えぇ!?獣医さんが鉄砲持つってヤバくない?

鉄砲もって、9年もたっちまった!あと1年で。。。

7. ハンターと感染症

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野生動物はコワイ病気を持ってるの?
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イメージ 1

これまでハンターと感染症シリーズでは「解体時にはプラスチック手袋を」とか書いてきたけど、もちろんそれは銘柄を特定していない。「着用」が感染予防に重要であって「ブランド」は二の次だったからだ。

しかしこだわりの諸兄には「うんうん、だよな。ソコだよな。やっぱり」と言ってもらえるとうれしいのだけれど、使う道具というのはやはり使って楽しい、納得の使用感というのをかみ締めてコトに至るのはとても大切なのである。□○ションひとつテ×ガひとつとってもブランドってだいじだよなぁと思うのである。何の話だっけ?そう、ラテックスグローブだ。

本日のアイテムは解体時に着用する手袋だ。
ラテックスグローブというのは天然ゴムが原料となっている。
どのブランドも一緒かといえば、これがぜんっぜん違う。
プラスチックかラテックス素材か、パウダーのありなし、グリップパターンのありなし、サイズの大小。
カタログからだとこれくらいの選択肢しかない。

しかし使ってみてどうだろう!
破けやすかったり、素材が分厚かったり、根元がゆるゆるだったり。これが手袋じゃなくてアレだったりしたら訴訟モノだ。おまえ手袋でよかったな!否よくない。
そこでべとは今回アスクル医療部門から可能な限りサンプルをとりよせてひとつづつ使用感を試してきた。テスト期間は2年(!)
テストとしてもちいたのは子牛の睾丸除去手術。
陰嚢を握っては切開し、握っては切開し、○○を××して、こうやってあーやってきゃーきゃーっ

結論。
株式会社共和ミリオンシリーズ ラテックスグローブパウダーフリー/スペシャルグリップNo.290
メイドインマレーシアであるが、これは良かった。
まずパウダーなし。
パウダーがあると装着しやすいのだが水に濡れるとでろでろするし車に乗ればハンドルやビニルシートが真っ白け。衣服も粉まみれだ。これには閉口した。パウダーないのがいい。なし!なし!
次にグリップパターンあり。
このグローブは薄いのに、よくもまあ表面をデコボコパターンつけた。
グリップ感良好。妙に握力を使わないので腱鞘炎予防にもなる。これは皮もったり、ツルツル臓器を保持したりしたことあるハンターな皆様なら納得の部分。
最後に素材。
ゴム配合が多いと水で濡らして乾いてくると指と指がくっついてきたりペタペタ、ネチャネチャ!
あーもうっ嫌っ!アレ嫌っ!
プラ成分多くてもバキバキ感があって触覚を妨害している感じ。このグローブはべたべた無し!ゴワゴワ無し!絶妙。


共和のホームページ↓
http://www.kyowa-ltd.co.jp/products/disporse/

アスクルは買うのにメディカル登録必要なのかな、どうなのかな。買った人教えてください。
あと買うときに奥様用のSSサイズとかも一緒に注文ね。
皿洗いや草むしりや洗濯、風呂道具の塩素漬け置きなど、何気に重宝します。
ラテックス手袋を使うコツは「ばんばん取り替え着用」
ご飯や一服や作業のひと区切りに取る。そして新しい手袋をまた使う。
手の皮膚呼吸も案外大切です。

日本獣医師会雑誌2009年11月号で、いのかしら公園動物病院の石橋院長が「野鳥のインフルエンザ対策に関し行政当局及び獣医師会に期待すること」と意見を述べられていた。
その中でイノシシ猟全般への啓蒙が必要かもしれんから、誰かが動くべきと書いていたので「俺がやらねば誰がやる、俺が動こう。」となった。書こう書こう。

結論。
今回のH1N1株に限っていえば、新型インフルエンザに感染したイノシシを解体して、ウイルスをもらってしまう確率は、家族の誰かが職場や学校からもらってきたインフルエンザにかかる確率よりもはるかに低い。安心してください。

さらにシシ肉食ってインフルにかかる確率はもっと低くなる。市販の豚肉食ってインフルになることはないが、ひょっとするとそれよりも低い。安心してください。
以上、結論おわり。

考察。
まず、これだけ日本人がゲホンゲホンをウイルスを飛散させているが、日本の養豚場は鉄壁の守りでウイルス侵入を阻止し続けている。大阪の件は例外的。
養豚場のブタはイノシシと違って清潔な環境にいるし出入りする人間の健康管理も行き届いている。
しかしそれでも限定された面積に大量に群れているし、免疫力も野生のイノシシ程ではない。
鼻水たらした小学生が野生のイノシシの頭をなでながら餌付けしているのでもない限り、人からイノシシへ感染する確率より養豚場のブタが感染する確率のほうが高い。

それでも息子からインフルエンザはもらってもイノシシからはもらいたくない、と考える諸兄には解体時にいくつか注意事項があるので参考とされたい。

現場の血抜きで感染する確率は低い。
トドメをしくじってナイフ戦となりシシの吐く息を吸い込むことはインフルエンザ感染としては危険だが、とりあえず命があった方を喜ぶべき。
可能な限り解体所を利用する。
解体所は家畜保健所防疫班の立ち入り指導を定期的に受けておく。
シシの口と喉を切開する時に、アルコールスプレーをかける。切ったナイフにもかけておく。
肺と気管支は刀を入れず、捨てる。
マスクとプラスチック手袋を常備して解体する。
まめに手洗いを実行する。

以上考察おしまい。

ずいぶんになるけど、2月に香川県行ってきたのね。
そう。四国。
四国の右斜め上。
「うどんなら小麦は国産はまずくてだめね、オーストラリア産。これ最強」とかいうところ。
いやぁ、うどん美味しかったわぁ。

ここのサンポート高松ってところで獣医師学会があったんですわ。
そこで帯広畜産大の猪熊先生の発表で気になる報告が。
それがこのアナプラズマ症だったと。

このAnaplasma phagocytophilumというリケッチア属の菌がね、白血球に寄生してインフルエンザ様の症状と下痢と嘔吐を発症するんだけど、問題はこの病気がマダニとエゾシカとヒトとの共通感染症なんだわ。つまり人獣共通感染症。

シカ食べてもマダニ食べても(たぶん)感染はしない。
でもこの菌に汚染されたマダニに「チューチュー」されると、あるいはヤバいかもしれない。
マダニは大きい。目に見える。吸血するとホクロよりも大きくなる。むりに引き剥がすと口吻が皮膚内に残って膿んだりする。いやですねぇ。

本州でも「山梨のマダニから検出した」と静岡県立大学・環境科学研究所・環境微生物学研究室の大橋典男先生がネット上で報告している。この先生はウマヒツジが感染するといってるけど、帯畜の猪熊先生は実際にシカから検出してるんで、ニホンジカにもいて不思議でない。

山に入るときは虫除けスプレーを事前に、ね。
今のところ日本国内のヒトで感染した報告はありません。でも、病原菌はいます。
アメリカで一人死んでます。
感染しても、リケッチアなんでCTCとか、ツツガムシ的対応してれば治療可能です。

今までハンターが誰も感染してないんだから、大丈夫だと思うけど。
マダニ対策はしていきましょう。

おっけー、野郎ども。
今日の講義は「野兎病」だ。

アドレナリン全開で山を巡ったら、昔は酒飲んでバタンキュッだったろうが
時代は21世紀だぜ。
鉄砲の手入れに、解体の知識も重要だ。
気合入れて行こう!

野兎病はもう「東北地方の風土病」っていってもいい。
原因菌は「野兎病菌」。
いいよもう、菌の学名とか覚えなくて。どうせ忘れるし。

感染の90%は仕留めた野ウサギの解体中に臓器から手とかに直接感染。
ワーォ。
人間の皮膚バリアって結構凄いんだぜ。
それを侵入してくるんだから、菌にしちゃドエライ感染力だ。

残りの10%はダニだったり、ネコ、リス、ツキノワグマ、ヒミズ、ヤマドリ、カラス、キジだったりする。
。。。ヒミズって何だ?
まいいや。

とにかく、あそこ行こう。あそこ。
IDSC、国立感染症研究所。
「国立感染症研究所感染症情報センターホームページ」へのリンクは以下をクリック!
http://idsc.nih.go.jp/index-j.html

野兎病、と。あるある、ありやした。
感染症対策、 公衆衛生向上を目的として図と写真を転載し、以下ご紹介します。
写真なんかは、海外のウィキとかCDCとかからも拾ってみました。

感染地域はどうよ?

イメージ 1



圧倒的に北半球だね。

日本は?

イメージ 2



あ、コレ昭和元年くらいから70年くらいの間に発生した数だから。
濃いところでも年にしたら3人くらい?とか思いそうになるけど。
圧倒的に「戦後の食料難とかにノウサギ食べてて。。。」とかのパターンらしい。
戦時中にも毛皮目的でウサギ飼養してた話は聞くけど、家畜のウサギからって話は出てなかったな。
やっぱフィールドのウサギですわ。

感染するとね、手とか、こうね。
イメージ 3


イメージ 4


難治性瘻孔もあるよ。
イメージ 5



結構グロいね。ごめんね。
ちょっと文献コピペるね。「突然の発熱」とか大事だから読んでみようね。

感染様式

 大部分の患者は保菌動物の剥皮作業や肉の調理の際に、菌を含んだ血液や臓器に直接触れることにより感染している。さらに、マダニ類やアブ類等の吸血性節足動物による刺咬からの感染例も報告されている。ペットに付着したマダニ除去の際に、虫体を潰して体液が目に飛び込んだり、指が汚染されることによるものもある。海外では感染動物との直接接触や吸血性節足動物の刺咬以外に、保菌野生齧歯類の排泄物や死体によって汚染された飲用水 や食物による経口感染、また、死骸が紛れ込んだ干し草等の粉塵の吸入による呼吸器感染も報告されている。ヒトからヒトへの感染はないとされているが、患者の潰瘍部からの浸出物などもヒトへの感染源となりうるので、注意が必要である。


臨床症状

 野兎病はペストに類似した臨床症状を呈するが、感染初期においては特徴がなく、しばしば誤った診断がつけられる。野兎病は急性熱性疾患で、感染後3日目をピークとした1週間以内(稀に2週間〜1カ月)の潜伏期間後に、突然の発熱(38〜40℃)、悪寒・戦慄、頭痛、筋肉痛、関節痛などの感冒様の全身症状が認められる。

その後弛緩熱となり、長く続く。野兎病菌の感染力は極めて強く、目などの粘膜部分や皮膚の細かい傷はもとより、健康な皮膚からも侵入できるのが特徴である。皮膚から侵入した野兎病菌はその部位で増殖し、侵入部位に関連した所属リンパ節の腫脹、膿瘍化、潰瘍または疼痛を引き起こす。病原菌の侵入部位によって様々な臨床的病型を示す(表2)。我が国では90%以上がリンパ節腫脹を伴う例で、60%がリンパ節型、20%が潰瘍リンパ節型である。一方、米国では潰瘍リンパ節型が多い。また、各病型の経過中、3週目頃に一過性に蕁麻疹様、多形浸出性紅斑などの多様な皮疹(野兎病疹)が現れることがある。
 鑑別すべき類似疾患として、ツツガムシ病、日本紅斑熱、結核、ネコ引っ掻き病、ペスト、ブルセラ症などがある。

本菌が生物テロに使用される可能性のある病原体としてリストアップされるなど、留意すべき感染症の一つである。




全身治療
 野兎病では抗菌薬を用いた治療が有効で、早期の治療開始が重要である。
硫酸ストレプトマイシン1 g/日(またはゲンタマイシン40〜60 mg/日)の筋注と同時に、テトラサイクリン1 g/日・分4(またはミノサイクリン200 mg/日・分2)の経口投与を2週間続ける。症状が残れば、テトラサイクリン系抗菌薬を半量にした内服をさらに1〜2カ月間続ける。ペニシリン系、セファロスポリン系抗菌薬は無効である。


局所治療
 膿瘍化したリンパ節に対しては、太めの注射針で3〜4日ごとに穿刺排膿する。症例によってはストレプトマイシン0.1〜0.2 gを1 mlの生理食塩水に溶解し、注入する。多くは2〜3回で膿瘍は消退する。切開排膿は難治性瘻孔を作りやすいので、病巣の完全な掻爬が必要である。


予防
 流行地においては死体を含め、野生ノウサギや齧歯類などとの接触は避け、またダニや昆虫の刺咬を防ぐこと(衣服、忌避剤など)、生水の飲用をしないなどの注意も必要である。検査室で野兎病を疑う検体を取り扱う際には、手袋等での防護が必要である。

以上引用終わり。
。。。ていうかさ、予防なんだけどね。
ハンター舐めてるだろ?
野ウサギ撃つなって言ってんの?
めっちゃ美味しいらしいんだよね。野ウサギ。
僕まだ食べてないんだけどなー。

じゃ、どうしようか?
ってことで行ってまいりましたのは「第23回 日本獣医生命科学大学学術交流会2007」
ここで獣医微生物学教室の片岡康先生の公演に参加。
演題は「人獣共通感染症-小動物臨床における細菌性ズーノーシス-」であります。

色々ハンターな皆様にも大事なお話が聞けましたよ。
片岡先生にインタビューしてみました。

べと「先生。どうも」
片岡「あ、どうも」
べ「ずばり野ウサギめっちゃ喰いたいんですけど。鉄砲所持したし、あとは撃つだけなんですけど」
片「そっか。そんなに食べたいのか」
べ「なんとしてでも」
片「うん。じゃ教えてしんぜよう」
べ「ははー!」
片「ウサギ皮剥くよね?体表リンパ腫れてたら土に速攻埋めるべし。」
べ「腋下リンパ節とか鼠経リンパ節とかですか」
片「そうそう。リンパ節目だってたら、ヤバいから。」
べ「わかりました。丸一日山越えてやっと手にした一羽だとしても、捨て。。。ですか」
片「うん。そこはべと先生がハンターの皆を強く指導しなきゃ、ね。」
べ「(やっとの獲物を捨てるなんて!。。。ううぅ。)。。。」
片「ん?」
べ「いえ!リンパ腫れてたり色が膿っぽかったりしたら、埋めます。」
片「うん。あとは内臓だね。色つやが変だったり、出血してたり、とにかくいつもの獲物と違うような感じがしていたら、アウトと思うようにしよう。」
べ「ありがとうございました。」

もうね、このときの参加費はこの会話のためにあったようなモンですわ。
あと解体手袋ですけど「ラテックス手袋100枚入り」各種サイズありで1箱千円くらいですわ。
ナイフと一緒に2組くらいポケットに突っ込んでおきましょうネ。

2006年9月23日(土)

平成18年度東北地区獣医師大会公衆衛生学会に出席し、E型肝炎についての最近の知見を得たので報告する。




が、ひとつ前置きしておきたい。

「シカとシシのレバ刺し喰うときゃ命の覚悟キメとけよ!」

知らねーぞ、ホントに。

「加熱して喰えば安全なんだからな!」

もひとつ。

「ド勘違いして不買運動とかやらかすんじゃねーぞw」

たのむよホント。
えー、おほん。



講演で招かれたのは品川区東芝病院研究部長 厚生労働省E型肝炎研究班班長三代俊治先生であり、氏は1973年に東大医学部卒業から一貫して肝炎を追求している。
今回は「ZoonosisとしてのE型肝炎」という題目での講演であり、アガサクリスティの探偵小説の一節を借りて「未然の犯罪を防御する」と紹介するや、絵巻物を紐解くがごとく弁舌を披露した。
聴衆は見入り、時に笑い声をあげ、神妙な面持ちでメモをとった。
これ程のエンターテイメントな講演も稀で、筆者は途中ノートパソコンのキーを叩くのももどかしく、つたない情報提供であるが以下参照されたい。


キーワード:猪(Boar)鹿(Deer)豚(Swine)←花札の蝶にブタの顔が。。。

E型肝炎ウイルス(HEV)はこのほかにもネコ、沖縄のマングース(ジャコウネコ科)、ニホンザル、ネズミ 海外では牛、羊、山羊、犬、馬にも感染形跡(抗体)がある(RNAは未見)。

遺伝子タイプは大きく4区。日本へ上陸しているのは3型に属される。各動物により専属の遺伝タイプを持つ。RNAタイプウイルスであるため、変異性は激しい。

元来E型肝炎は海外渡航暦を持つものだけに発症すると考えられていた。ところが2000年に渡航暦のない患者がみつかったことで国内のE型事情は一変した。

E型肝炎の感染形態は、沖縄でワーフルと呼ばれ、韓国の一部地域で散見される人の便を豚が食べて感染する「糞口感染」(クロスコンタクト状態)が代表的だ。

ジビエと濃厚に関係しているフランス、ピレネー山脈でも野生動物を食し、トリュフを豚に探させることでヒトとのあいだに直接的間接的感染が起こっている。
ちなみに日本人のE型肝炎はアメリカ型に近く、ヨーロッパ型との関連性は薄い。
いずれも猪、鹿、豚のナマギモすなわち肝臓の刺身を食したことによる発症であり、劇症型E型肝炎のレポートがある。

自治医大岡本らによれば全国どこでも100%の飼育豚が感染していると報告されている。
ただし東北からのサンプリングはされていないし、経胎盤感染が成立しないため、SPF農場では陰性だ。

豚は1900年にイギリスから日本に輸入されている。
この時、英国から移民や文物の交流が盛んであり、3型代表であるアメリカカナダと遺伝学的祖先が一致していることからE型ウイルスもこの頃日本にもたらされたと考察されている。
豚から鹿、豚からマングースへのウイルストランスミッションが起こると考えられている。
沖縄ではハブを食べてもらおうと1910年にマングースを放獣したが現在ではヤンバルクイナを襲うなど、益獣よりは害獣として扱われており、駆除も開始されている。

現在判明している感染経路の26%は経口感染、渡航8%、輸血2%、そのほかのほとんどはunknownである。

お盆。北海道北見地区に13人の親戚が集まり、焼肉パーティをやろうじゃないかということになった。感染したうちの7人に抗体があり、2人にウイルスを検出。1人死亡。この中で1人が献血に行っていたことが判明。調べると、既に輸血が終了していた。発症するまえに肝機能を調べてみると、案の定肝機能増加。本来適用する段階にないINF製剤を厚生省に直談判し使用にこぎつけるなどして劇症肝炎発症前に取り留めた。

1年後。網走でも肝炎が確認された。前回の13人のウイルス型と一致する型があった。完全解決していなかったわけだ。今でもそのウイルスは北海道のどこかで生きている。
(筆者注:今年の3月にも、北海道で同じ型でヒトに発症報告があった。的中!)


「飛び火」

北海道の株が千葉、新潟、鳥取まで移動した。人の北海道への渡道暦がないことから「感染源」が移動している。
現在も日本のどこかにそのキャリアはひっそりと生きている。

---以下三代氏の講演資料より抜粋---
ブタ
我国の食用ブタのほぼ100%が飼育中にHEVに感染する。その感染は一過性で、食肉として出荷される6ヶ月齢には大半のブタがウイルス陰性になっているが、血中では陰性でも複製母地臓器(肝臓、脾臓、消化管粘膜等)や糞便中にはまだウイルスが残存しているという個体も稀ながら存在する。市販されているブタレバーの中にはHEV RNA陽性のものが若干含まれており、それを食して感染したと推定される事例も北海道から報告されている。
現在までに判明している「ヒトへのHEVの感染源たり得る動物種(HEV reservoirs)」の中で、ブタは、ヒトへの感染源として最も重要視すべきものである。例えば、インドネシアで行った調査で、ブタを食べるヒンズー教徒とブタとの接触すらタブー視されているイスラム教徒との間には、約10倍の抗体陽性率があった。(ヒンズー:イスラム=20% vs 2.0%)

(筆者考察:ということは、大昔からヒトとブタとでウイルスをやり取りしてきた歴史があるのかな。発症して死んじゃうヒトもいる一方で、感染しても発症しないヒトの方がずっと多かったんだなー。)

イノシシ
関東・紀州・兵庫・山口・愛媛・徳島・福岡・長崎・佐賀・沖縄(西表島)等の野生イノシシがこれまでに調査されているが、程度の差こそあれ、どの地域でも10-50%のイノシシがHEV抗体陽性であり、HEV RNA陽性個体も見つかっている。また、イノシシは、ヒトへの感染源になるのみならず、同じ森に棲息するシカへの感染源になったことを証明するデータも得られた。

ヒト
日本人のHEV抗体陽性率は上記のイノシシのそれに近いが、ヒトは感染源としては弱い。即ち、これまでに本邦でhuman-to-human transmissionが証明された事例は輸血例に限られており、A型肝炎でよく見られたような『患者家族内での二次感染』は未だ我国では一例も経験されていない。

シカ
イノシシで述べた兵庫県での事例が脚光を浴びたのでシカは非常に注目されたが、ヒトあるいは他の動物への感染源としては弱く、抗体陽性率もRNA陽性率も、シカはイノシシの1/10程度でしかない。
(※講演では北海道で2%のシカに抗体陽性であると報告された)

市販食品
可能性としては、上述した全ての動物に由来する食品が感染源となり得るが、これまでに報告されている『感染源となった市販食品』は、上述の、北海道で市販されていた『生ブタレバー』だけである(約2%がHEV RNA陽性)。シカの刺身を食べて感染した事例が確認されてはいるが、そのシカ刺しは市販のものではなく、猟師から分与されたものであった故、厳密な意味での『食品』とは云い難い。
イノシシ生ギモによる感染事例の場合も同様である。
狩猟で捕獲した動物を能動的に食べて感染する場合(=自己責任)と、市販食品を受動的に食べて感染する場合(=他者責任)との間には一線を画し、峻別して考えるべきであろう。

以上

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