたが、催涙スプレーを吹きかけて逃走したという。
――無縁かー、話に対して良いタイトルですね。
無縁という言葉自体はとても冷たい印象を受けますが、話の内容はとても温かいもの。
最後の夏目さんの突き放したような優しさが好きでした。
「不惑」
同窓会に出席した夏目。
会場の隣では結婚披露宴が行われるようだが、その新郎新婦の名前には憶えがあった。
――同級生が復讐をするかもしれないという状況の中、夏目はどう動くか?
これはなかなか複雑ですね。。。
単純な復讐だけでなく、犯人にはもう一つ、考えがあったなんて。
今の朝の連ドラを思い出してしまいました^^;;
「被疑者死亡」
逮捕されそうになった相良が逃げる際に車に轢かれて死亡してしまった。
本当に借金が原因で殺人を犯してしまったのか?
――最後だけだといい話、という印象終わりそうだけど、実際それまでは救われない話ですね。
相良の事故、相良と北原の関係、相良と尚子に尚子と陽介。
全てに関わってくる相良がどうしようもない男だったと思うべきなのか。
でも最期の一言を振り返るとそうとも言い切れないし・・・。
明らかに人生において正しくないことは最初から手を出さない、ってことですかね。
今よく耳にする脱法ハーブとか。
「終の住処」
88歳の老女が41歳の男性を階段から突き落とした?!
――これからの時代、突き落としたりすることはないでしょうが、
こういう理由で引っ越したくない、というのはあり得るのではないでしょうか。
あ、この話のように・・・ということではないでしょうけど、単に思い出の品だったとか。
「刑事の約束」
車の中で亡くなった女性には拒食症の娘がいた。
その娘が母親を殺したと自首してきたのだが・・・。
――悲しい悲しい事件ですね。
過去の作品に出てきた裕馬くんが登場するのですが、彼のこれからを祈らずにはいられないです。
また夏目さんは良かった!!!ですね。
最後に夏目さんが「見届ける」と言っていたので、まだ続きがあるんでしょうね。
楽しみ楽しみ^^
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個性的なファッションのせいで周囲から浮いてしまった過去を持つ郁美は高校に入学し、
お調子者を演じるやくざの組長の息子・海江田と、心を閉ざしコミュニケーションを取ることを厭う伊奈と出会う。
互いの孤独を感じ、惹かれ合った三人。
自然と行動をともにするうちに、海江田が捨て子の赤ん坊を拾い、知人の女の子が殺される。
彼らが巻き込まれた奇妙な事件と、傷ついた三人が見つけた真実とは…?
青春ミステリーの新たな傑作誕生! (内容「BOOK」データベースより)
「高校デビュー」「三代目の選択」「シャンプーが目に沁みる」の三編から成り立っております。
「高校デビュー」と「三代目の選択」が時期も違うし、「三代目の選択」にいたっては海江田しか登場していないので全てがバラバラの話かと思いきや、最後の「シャンプーが目に沁みる」で総まとめ。
おー!見事見事!と言いたいのですが、ちょーーーっと話が大きくなりすぎてません?^^;;;
行き着いたらとんでもないところだった、ということなのかもしれませんが、
普通ならどこかで警察に頼みますよ、こんな大変な事態に気付いたら^^;
警察に頼まないにしてもとりあえず身近な大人には相談するよなぁ。
それぞれ簡単に。
「高校デビュー」
郁美と海江田と伊奈(男子)の元に、郁美の友人・朝美が相談事を持ってやってきます。
その相談とは朝美の中学時代の友人・佐和が悩んでいるようだから相談にのってくれというもの。
しかし佐和は殺されてしまい・・・
―――そっかー、理容室(美容室も?)ってそんな役割があるんですねー。
確かに髪をいじってもらう間ってペラペラなんでもしゃべっている気がする・・・気を付けよう^^;;
佐和を殺した人間についてはかわいそうだと思う。
だけど一度は親になったんだからもう少し佐和のことも分かってあげたら良かったのに。
郁美も海江田も個性的なんだけど、伊奈くんの存在が不安な感じがしました。
「三代目の選択」
海江田中学三年生、トイレにて山田と出会う。
いじめられていた知世を助け、トイレで現金5万7千円を拾い、学校を出席停止になり、
そして馬男に出会う・・・
―――この話、嫌ーーーい!!!
やってることが趣味悪すぎ!
その悪玉がこれまたありきたりで嫌な感じ!!
こんな中学校生活への刺激はいらない。
「シャンプーが目に沁みる」
朝美の弟・亮が自殺をした宏美(亮の同級生)は本当は自殺ではない、という。
宏美を追い詰めていたのは誰か?
調べていると伊奈の妹が誘拐される事件が起こる。
また郁美も攫われそうになり、海江田と伊奈はバトルでボロボロになり・・・
―――山田が布川と名前を変え再登場。
これで前作までの話が何らかの関わりがあるということが分かります。
1話目も関係してきますが、これは・・・こじつけのようにも感じますね^^;;
でも話としてはおかしくないからいいのかな。
伊奈の妹の誘拐事件において、身代金が150円(1円玉150枚)というのがこの事件全体の嫌な部分を表していたと思います。
お金が目的ではないということはすぐ分かる。
じゃ何が目的だったのか?というと・・・最悪な考えが裏にはありました。
黒幕についてはなんとなーく分かりましたけどね。
でもそこまで悪い人物だとは思わなかったなぁ。
事件そのものは本当に嫌なものでしたが、3人の関係は羨ましかったな^^
ステキなアジト付きだったし♪
あ、も一つ、ステキな用心棒付きだったし(加瀬さん最高♪)
伊奈の癖(←なんて言ったら良い?^^;)に関しては二人とも否定したりするんではなく、
全て理解して受け止めて互いに注意するのが良かったです。
タイトルの「シャンプーが目に沁みる」のシーンもくさいっちゃあくさいんだけど、この3人だからねー。
何だか子犬がきゃんきゃん遊んでいるようで可愛かったです。
んー、でもやっぱり加瀬さんだよ、加瀬さん!!(感想終わり)
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