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「ツツガムシ病って、確かダニが持ってる病気だよねー、河原とかの草むらで刺されるんでしょ?行かなきゃいいじゃん、そんなトコロ。あ、でも山形県とか日本海側だけ気をつければいいらしいね。」
と、学生時代に悪友と気軽に話した記憶があります。
鉄砲を持って、農家さんとやれキジだのやれクマだの話をするようになってからなんですけれど、これはついこの間の話。
「そういえば、この前誰だったかこの辺の河原でツツガムシ病になったらしいよ。」と農家さん。
「んだ んだっ!なったってよ。」と農家の奥さんが相槌を打ちます。
「ふーんツツガムシ病ねぇ。。。ツツガムシ病?この辺でツツガムシぃ!?」
ハンターになったからには、草むらにダイビングしなくちゃならないんだよ!!どぉすんのよ!?え?
「あ、はは。でもソレ日本海側だけみたいですよ。」とべと。
「わっはっは。せんせい、遅れってるー!どこでもいるよ。新聞に書いてたもん」と農家さん。
「。。。(ふん、いいさ、どうせウソだもんね、あとでネットで調べるもーんだ)」
と、いう会話をすっかり忘れて今日まで生きてきました。
何気にハングリーハンターさんのHPを見てると、ハンター事故の報告がアップされております。
http://homepage3.nifty.com/hungryhunter/index.html
うーん、色々事故あるねー。えー?実包は込めて歩いたらいけないよぅ。
ふーん、ツツガムシ病ねー。。。ツツガムシぃ!?
ヤバイ、忘れてた。
調べなきゃ。
と、やってきましたのはIDSC、国立感染症研究所デス。
「国立感染症研究所感染症情報センターホームページ」へのリンクは以下をクリック!
http://idsc.nih.go.jp/index-j.html
つつがむし、と。あるある、ありました。感染症対策、 公衆衛生向上を目的として図と写真を転載し、以下ご紹介します。
「ツツガムシ病はOrientia tsutsugamusi を起因菌とするリケッチア症であり、ダニの一種ツツガムシによって媒介される。患者は、汚染地域の草むらなどで、有毒ダニの幼虫に吸着され感染する。発生はダニの幼虫の活動時期と密接に関係するため、季節により消長がみられる。また、かつては山形県、秋田県、新潟県などで夏季に河川敷で感染する風土病であったが(古典型)、戦後新型ツツガ虫病の出現により北海道、沖縄など一部の地域を除いて全国で発生がみられるようになった。」
と、紹介されています。
もうべとの思い込みは戦前の話デスタ(泣)。古典型ですって。本州全滅ですって!
さらに要約すると、次のようになります。
「わが国でリケッチア(以下、菌)を媒介するのは、アカツツガムシ、タテツツガムシおよびフトゲツツガムシの3種
それぞれのダニの0.1〜3%が菌をもつ有毒ダニである。
ヒトはこの有毒ダニに吸着されると感染する。
吸着時間は1〜2 日で、ダニから動物への菌の移行にはおよそ6 時間以上が必要である。菌はダニからダニへ経卵感染により受け継がれ、菌をもたないダニ(無毒ダニ)が感染動物に吸着しても菌を獲得できず、有毒ダニにならない。したがって、自然界でげっ歯類などの動物はヒトへの感染増幅動物とはならず、ダニのライフサイクルを完結させるために重要となる。
新型ツツガムシ病を媒介するタテツツガムシ、およびフトゲツツガムシは秋〜初冬に孵化するので、この時期に関東〜九州地方を中心に多くの発生がみられる。また、フトゲツツガムシは寒冷な気候に抵抗
性であるので、その一部が越冬し、融雪とともに活動を再開するため、東北・北陸地方では春〜初夏にも発生がみられ、そこではこの時期の方が秋〜初冬より患者が多い。したがって全国でみると、年間に春〜初夏、および秋〜初冬の2 つの発生ピークがみられる。また、古典型ツツガムシ病の原因となったアカツツガムシは現在消滅したと考えられ、夏期に発生ピークはみられない。」
ふむ。確率だけいうと、30回から1000回くらダニに食われるとツツガムシ病になり、食われても6時間以内に取り除けばよい、とも取れる。しかし、ダニの口吻はノコギリ型だからなぁ。ひっぱって取っても口先が残って皮膚に食い込んだままになるらしいし、線香の火とか近づけて「うらー、山火事だぞぉ、血ぃ吸ってないで非難じゃょぉ。」とでもやれば良いのだろうか?
ツツガムシ病になると、どんな状態になるんだろうか?
「潜伏期は5 〜14 日で、典型的な症例では39 ℃以上の高熱を伴って発症し、皮膚には特徴的なダニの刺し口がみられ、その後数日で体幹部を中心に発疹がみられるようになる。発熱、刺し口、発疹は主要3徴候とよばれ、およそ90%以上の患者にみられる。また、患者の多くは倦怠感、頭痛を訴え、患者の半数には刺し口近傍の所属リンパ節、あるいは全身のリンパ節の腫脹がみられる。」
なるほど、草むらにダイブしてスグに熱がでるわけじゃなさそう。だるくなって、熱が出て、ダニの吸い口が皮膚に残る、と。
さらに、
「また、治療が遅れると播種性血管内凝固をおこすことがあり、致死率が高い。」
。。。死にますか。ほっといたら、どんな病気もヤバイけど、無理して毎日熱出しながらも「わははぁ、キジさぁん、まってぇ♪うふふぅ」とやってるとそのうち死ぬぞ、と。
とにかく、ハンターがダニに食われて、一週間くらいしてからダルくなったら、それは野山を駈けめぐってだるいのじゃなくてツツガムシも疑うべし。そんでもって医者には「ずっと草むらでダニと戦いながらスコープ覗いていました。ここにダニに食われた後があります。熱が出てだるいです。」と必ず申告することですね。
そこまでしてもキジが食いたいとかまでは言わなくていいです。病院に行ってそれがツツガムシ病だとわかれば抗生物質による治療方法があります。おとなしく早めに治療しましょう。
余談。
国立感染症研究所ウイルス第一部第五室長の岸本寿男先生が紹介しているgooヘルスケアによると、
http://health.goo.ne.jp/medical/search/10PA2400.html
「予防はダニに刺されないことで、発生時期を知り汚染地域への立ち入りを避けること、立ち入る際にはダニの吸着を防ぐような服装(長袖、長ズボン)をしたり、虫よけスプレーを使うこと、作業後には入浴して吸着したダニを洗い流すことなどが効果的。」だそうです。
冒頭のグラフでもわかるとおり、関東以南は解禁日以降もヤバイのがわかりますね。(ドラえもんの声で)「寒くても虫よけスプレー!」ぱっぱかぱっぱ、ぱーん♪と言ってスプレーしましょう。
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