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2006年4月21日
このブログの「お気に入り」にも入っている仲間が、どうやら地元の射撃場に来るらしい。
先週からというもの、べとにとってはさくら前線を気にするよりも落ち着かなく過ぎた気がする。
今日の日を指折り数え、銃検のように日付を間違えることもなく待ちわびてきた。
朝かかってくる電話に「往診は夕方になるから」と何度か頭を下げ(ひでえ医者だ。いや、そのー、急患だったら行きますから。たまたま今日は繁殖検診とかですから)、猟銃許可証をポケットに入れ、686Eを往診車に突っ込んで今日も元気に仕事開始!(だから仕事は?)
今日の目的地は、いつもの温泉射撃場とは違う。
べとは針路を南にとり、高速道路に乗った。
向かうは昨年夏に狩猟免許試験を受けたあの県クレー射撃場だ。覚えてらっしゃる方は少ないかもしれないが、ポイーンポイーンとオレンジ色したクレーを”ただ指をくわえて見ていただけ”の射撃場だ!あそこで射撃ができる。あまりにうれしくて、運転しながらオシリふりふりして到着を待った(それって雉。。。)。
高速を降りてみれば、いたるところ桜がみっしりと花を咲かせていた。
小高い山の斜面、学校のグランド脇、家の軒先。
大量の鳥がとまったかのような淡く白いこぶしの花、まっすぐ上を向いた梅の枝にも花。
みんなで一本締めしたように、一斉に春を謳歌している。
まさしく東北の春だ。
射撃場に到着すると、去年とは何やら雰囲気が違う。
神奈川だの足立区だの県外のナンバーが所狭しと駐車場にあふれていた。
今日のダブルトラップ(以下DT)記録会に加えて、明日開催される本部公式クレー射撃大会の肩慣らしとして全国から並み居る選手たちがここに集っているからだ。
なんだかなー。
注射器だの牛の薬だの満載した4駆がものすごく場違いな気がする(んだんだ。)。
まあ、ここまで着たからにはしかたがない。
度胸を決めて射場へと足を運ぶ。
わらわらと人がいる中を(本当はパラパラくらい。でも牛たちに囲まれ暮らしているとわらわらに見える)、目的の人を探さなければならない。
いちばん東の射面まで歩いてみると、やたらハイリブでチーク調整できる銃床を肩に担いでいる人が見えた。
そうです、皆様お待たせしました。「おとうたま!!」であります。
となりで燃えるようなフェラーリレッドのベストを着ているのが、べとと同じ地元のJUNさん。
どちらの方とも面識はありません。しかし、全身から発する「ブログオーラ」が龍のように立ち昇っております。二人とも、べとの念力オーラを感じとったのでしょうか、40メートル前から熱い視線を送ってくれます。このように、クレーをやっていると対認識能力は射程距離まで拡大されるのです(?)。
「べとさんですか?」
「はい、おとうたまとJUNさんですね!」
迷うことなく、遠路はるばる無事に3人が顔を合わせた瞬間でした。まるで夜の砂漠で3人の博士が出会ったような感動であります。じゃあということで普通ならいついつどこそこでクレーの天才が誕生するんだとか占いをしなくちゃならないんでしょうけれど、ま、それは帰宅したときの女房のご機嫌をどうやってとるかくらいに話をすませて(おいおい)、JUNさんと二人で早速おとうの記録会応援団結成です。
DTは一度に2個、3番射台から同時にクレーが射出される。
1個に対して1発。合計2発撃ってラウンドを進めていく。
1ラウンド25対のクレーを撃破する。50個撃破が満射ということになる。
はじめて目にする競技に、べとはただただ口を開けて凝視するしかなかった。
というか、国体選手の撃ち方を目にするのだって初めてだ。
上手な選手は、もはやべとが教習で受けたような「膝のクッションを使ってスイング」したりしない。
そういう段階をとっくの昔に乗り越えている。
膝のクッションの代わりに背筋と腹斜筋を使う。
2個のクレーを追いかけているのに、ほとんど動いていないように見える。
しかし銃を閉鎖する前には、慎重に、それこそミリ単位で足の位置を決める。
自分の番が来ても、べとのように「え?僕かな?僕だよね。閉鎖してもいいんだよね。いやぁ、あっと言う間に順番が回るものですねー。」というような余計な邪念は抱かない。
弓矢の選手が両手を持ち上げてしばらく弓を見つめるみたいに、静かに下を向いて、精神統一する。
たぶん5秒くらいだと思う。でもその姿を見つめていると、時間まで吸い寄せられる気がするくらい永遠に感じる。
そして、意を決したように銃を閉鎖する。
べとのように狙ってから精神統一したりはしていないはずだ。その時点ではきっともう「動の体勢」に移っている。
つま先の角度も平行ではない。選手によって開いていたり、競技用スノーボードの足位置みたいになっている人もいて様々だ。
後になっておとうたまと話したとき「体の軸」という言葉がでてきたけど、きっとアレ見なかったら理解できなかっただろう。
「体の真ん中に回転軸をつくりだす」
これはたぶん、べとの今後にも役に立つキーワードになるに違いない。
とりあえず、パソコンに向かう猫背をしゃきっとしてみた。
「。。。く、結構ぐるじぃがも。。。」
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