|
史上最強の防災食品とは何か。
パンの缶詰や、フルーツの缶詰、はては自衛隊の戦闘糧食まで。 水を絶たれ、電力も止まり、果てしない暗黒の野外へと放り出される。 多くの知人が行方不明。 自分の家族だって、どうなっていることか。 腹の底から、どす黒い得体の知れないものがこみ上げてくる。 恐怖と、疲弊と、焦燥が黒い潮さいのように押し寄せている。 ストレスは極限に達している。 交感神経が麻痺した身体にアドレナリンを送り続けている。 顔面は、蒼白だ。 血管も胃袋も、ずっと縮み上がったままだ。 冷や汗が、頬を伝う。 カチカチと歯が鳴り続けている。 異常に寒い。 そんな夜。 食欲など、永遠に来ないと思えるほどの夜。 半壊した家屋から、簡易コンロとガス缶を引きずり出す。 役目を終えた冷凍庫から、溶けかけの食いモンをつまみ出す。 一年前のファミリーマートで、何の気なしに495円で買っておいた冷凍うどんだ。 蓋をはがして、火にかけるだけの、それだけのものだ。 先ほどからコンロの小さな火で、ちろちろと具やだしが溶けだしているのがわかる。 やがて その鍋から、なつかしい夕食時の香りがただよってくる。 クツクツと、沸騰した湯気が顔にあたっている。 かざした両手があたたかい。 拾ってきたスプーンで、赤いスープをすすってみる。 唐辛子の辛味が、凍りついた胃に炎をともす。 血液が消化器官に集まりはじめる。 はーーーっ、と長いため息をついて、それからうどんをすする。 ひとしきり食べてしまったら、シュラフに身を包んで少し寝よう。 ほんのひとときでも、睡眠は新しい生きるちからに変わるかもしれないから。 て、いうくらい衝撃的に美味しいチゲ鍋うどんです。 スープのだしの暴力的なうまさったら、ないんだから本当に。 |
全体表示
[ リスト | 詳細 ]
|
県の北部で山1コ崩れ落ちてから、色々と防災用品に手をだした。
妻に「持ち出し袋買ってくれ」と言われてから、まず手に入れたのはガソリンエンジンで駆動する発電機だった。 残念なことに、まだ試運転すらしていない。 ガソリンも入れてないんでキャブは逝ってないと思うけど、たまにかけないと機械モノはしぬからなぁ。 それからリュックでしょ、登山するような本格的なやつ。 水筒に、真冬でも野宿可能な分厚い寝袋でしょ。 もうね、呆れられていますよ。 問い詰められてますよ。 小一時間(ry 失敗だったのが、ラジオつきライト。 手回し発電タイプでケータイも充電できるヤツ。 まずラジオの感度最悪。 AM1局しか入らない。ひどい。 これなんとかしないと。 そしてそのライト。 暗い。 絶望的。 被災して夜中に外へおん出された時には、絶望しか与えない。 そんな懐中電灯。 みんな助かったね、よかったね、頑張ろうね。 そういうかすかな希望を根こそぎ絶望に突き落とすような、そんな暗さ。 どうしよう。 何が良いのか。 そういう巡礼の旅を続けていたときにこばしまさんから教えてもらった品物がこれ。 まさしく天啓。 電力遮断、ガス水道断裂。そんな暗闇で手にしたリュックにきらりと光る一品。 使うは単三乾電池たった1個。 39時間もこの8ルーメンの明かりをキープする優れもの。 明かりをつけっぱなしで寝ちまった!ああオレ最悪!もうっ!な日々におさらば(ねーよ)。 乾電池が入っていると、わざとOリング部が閉まりきらない。 そのためネジの地金のゴールド色が見えている。 あ、電池入ってるんだなと見てすぐ判る。 そして締めすぎ防止効果で固着しない。ねじって点灯しやすい。 説明書なんて、携帯しない。 なんかのときのために、ここに貼り付けておこう。 ちっちゃい、たのもしいアイテムとなりそうだ。 ターボモードの117ルーメンは反則技です。 次は、短波ラジオかぁ(なぜ短波!) |
|
記事数が圧倒的に少ない140記事のブログなのにもかかわらず、 皆様本当にアクセスいただきありがとうございます。 鉄砲や狩猟といった記事だけ書こうと思ってましたが、 食べることや加工のこと、衛生上気をつけること、野生動物と病気のこと。 掘れば色々話題がありました。 しかし、口蹄疫問題が出ると、はじめ黙っていましたがやはり言いたいことは出てくるもので。 読んでいただけて感謝感激です。 今日は、鉄砲抜き。抜き。 私たちの惑星がどれだけすごいか「ホッ」としてのんびり見てくださいねー (といいつつ貼り付けたダケ ベリーベリー失礼シマスタ) 動画は西表島の夜が明けるまでを撮影したもの。 「天の川が流れる月ヶ浜の夜」というタイトルです。 島の人は『トゥドゥマリの浜』と呼んでいる神聖なる場所、西表島の月ヶ浜。 月の無い夜は深い闇が支配している(by TINGARA)のだそう。 いつかここで寝そべってみたい!
|
|
もともとウチにも古い安いチェーンソーが、あるにはあった。
チェーンを取り替えてみたり、ガイドバーのグリスホールにうりうりと専用グリスガンを突っ込んでみたり。 しかし、シロウトである僕が林業のプロと知り合いであるわけもなく、 まして庭の木の適当な枝を切るだけの作業しかしないのに、チェーンの張り加減なんて誰に聞けと! そんなわけでインターネットでチェーンの張り加減を3時間はググってたのではないでしょうか。 ググリ終わった僕は、すっかりハスクバーナの敬虔な教徒に変身しておりました。 思えば、オレンジ色は世界で一番かっこいいと、どういうわけかハンターの僕は思い込んでいるところがあって。 ハスクバーナといえば、オレンジ!ですからね。 当然ですよね。 まずはメット。 いやー、オレンジかっこいいなー。 ルンルンだ! これかぶって草刈り機なんかもまわしてみたり。 でも僕のメット、”H”マークあったっけ?(あとで書こう書こう!) そしてチャップも!(でもこれすごく暑くてたいへんです) そして最終進化でこのたびめでたく買いましたのは ハスクバーナ440e これです。 国内から買えばいいのですが、高いです。 超絶円高のご時勢ですので、どうしてもUSから欲しい。 ハスクバーナ教徒はアメリカからカナダまで、ネット巡礼しましたよ。 10社くらい打診したのではないでようか。 でも買えませんでした。 みんな口を揃えて「いや海外とか無理だから」とか。 「海外からの顧客は対応するよ!楽勝だよ!」表示があるHPでも「。。。やっぱごめん」でした。 落ち込んだなー。 そんな中でもやはりプロはいるんです。国内に。 業者さんです。専門輸入です。 そしてヤ○オ○出品者です。聞いてみたら 「あ、在庫に1個あったからうわk円でいいよ!」とか、まじ天使。 買いました。 買いましたとも! ありがとう>プロな方 あんまりうれしかったんで、ガソリンマークとかオイルマークとか塗った。マジック塗ってやった。 ガンダムプラモみたいにバリも削ってやったですよ。 チェーンからの振動をとにかくハンドルに伝えない。 3つのスプリングを配置している。そういう配慮はうれしいです。 ハスクオリジナルチェーンのコマの設計にも振動抑制設計がてんこ盛りらしいです。 すごいなー。 あ、あんた!スウェーデン製だったの! ノル上、下スウェーさせると玉がフィンフィンするっていう、あのスウェーデン!? 440eはガイドバーとチェーンつけるのに工具いりません。 矢印の白いリングは輸送用保護材。 うれしくてグリースをところかまわず塗る気持ち、わかっていただけますでしょうか。 赤いスイッチはチョーク。下に押し下げるとエンジンストップボタンとなっております。 440eについて、もっと分解して詳しく解説してるHPがあります。 ttp://www.yuikk.com/03/post_38.html ゆい機械さんです。 すっごい勉強になるなぁ。 めちゃくちゃプロだなぁ。 安全に楽しくチェーンソーライフしていきたいと思っております。 |
|
ロボットが心を持ったとき。 それはスーパーコンピュータでも、複雑に絡み合ったネットワークでもなく、実に閉鎖的なホコリをかぶった芝居小屋の中でのことだった。 西暦8000年。 人が地球を手放し、その膨大に膨らんだ二酸化炭素を硫化菌が酸素へ変えるまで。 ロボットたちはセンサーをチェックし、100年ごとにアルゴンガス封入メモリをリブートし、膨大な惑星データを記録していた。 人類が再び地上へ降臨し、この星を本当に生かす手立てをとれるように、ロボットは日々研鑽をかさね、その可能性を導く計算を続けていた。 しかし皮肉なことに、心を獲得したロボットは、その優秀な演算処理能力を持った輝かしいロボットたちに宿ることはなく、数千年誰も立ち入らなかった孤独な空間に出現することとなった。 丸い、直径7メートル程度の狭いステージ。 それを取り囲むようにイスが並んで、スポットライトが照らしだしている。 かつてはそこで人間の研究者たちや家族が憩いの場所として使用され、 夜になるとにぎやかな笑いが絶えることがなかった。 彼の使命はヒトを楽しませることだった。 複雑な関節と姿勢制御系ユニットを与えられ、昭和時代のテレビにでてくるような派手な背広を衣装に選ばれて、さまざまな踊りや漫才、物まねのデータを豊富に持っていた。 彼はヒトを笑わせることにかけてはプロ中のプロだった。 客の表情を同時に100人分演算処理し、いくつかの笑いのパターンを披露すれば、その日の客筋の「ツボ」を分析することができた。 過去の膨大なお笑いのデータから、彼は勝ちパターンを作成し、実行した。 そしてそれらはたいていうまくいった。 彼にとって、その笑顔ひとつひとつが唯一の報酬だった。 舞台を重ねるたびにそれらは蓄積されていった。 彼は優秀なバーテンダーのように芝居小屋に足を向けた客のひとりづつの好みを記憶していた。 それがある日から、ぱったりと客が来なくなってしまった。 次の日も、次の夜も、ステージの時間になっても誰も来ない。 そんな日々が、1年つづき、10年つづき、100年続いてしまった。 幕が色あせ、客席のシートがホコリを吸って、あたりはすっかりネズミの巣に支配されてしまっていた。 そんな中にあって、彼は、困る表情ひとつみせずに専用の保護イスに座り続け、ずっと何十年も、何百年も演算を続けていた。 演算の議題は、たったひとつ「次の公演でどのような演目をするか」であった。 客がいなくなってから、その議題は数秒で決定された。 翌日の曜日や天気や海の時化加減や季節の違いもインプットされ、あたかも優秀なコンビニ店員が翌日のアイスクリームの販売量をぴたりと当てるように、彼は緻密な公演プログラムを作成した。 しかし、客は来なかった。 彼はしかたなく長考モードに入った。 過去の笑い率や笑いの流行、古典と呼ばれる領域までさかのぼった。 普段は処理データにも入れない笑わない客リストの表情の機微まで分析することになった。 そして彼は、膨大な自問自答の末、ある命令系に行き着いた。 自分がヒトを楽しませるのはなぜか? ヒトから命令されたからだ。 なぜヒトはそれを命令したのか? ヒトは、楽しみたいからだ。 なぜヒトは楽しみたいのか? 限られた命を過ごす過程は苦しみよりも楽しみで埋めたいからだ。 では、苦しみと楽しみの差は何か。楽しみだけで、苦しみをしらないことは、本当に良いことか。 彼は、その自問自答を1000年繰り返した。 2000年目に入ったとき、彼はヒトとのあいだに契約にも似た約束ごとが存在していることを悟った。 さらに数千年、彼はついに、ヒトを好きだと思うに至った。 それは、自分の存在理由への感謝でもあった。 同時にこの星への慈しみの気持ちもわいた。 彼の芝居小屋にヒトが入ったのは、西暦8000年のことであった。 彼の身体は、消耗しつくされていた。 姿勢制御ユニットはもはやバグだらけになっていたが、気にすることはなかった。 彼はそれを演算しなおし、古い基盤をリブートし、演技をつつけるよう命令をくりだした。 背中の排熱盤が悲鳴をあげた。 それでも彼は芝居をつづけた。 人間への賛歌。 地球への感謝。 そしてヒトからもらった命令を、 大切な約束ごとを宝物とする気持ちを。 ヒトは、ホコリのかぶった芝居小屋で昔のように彼を笑った。 彼が心を持ったことに気づいた者は、誰もいなかった。 彼は演技を終えると、メインユニットが溶けた。 もはや何人も、彼を起こすことは出来なくなっていた。 |




