荻原浩

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笑いあり、涙あり!色々楽しませてくれる荻原さん。今度はどんなテイストで…?
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荻原浩 『家族写真』

娘の結婚、加齢に肥満、マイホーム購入、父親の脳梗塞……
家族に訪れる悲喜こもごもを、ときに痛快に、ときに切なく描き、笑ったあとにじんわり心に沁みてくる、
これぞ荻原浩!の珠玉の家族小説。
勝手でわがまま、見栄っ張り、失礼なことを平気で言って、うっとうしいけどいないと困る、愛すべき家族の物語。                                        (内容紹介引用)
 
わーお♪
久し振りの荻原さんだ^^
それもお得意(?)、家族モノが全部で7篇。
 
「結婚しようよ」は妻に先立たれたお父ちゃんの話。
娘の準子が結婚することになり、その事実を冷静に受け止めようとしながらも、
自分の結婚した時のことを振り返ります。
仲の良い父と娘。
式での準子が囁いた言葉、お父さんは大丈夫でしょうね。
 
「磯野波平を探して」はあと二ヶ月で波平と同じとし(54歳)になるというお父ちゃんの話。
最初は若々しくいようと思っていたけれども、途中で目標変更。
目指せ!加齢を恐れない、あの磯野波平を!
ということで、言葉使いや趣味などを真似し始める愉快な話かと思いきや、
ラストにあんなことが待っているとは。
ちょっとびっくりもあって面白かったな〜。
でも日本のお父さんといえば波平さんだなー。
そして日本のお母さんはフネさん^^
 
「内村さん一家176kg」はそのタイトル通り。
内村さん一家、3人のトータル体重が176kgなんですね。
その中でも最も大きいお父さんは何とかダイエットをしようと思うのですが、
会社の上司が脂っこいもの大好きなため、巻き添えをくらうかのように昼食がトンカツになってしまい・・・。
色々なダイエット情報を奥さんは仕入れてきますが、本当なの、これって^^;;
で、結局は奥さんの一言で解決しちゃった内村家。
幸せそうだからいいっか^^
 
「住宅見学会」既に居住しているお宅へ見学にやってきた紗代子さん家族の話。
オシャレな外観、内装の家に住むオシャレな奥様は同じ年。
コマーシャルに出てきそうな家と家族。
・・・と思いきや隠された秘密が。
イビルジョーか〜。
うちの息子はこのテーマソングを聴いたら怖がるんだけどな^^
 
「プラスチック・ファミリー」はマネキンを拾ってしまった51歳男性の話。
意外や意外!
マネキンを暮らし始めると真面目に生活するようになったんですよ、彼は!
妙な話になっていくと思っていたので驚きました。
更に最後もどういうオチが待っているのかと思えば・・・オチじゃないじゃん!!
いいぞいいぞ!
人生、何歳からでも出発できる^^
 
「しりとりの、り」は渋滞に巻き込まれた車の中の家族の話。
アナログなお父さんはそんな退屈な時間を潰すためにしりとりを始めます。
最初は普通のしりとりでしたが、そのうちお父さんを攻めるような言葉のしりとりに(わざとではない)。
そしてやっている人数がおかしくなってきて・・・。
いやー、一瞬怖い話かと思いました^^;
でもお父さんの意地悪だったんですね。
ちょっとこんがらがって何度も読み直しましたけど(納得いかない部分もあったような・・・)
最後の長い長い会話調のしりとりは楽しかったです。
 
「家族写真」は渡邉写真館の話。
春太、夏乃、葉月の兄弟の父親が倒れた。
それがきっかけでバラバラになっていた兄弟が揃い、渡邉写真館は新しく生まれ変わっていくのですが・・・
写真館の娘ならではの悩みを持っていた葉月がたくましくなってくれて良かったなー。
こういう話を読むと一人っ子の私は非常に羨ましくなります。
 
 
ちなみに私がここに残そうと思いしおりを挟んでいたのは
最初の「結婚しようよ」でのワンシーン。
 
準子:「あのさ、私の眉毛ばさみ、鼻毛切りにつかってない?」
父:「きたないお父さんは好きですか」
準子:「やめてよね」
父:「分かった。今度から高枝ばさみを使うよ」
 
こういう会話がさらっとできるお父さんは嫌われない気がしますね〜^^
 
作品全体がこんなお父さんばかりだったので楽しみました。
お父ちゃん、バンザイ♪
 
 

実行犯は、ジジババと幼稚園児?
隣接する有料老人ホーム「ひまわり苑」と「ひまわり幼稚園」。
老人とガキどもの不思議な交流、やがて起こるカゲキな「事件」とは?
荻原浩渾身の熱血幼老小説!―。 (内容「BOOK」データベースより)


今は冬。
しかし息子の通う小学校にはひまわりがでーーーんと咲いていました!!!(12月30日に目撃)
雪も降ったのになーぜーだー?


最近の荻原さんは「よっしゃ!」と思う作品が少ないように思えます。
これもガキんちょとおじいさんおばあさんの話で、どちらも紅子さんのツボに入る要素なのですが
ちょっと足りない。
大体、幼稚園児が麻雀を知っているってどういうことよ!(あ、息子には教えたけど^^;;)
子どもが嫌いなお年寄り、お年寄りを妖怪か何かと間違っているガキども。
接点がなさそうな両者ですが、引き合わせたのはひまわり。
誠次の不謹慎な動機で始めた庭いじりですが、ま、結果的には良かったのかな^^
ただ話の流れはどんどん大人向けになっていて(元々大人向けの話なんだけど)、
最後のあのドンパチ状態になったときは「ひえー」でした。
片岡さん、かっこいいおじいちゃんキャラだったのに勿体ない^^;


とつらつら文句を書いてきましたが(文句だったようです^^;)、
幼稚園と保護者の関係はリアルで面白かったです。
「みんなが主役」とか「寄付金が多いから」とか。
運動会でも順位をつけなくなってますからねー、最近では。
やはり保護者の苦情というのは幼稚園側にとっては厳しいもんなのでしょうね。
晴也が劇の主人公に決まり、必死でセリフを覚えようとしている姿、
その後、主役の座を奪われ表現しようのない気持ちに陥っている姿、
どちらもギューーーーとしてあげたくなりました。
でもきっときっと晴也のお母さんだったらやってくれそうですよね^^
意外なシーンでの登場、良かったです♪


これは夏にそれこそひまわりを見ながら読みたかったですね。
なんで11月に出たんだろう?

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塚本賢司、28歳。
接待出張で乗り合わせた飛行機が遭難し、なんと、流れ着いたのは水も火もないポリネシアの孤島!!
賢司をコキ使う上司たち、スポンサー企業の御曹司、挙動不審な新婚カップル、
小学生とそのじっちゃん、怪しいガイジン。
あり得ないメンバー10人での毎日は、黒〜い本音も秘密の過去も、隠しきれない生活だけど…。
(内容「BOOK」データベースより)


無人島でのサバイバル。
そう言えば先日読んだ沢村さんの『リフレイン』も半分まではサバイバルでした。
だからこれを読み始め無人島に漂着したときには「まさか、同じ展開?!」と思ってしまいました。

全然違いました。
荻原節炸裂です^^


主人公の賢司はこれといって特徴のないサラリーマン。
上記のあらすじ通りにいくとコキ使う上司=パワハラ部長・河原、豹変する体育会系課長・安田、
56キロ主任・菅原。
御曹司=空気読めないけどそれが憎めないキャラの野々村。
新婚カップル=得体のしれない夫・薮内&夢見る夢子で56.5キロの妻・早織。
小学生=かわいくて実はとーっても賢い(と思う)仁太と
じっちゃん=84歳で現実と過去がごっちゃになっている喜介(初めて名前を知った^^;;)。
怪しい外人=全身タトゥーだらけのサイモン。
これに機長の犬、カーゴも入れていいかしら^^
10人と1匹の無人島生活、始まり始まり〜♪という訳でございます。


・・・長かった〜><
恐らくこれを読まれた方は口にされると思いますねぇ。
楽しくないわけではないけど、ここまで長くなくてもいいのでは?と思うことがしばしば。
ただ10人と1匹に少しずつ焦点を当てるとするならば、必要だったのかもしれませんね。
いや、それでも長いか^^;

皆さん普段見せない一面を持っている方ばかりなんですよね。
河原は上にへいこらし、下にはパワハラ全開かと思ったら、実は農家育ちで鶏が裁けるとか。
ヘナチョコ男だと思っていた薮内は海に強い男だったとか。
その中でも野々村本人はずーっと変わらないのですが、自然と印象が変わってくる不思議な人でした。
こういう何もない中だからこそ許せる発言というのもあるんですね^^


そして月日は流れ最後は仁太の日記で締めくくられるのですが・・・ひょーえー!!!




(以下ネタバレ含みます)




これって助けは来たけどヘリコプターに乗り込んだのが3人だけだったということですよね?
菅原さんとアハハウフフな賢司はほっとくとして(二人ならこの島でも楽しくやっていけるだろう)、
河原や安田はお子さんもいるから帰りたかったと思うんだよなぁ。
サイモンは帰ってからの危険とこの島での生活とを比べてここに居残った可能性がなくはないけど。
野々村は絶対置いてけぼりですよね^^;;
早織は藪内との結婚を最初から悩んでいたし、子どものためを思って島を出るんでしょうね。
薮内は捨てられたのかな?
私の中でのヘリに乗るまでのエピソードとしては・・・

ヘリ乗務員「助けに来ました」
早織「待ってましたわ(ま!この人もス・テ・キ♪)。助けていただいてありがとうございます」
仁太「わーい。これで帰れるね、じっちゃん。・・・じっちゃん・・・?突撃〜!!!」
じっちゃん「なに?!敵はどこじゃ?」
ヘリ乗務員「この島にいらっしゃるのはあなた方3人ですか?」
早織「ええ。他の方たちは残念なことに(涙を流す)」
仁太「犬は乗せてもいいの?」
じっちゃん「アメリカ軍のヘリか?!」
ヘリ乗務員「では乗り込みましょうか」
早織「身重なので安全運転でお願いしますね」
仁太「ねぇ、犬は駄目なの〜?」
じっちゃん「・・・(寝た)」

早織・仁太・じっちゃん(夢の中)「さようなら〜」


こんな感じ?^^




(ここまで)




タイトルを見たときは謎だった“オイアウエ”。
意味を知ると非常に便利な言葉ですね^^
「オイアウエ!!失敗したわ」
「オイアウエ!!うれしいです」
なんでもアリじゃん^^

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社内女性のほめ言葉に有頂天になる中年課長はじめ、
おっちょこちょいだけど愛すべき人たちの破天荒なユーモアワールド。(あらすじ引用)


あははは♪こりゃ面白い^^
系統としては『さよなら、そしてこんにちは』に近い感じ、でもそれよりも遥かにブラックで愉快。

全部で七篇、少しずつ感想を。

「ちょいな人々」
井上誠一、営業課長、48歳。
これまで普通のサラリーマンとして仕事をしてきた。
しかし部下の一言、更に会社の方針クールビズにより“普通”から大きく路線変更してしまい・・・
――単純だね、課長さん^^
ヒゲはともかく胸毛は隠しておこうよ、48歳!(笑)
奥さんがちょっとうれしそうなのがいいかも・・・請求が来る日までだと思うけど^^;
でもこんな人いるいるっ!
逆に女性でもあり得るのでは?^^

「ガーデンウォーズ」
二世帯住宅の嫁・邦子 vs 隣の俳句好き老人・丸山康次。
いちじく vs 高枝切り鋏。
ペットボトル vs 猫。
そして・・・
――お隣との関係、こういうことでこじれたくないですねぇぇぇ(切実?笑)。
まだうちには果実はありませんが、こういう迷惑をかけることもある、というのは覚えておかないと。
二人が子供のようにやり合う様は大人げないなぁと思いながらも楽しみました。
でもまさか最後にそういう風になるとはねぇ・・・ふ〜ん^^

「占い師の悪運」
蒼山満宮、本名・青山満久(元営業マン)は占い師である。
ある日を境にあれよあれよと有名人に。
しかし有名になればこそ・・・なのである。。。
――人としては大成功、占い師としては大失敗。
生命線を串刺しにしてしまう手相って・・・気をつけよう^^;;

「いじめ電話相談室」
聡子がとった相談室への電話、それは自殺を仄めかす少女からの電話だった。
親身になっている間に息子に、更に聡子自らの身にも・・・
――聡子さん、あんたは偉いっ!!
一度いじめを経験し、それを克服できた人は強いのです。
やり方はどうかと思う点もありますが、でもこういう相談員がいてくれれば心強いなぁ。
最後もスッキリとしていてこの作品の中では一番かも^^

「犬猫語完全翻訳機」
もし犬の言葉が分かったら・・・?
もし猫の言葉が分かったら・・・?
製作された機械のモニターの感想はいかに?!
――あははははは♪
やはり動物には口を聞いてもらっちゃいけないですね。
どのペットもツボでした。
動物も雨の日は関節が痛むのね^^

「正直メール」
フィンガレスホンが完成!!
これまたモニターの声を拾ってみると・・・
――ぶははははは♪
これまた前の犬猫とかぶった感じなのですが、おっかしいですねぇ。
何が可笑しいって間違った変換ですよ。
言葉に含まれた感情まで読み取ってメールへと変換してくれるこのフィンガレスホン。
倉島の浮気前のウキウキメールに、倉島父の危ういメール。
どちらも朗読して爆笑でした^^

「くたばれ、タイガース」
婚約者は阪神ファン、父親は巨人ファン。
二人が揃った時そこは・・・
――残念なことにこういう経験はないですねぇ〜。
でもどちらも熱狂的なファンがついていますし、こういう事態もあちらこちらで起こっているのでは?
ただ阪神ファンの彼の部屋にはちょいとひいてしまいました^^;;
実際に熱狂的な阪神ファンのお部屋ってこんな感じなのかしら?
蔑ろにされてしまった治美ちゃん、これからどっちにつくのかしらん^^



これこそ荻原さんの作品だ!と感じさせられた機械モノの話。
荻原さんの作品で爆笑できたのは『オロロ』一派以来かも^^
そう考えると「いじめ電話相談室」はこの中で少し毛色が違っていたように感じますね。
他の作品には“やれやれだぜ”と思える可哀相な人がいたのに、これは・・・あ、青木相談員?(笑)
彼が今度は相談室に電話してきてたりして、プププ。

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生まれてすぐに家族になるわけじゃない。
一緒にいるから、家族になるのだ。
東京から田舎に引っ越した一家が、座敷わらしとの出会いを機に家族の絆を取り戻してゆく、
ささやかな希望と再生の物語。
朝日新聞好評連載、待望の単行本化! (内容紹介引用)


なんと!我が家にも座敷わらしが!!

・・・なーんてことはなく、写っているのは私です^^
この作品を読む前に「座敷わらしごっこ(おい^^;)」をやった時に撮ったもの。
なかなかこのブレ具合といい、ひっそりと座っている感じといい(自分で言うな)良いでしょ?
あ、あまりかわいくない?
まぁまぁ、いい年のおば・・ゲホ、お姉さんがやっているものなので大目にみてあげてください^^;;

さて、この作品の座敷わらしちゃん(くん?)。
表紙の折り返しの部分にいるんですが、怖かわいい〜〜〜!!!
息子も大喜びで何度も見ては爆笑してました^^
ただ作品中に出てくる座敷わらしのイメージとは少々違うかなぁ。
もっとおどおどしていて、普通に見えればそこらへんにいる子供と間違える感じのようだし。
この絵は・・・明らかに座敷わらし(人間に見えない)だもん^^;;

話は一家の大黒柱・晃一の転勤に伴う引越しから始まります。
晃一に「いいところだから」と連れて行かれ現れたのは古民家。
妻・史子は一目見て「ここは嫌だ」と思います。
そして当然長女・梓美(中学生)や長男・智也、そして晃一の母・澄代は嫌がると思っていたのに
そこへ引っ越すことが決定。

もちろんその古民家に先に住んでいたのは――

但し、みんながみんな見える訳ではないし、
以前見えた人でも見えるときと見えないときがあるらしいのです。
食べ物もかっさらっていきながら、古くなってあちこちから出てきたり。
うーん、悪さらしい悪さもないし、キュートだわ〜♪

上記のあらすじにも書いてますが、座敷わらしの存在によって
家族間のぎくしゃくした関係がどんどん良くなっていきます。
家族間だけでなく、それぞれが一回りも二回りも成長していく、そんな感じですね^^

特にレストランでの梓美と晃一との息の合った様子は見ていても愉快♪
それまで父親を毛嫌いしていたのに、史子のために二人で必死。
それを横目に澄代ばあちゃんと智也の「いるよね?」談義。
史子一人が悩んで悩んで悩んで・・・落ちるところまで落ちてました^^;;

そして荻原さんらしいラスト一行!
この一言は一家にとって恐怖感よりも、驚きと喜びとニヤリと・・・うーんいいぞ!


久し振りに満足できる荻原作品でした(おいおい^^;;;)

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