えぇ!?獣医さんが鉄砲持つってヤバくない?

鉄砲もって、9年もたっちまった!あと1年で。。。

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平成18年9月29日

医学博士の宇都宮大学杉田昭栄教授による講演を受講した。
この教授はNHKの「ご近所の底力」にも出演するなど、カラスとくればこのお方である。
現在わが国の養豚場は都市部からより山間部へと飼養地域が移行中であり、カラスを含めた野生動物の生態についても見地を広める必要性があり、ここで得た情報を紹介したい。


以下講演より。

日本のカラスの種類5種(世界には41種存在する)

ハシブトガラス(ブト):肉食割合が高く、都市部のゴミ置き場で最も観察される。

ハシボソガラス(ボソ):ブトと比較して遺伝的に98%ホモロジーを示す近縁種であるが、両者にF1は成立しない。他種とは40%未満の相同性である。

ミヤマカラス:ハシボソより小型。

コクマルカラス:ハシボソに似た小さい体型。くちばしの色が異なり、灰色で短い。秋に大陸から渡ってくる。日本海側で群れが確認されている。10年前は珍しい状態だったが、現在では四国以外は普通に観察されている。

ワタリガラス:ハシブトよりも一回り大きく両翼1M以上。北海等十勝平野に渡ってくる。ハンターによるエゾ鹿放置死体とリンクしているようだ。貴重種だが、増加傾向である。


カラスの基礎知識と行動学

カラスは生後二年以降から繁殖行動を開始する。
これは精細管の成熟レベルにより判定されている。
繁殖期は精巣が6ミリ程度に発達するが、それ以外は2ミリ程度であり、日常的に解剖に精通していなければどこにあるか非常にわかりにくい。
カラスの寿命は計算上ではあるが、14〜15年は生きる。
少なくとも飼育上で寿命10年はある。
飢餓条件には弱く、したがって冬に淘汰される若鶏は多いと予想されている。
カラスの年齢は口腔内の色素の領域で判断する。
幼弱齢では赤からピンク。半年後に灰白色となり、やがて黒色着色がされる。
カラスは3月の繁殖開始期に入ると、くちばしに巣の材料を咥える姿が観察される。
なわばり形成の強化をはじめる時期もこの頃であり、牛舎などに被害を及ぼすのもこの季節である。
その際、主な目的は営巣材料である。
動物の毛をむしる。
ロープ、トワインの網、なわばりは300メートルとされるが、営巣に近いほどなわばり行動は強くなる。
カラスはどこにでも巣を作るが、傾向として明らかに遠目からも観察可能な営巣はボソ、木の葉で隠れて見えにくい営巣がブトの巣である。
一般的な卵の数は3〜4個。雛の口の中は鮮烈な赤色であり、日令を重ねるにつれてくすんだ灰色になっていく。
カラスの親子は関係が密であり、5月に生まれた雛を10月くらいになっても親に甘える行動が観察され、親もまた餌を与えるなど非常に甲斐甲斐しい。しかしその後は子ガラス同士でも群れ行動をしだいにとるようになる。


カラスの行動範囲と食性

多くのカラスは羽毛と皮膚の間に割りと大量にタンカクハジラミがいる。この4ミリ程度のハジラミは人に対して吸血しないが、非常によく動き、衛生上好ましくない。
2〜3km程度の行動範囲が都会では圧倒的。地方であると距離は伸びる。9割はせいぜい20km圏内と推測されている。個体によっては700km移動した例もあるが、偶発的であり、ギネス的くらいに思っておいたほうがよい。すなわちカラスは数百キロ先を移動目標にしない。
ねぐらとしてデータ化されているのは東京周辺までであるが、地方では推定に留まる。

カラスは肉だろうが種子だろうが生ごみだろうが何でも食べる雑食である。しかし好物になると圧倒的に肉を好む。ブトに至っては生卵だろうとニワトリの雛だろうと襲って食べる。一般に動物に対しては、まずはじめに肛門をつつく。次に腸を引きずり出し、首根っこをついばみ、頭をちぎる。1羽が襲い始めると次々連動して他のカラスも襲撃に参加する傾向がある。


カラスの解剖学

カラスは、ニワトリの臓器と比較して筋胃の形成が弱く袋状である。そのかわりにニワトリよりも圧倒的に詰め込むことができ、解剖学上まとめ食いに適している。
カラスの盲腸は発達したニワトリのそれよりも圧倒的に小さい。
ただし脳の容量はハトやニワトリよりはるかに大きい。体のサイズと比較しても他の個体より圧倒的に大きい脳を持つ。飛ぶためのあらゆる無駄を省く鳥類にとって、カラスには脳がそれだけ必要な臓器だといえる。ただし嗅覚はすこぶる弱い。鳥類は一般に臭いには比較的鈍感だが、それとくらべても臭いに鈍感である。脳における嗅覚突起も瘢痕的である。
カラスの人に対する識別能力はすばらしく、3日見続ければ完全に覚えているといってよい。
色に対する識別もある。赤や青だけでなく銀も識別する。さらに言えば、どの色に餌が隠されているのかといった学習効果も7日目には完全に覚える。
トビやタカ等の猛禽類は人間の7〜8倍視力が良いとされているが、カラスもそこまでいかなくとも匹敵するくらいの視力はある。さらに紫外線に対する視覚細胞センサーも持つので、カラー範囲は人をはるかに凌駕する。人間の目には黒色羽であるが、顕微レベルでは鮮やかなレインボー反射しており、カラスの目には個体ごとの色識別も可能ではないかと予測している。


カラスが運ぶ病気

数百羽に数羽、サルモネラ菌が検出されている。同様に大腸菌もいる。中にはO-157株も検出されている。
鳥インフルエンザもあるし、ウエストナイルウイルスにも感染する。
カラスはウエストナイルウイルスに非常に感受性があるので、日本上陸時にはカラスに大量死が観察される可能性がある。モニタリングの兆候として参照すべきである。現在これに関する通報先は各地域における家畜保健衛生所である。


カラスの習性

カラスは怖いものや嫌なものを識別し、記憶するが、チャレンジャー的要素も併せ持つ。他の鳥類には観察されない行動として、安全確認するのににじり寄る、飛びのく、さらににじり寄るという行動を見せる。この行動こそが各対策グッズを無効にさせてしまう根源となる。


農場にお勧めの対策

猟友会にお願いして駆除してもらう。
(※筆者注:11月半ばから翌年2月半ばまでに行う「猟期(各都道府県知事指定)」と、それ以外の有害鳥獣駆除期に類別される。猟期以外は担当地区の役場農林課に被害報告を行い、対策グッズも無効である旨の写真も添付する必要がある。猟友会は慈善団体ではなく、通常無料奉仕という形態はとらない。)

カラスは電気には完全に反応する。飛来してとまる止まり木に通電させる方法は防御が高い。一度感電すると完全に警戒する。

進入路に対して羽が触れる範囲でテグスを張る。止まり木にしている柵の上にも効果的である。彼らは彼ら自身の宝物である羽に何かが触れるのを非常に嫌う。

カラスの死骸を下げておく:カラスは仲間の死骸にはとりわけ激しく反応する。仲間の死体を発見すると、即座に数羽から数十羽でその上空を旋回し、警戒発声し、かなりの期間近寄らない。

農場にカラスが侵入して困っているところは、おおむね餌が豊富な場所といってよい。
(※F農場O先生注:家畜の餌のこぼしや餌の放置、小動物や死体、胎盤を半日以上もそのままにしていたり、へい獣をひとまとめにしていたり、農場の運搬車から滴下したりする、あらゆる有機物が原因となっている。本気ならば、これを徹底的に覆い隠し、すばやく回収し、カラスにそこが餌場であることを学習させない努力が必要だ。)

カラスに対して、そこが餌場や営巣に適していると判断させない努力が一番の近道である。

以上

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