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敗戦の夏、異端の石油会社「国岡商店」を率いる国岡鐵造は、なにもかも失い、残ったのは借金のみ。
そのうえ石油会社大手から排斥され売る油もない。
しかし国岡商店は社員ひとりたりとも馘首せず、旧海軍の残油集めなどで糊口をしのぎながら、
たくましく再生していく。
20世紀の産業を興し、人を狂わせ、戦争の火種となった巨大エネルギー・石油。
その石油を武器に変えて世界と闘った男とはいったい何者か―
実在の人物をモデルにした本格歴史経済小説、前編。
 
敗戦後、日本の石油エネルギーを牛耳ったのは、巨大国際石油資本「メジャー」たちだった。
日系石油会社はつぎつぎとメジャーに蹂躙される。
一方、世界一の埋蔵量を誇る油田をメジャーのひとつアングロ・イラニアン社(現BP社)に支配されていたイランは、国有化を宣言したため国際的に孤立、経済封鎖で追いつめられる。
1953年春、極秘裏に一隻の日本のタンカーが神戸港を出港した―。
「日章丸事件」に材をとった、圧倒的感動の歴史経済小説、ここに完結。    (内容「BOOK」データベースより)
 
 
百田さんの作品は好きなので、新作が出るたびに手にしていたのですが、
本書はなんとなーーーく好みではないのかも?と思い読まずにおりました。
しかしこれだけ話題になるといくらひねくれている私でも気になるというもの。
しかししかし読もうと思ったときには予約者数がとんでもないことに^^;;;
よーーーーーうやく読むことができました♪
ちなみに読んでいるときに旦那が「そういうのも読むんだ」と言ってきました。
私の本の趣味、理解してるのね^^;
 
上下巻、ほぼ一気読み。
まず最初の「朱夏」の戦後昭和20年〜22年までの話で、
主人公の国岡とその周りにいた人物のとりこになりました。
(↑ここらあたりが百田さんの上手いところなんだろうなーとも思いますが^^)
戦後の混乱する日本において、誰もが落ち込み仕事を求めている中、
国岡はそれまで働いてくれていた店員をガンガン働かせます。
それもこれまでやってきた仕事と同じ内容ではなく、とにかく何でも!
それでも従業員たちは充実した表情の中、仕事をこなしていくのですね。
なんでそこまでできるのかすごく不思議に思うくらいの姿。
東雲、武知、柏井、宇佐美など大変魅力的な日本男児が出てくるのですが、
個人的には海軍大佐の藤本にメロメロでした^^
 
次の章「青春」は時代が戻って明治18年〜昭和20年まで、国岡の苦労時代の話です。
正直、海外事情はそこまで興味が湧かなかったので、ザザザーっと読んでしまいました^^;;
気になるのは国岡周囲のみ!
どんな条件・状況であっても国岡が「行け」と言ったら「喜んで」と答える店員たちは凄かった。。。
それから仕事の話ばかりの中で出てきたユキとの話。
いや〜、こんな美談はないでしょう、というくらいの身の引き方^^;;;
もし本当の話だったらとんでもなくいい女を失ったと思いますよ、国岡は。
その後の奥様もいらっしゃいますし、幸せな家庭を作られたと思うのですが、
ユキの存在がとても惹かれるものでした。
 
下巻に入り「白秋」は昭和22年〜28年まで。
百田さんがこの作品を書くきっかけにもなった日章丸の話です。
この作品のもっとも盛り上がる部分でしょうかね。
んー、でも盛り上がる部分としては何となく盛り上がり損ねたような感じも。。。
航海がもっと困難極まるものかと思いきや、サクサクっと進んでいってしまって残念。
どちらかと言うと海よりも陸地でのほうがゴタゴタあったような感じでしたね。
それにしても新田船長は運転技術も運もお持ちだったようで。
かっこよかったー^^
 
最後「玄冬」は昭和28年〜49年まで。
出てきた人物たちのまとめであったり、石油情勢の落ち着きであったり。
あー、製油所の設計の話の中で「10ヶ月」、ありましたよね?
これって事実なんでしょうかねぇー。
そうそう、この話、歴史的事実を元に作られていると思うのですが、
どこまでが本当でどこからが”お話”なのか分からないんですよね。
だからいい話だとしてもちょっとばかり「本当?」と思ってしまうのです。
特にそれを感じたのがここ。
元々2年を超える作業予定だったのに10ヶ月?!
みんな憑りつかれたように作業をした?
・・・本当にそうなの?^^;;
 
戦前、戦後。
これだけの熱い魂を持った人たちがたくさんいた、ということは素直にうれしく思いました。
また逆に悪いことばかり、人の足を引っ張ることばかりを考えている
小さい器の方々もいたんだということも分かりました。
現代でもきっと国岡の店主・店員たちのように必死に働いている人たちはいると思います。
でも割合的に小者が増えているような。
そしてその人たちが大きな力を持っているような。
もっと努力している人たちが認められる世の中になるといいですね。。。
 
 
えー、ちなみに。
今、我が家ではジョジョを見ております(TVのやつ)。
それで承太郎たちは日本からエジプトまで向かうのですが、
この本の最初に載っている地図と似ているんですよね。
TVを見ながらどこかで見た、と思ったらこれでした。
ご縁のあることで^^
全然関係のないこと、すみません。

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誉田哲也 『Qrosの女』

「週刊キンダイ」芸能記者の矢口慶太は、CMで話題沸騰中の美女「Qrosの女」の正体を探るが、
核心に迫る情報を得られない。
ようやくCMで彼女と共演した俳優・藤井涼介のネタを仕入れたので、
先輩記者の栗山にサポートしてもらい、藤井の自宅を張り込む。
すると「Qrosの女」とおぼしき人物を発見!
それは偶然?それとも仕組まれた罠?
芸能記者、ブラック・ジャーナリスト、そしてヤクザも!?
ネット情報に踊らされながら、思惑が交錯し、驚愕の真相へ。    (内容「BOOK」データベースより)

章ごとに主人公が変わっていくタイプなので、それぞれの気持ちがよく分かり、更に傍から見たらどんな感じなのかということもあわせて理解できるので人物を捉えやすかったです。
おかげ様の一気読み^^
『村上海賊』がじっくり読まされる作品だっただけに、そのずわーっと一気に読む爽快感がたまらなかったです。
内容はどちらかというと現代の怖さを描いてあるから、爽快感を味わうものではないんですけどね^^;

新米芸能記者の慶太。
その先輩の栗山。
Qrosの女・真澄。
栗山に偽の情報を握らせたことのある園田。
視点としてはこの4人。

栗山は第三者から見ても本人視点でもかなり良かったですねー。
元々は記憶から手繰り寄せ、真澄のところまで辿り着くのですが、知ってからも本人の内心は別として心強い働きでした。
もちろんそれは妹の志穂ちゃんも^^
心がボロボロになっている真澄には有難い存在だったでしょうね。
園田は栗山から見ていたときはとんでもないクソオヤジ(失礼)と思っていたのですが、彼も実は操られていた一人。
気づいてからの反撃はなかなかのものだったと思います。
慶太はまだまだ記者としてはひよっ子でしたが、意外に精神面でタフだなぁと思ったことも。
女性大好きなのも若ければしょうがないかな^^
そして真澄。
んー、じれったくなる娘さんでした^^;
どこかでバシっと自分を強く持てたら良かったと思うのですが。
私自身の性格は瑛莉に近いと思うから・・・イライラしてしまうんだろうな^^;;;

ネットによる被害。
自分の行動が逐一、情報として流されたらと思うと怖いですね。
本当に有名人だったらまだしも、半分素人のような立場でしたからね。
で、真実ではないことまで混ざるんでしょ?
怖い世の中ですよね、全く・・・。
あ、犯人やら動機やらはさほど重要視していなかったので、サクッと省略^^
ただあの決着の付け方は上手いなぁと思いました。
幸せになれる人もいたし^^


ところで私・・・・

168cmで貧乳ですが、何か?(笑)
貧乏学生の晴也のもとに持ち込まれたのは、自分を付け回す不審者を捕まえてほしいという女子大生の頼み。
早速彼女の部屋で不審者が現れるのを待っていると、マンションの前の道からこちらを見上げている男の姿が。
しかし男は不審者ではなく、隣に住む女性の兄だった。
妹と連絡が取れなくて困っている彼の頼みを、晴也は引き受けることになり…。
なぜか芋蔓式に増えてゆく厄介な難題に東奔西走気息奄々、
にわかトラブルシューターとなった青年の大忙しの日々を描いた巧妙なモザイク青春小説。
『A HAPPY LUCKY MAN』の俊英が贈る快作。     (内容「BOOK」データベースより)


いつも行く図書館ですが、ないんですよー!!
福田さんの作品が一冊も( TДT)。
しょうがないのでたまに行くほうへ探しに行ってきました(先日借りた作品もこちら)。
それでも求めていた本はありませんでした。
うーむ、どこからかお取り寄せかな。
…買えって?(;・∀・)ごもっとも。

さて本書は巻き込まれ型作品です。
でも彼・晴也はどちらかと言ったらお節介焼きの首突っ込みたがりや、なんでしょうね。
普通の人なら逃げてしまいそうなことに、バンバカ参加。
いやいやいや。
あなたはそういうタイプじゃないやろー!と思いましたが、誰かのために動いているんだから、悪くいっちゃいけんね、ということで良しとしよう。
でもここまで他人から信頼を得るのが得意なら、実際とは違う人生を歩んできてもいいんじゃ?
なんだか謎めきすぎてたなー。


大学生ってこんなに他人に無防備になれるの?と思うほどフレンドリーなのも疑問。
主人公だけでなく、女の子達も。
親視点だから彼・彼女たちの堂々とした態度はは逆に不安になりました。


とても面白い作品だと思うけど、最初から囲みが作ってあった中での出来事のような気がしました。
いや、面白かったんだけどねぇ…。

ところでモザイク青春小説って何?^^;;;;;
鷺澤家の庭に横たわっていた瀕死のフェレット。
祖母の民枝がすぐに動物病院へ連れていったが、助からなかった。
数日後、飼い主の誘いで、民枝と孫の葉太郎はペット供養に参列するため寺に向かう。
供養が始まる前に葉太郎はトイレに立ったが、用を済ませた彼に予想外の災難が降りかかる――
トイレのドアが、開かない?!(「供養を終えて」)
 
祖母、父、母、三兄弟の六人家族に、犬のリンドウと猫のナズナ。
ちょっと変わったところもあるかも知れないけれど、基本的にはどこにでもいそうな、おだやかな家族。
そんな家族の日常を、ささやかな謎を通して柔らかな筆致で描いた、鷺澤家のアルバム1冊め。
これまでありそうでなかった、福田栄一はじめての〈日常の謎〉連作ミステリ。(表紙裏引用)
 
 

福田さん、初読みです。
ミステリ・フロンティアは背表紙でも目立つので、図書館でも積極的に借りている…つもりです^^;
そこで出会った福田さん。
日常の謎は初めてということでしたが、良かったですよー。
他の作品を知らないので、あまり偉そうなことは言えないのですが^^;

主人公は高校二年生で将棋部の葉太郎。
祖母の民枝、父の幹生、母の千種、兄の樹、弟の草佑。
まぁ見事!植物に関係した名前ばかりで^^
磯野家のライバルか?!(笑)
そうそうミステリですもの、探偵役が必要ですね。
その役は将棋部の顧問、真琴先生が引き受けてくれます。
この真琴先生、若い女性で将棋に関しては初心者。
ゆるーい部活にゆるーい先生かと思いきや、推理はビシバシ鋭いのです。
そのギャップがたまらない^^


「春の駒」「五月の神隠し」「ミートローフ・ア・ゴーゴー」「供養を終えて」の4編。

「春の駒」は人物の性格が表れている章でした。
葉太郎にしたら迷惑被った事件でしたが、優しさと慌てんぼを掛け合わせたようなものでしたからね。
おっきな心で許してあげてもらいたい^^
それよりも千種の仕事にビックリ!!
アクティブな母ちゃんだなぁ〜(  ̄▽ ̄)

「五月の神隠し」は民枝おばあちゃん、行方不明事件。
うーむ、この一家、凄くないかい?^^
とにかく言えるのは民枝おばあちゃんの料理が食べたいということ!
絶対美味しいよなぁー。

「ミートローフ・ア・ゴーゴー」は食べ物のタイトルがついていますが、全く関係ありません。
「サックス・ア・ゴーゴー」って曲があるからそれに関係しているのかと思ったら、それも関係なし。
謎は悪意が潜むものではなく、親切心がアレレレという感じでした。
若者、ヒューヒュー♪(?)

「供養を終えて」はなんじゃそりゃあ?!的な謎。
もうっ!!と叱りたくなります。
葉太郎くん、こんな大人になっちゃ駄目よ^^;


これがアルバム1冊めということは続きを期待していいのかしら^^
また葉太郎くんに会えますように!!

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「江戸が終わって20年。妖たちが、そう簡単にいなくなると思うかい?」
煉瓦街が広がり、アーク灯が闇を照らす銀座に、ひっそりと佇む巡査派出所。
そこに勤務する原田と滝は、“かまいたち”に襲われた者や、瞬く間に成長を遂げる女の子の世話など、
不思議な対応に追われてばかり。
それらは、とてもこの世のものとは思えず…。
摩訶不思議な妖怪ファンタジー。       (内容「BOOK」データベースより)
 
 
畠中さんのシリーズものではない1冊。
何となくいい男揃いでもあるようで、個人的には内容も人物も大満足♪
イチオシはやっぱり滝^^
表紙の絵では左になるのかな?
 
 
全部で5篇。
 
第一話 煉瓦街の雨
第二話 赤手の拾い子
第三話 妖新聞
第四話 覚り 覚られ
第五話 花乃が死ぬまで
 
 
第一話を普通に読んでいて、最後に「あれ?」。
なるほど、今回はそういう展開か、とそれ以降は心して読みました。
原田が死んでしまった(?)時にはどうしようかとも思いましたが・・・いましたしねぇ。
独特の雰囲気の中、誰が人で誰が妖なのか。
読んでいる側も惑わされながら、滝の魅力に翻弄されながら楽しみました。
あ、赤手さんも好きだったかもー。
 
これを読んだのは一ヶ月ほど前。
残していたいたメモを見ながら書いているんだけど、詳しいところは思い出せないなぁ。
読みながら空想したかまいたちの血だらけシーンとかしか記憶にない^^;;
あとは夜のイメージが強かったので紺色、そして牛鍋屋の赤。
漠然としたイメージの記憶しかなくてすみません。。。
 
 
明治の時代だけでなく今も実際はフワフワ漂っていたりして。。。
 
 
 

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