えぇ!?獣医さんが鉄砲持つってヤバくない?

鉄砲もって、9年もたっちまった!あと1年で。。。

7. ハンターと感染症

[ リスト | 詳細 ]

野生動物はコワイ病気を持ってるの?
記事検索
検索

全4ページ

[1] [2] [3] [4]

[ 前のページ ]

平成18年9月29日

医学博士の宇都宮大学杉田昭栄教授による講演を受講した。
この教授はNHKの「ご近所の底力」にも出演するなど、カラスとくればこのお方である。
現在わが国の養豚場は都市部からより山間部へと飼養地域が移行中であり、カラスを含めた野生動物の生態についても見地を広める必要性があり、ここで得た情報を紹介したい。


以下講演より。

日本のカラスの種類5種(世界には41種存在する)

ハシブトガラス(ブト):肉食割合が高く、都市部のゴミ置き場で最も観察される。

ハシボソガラス(ボソ):ブトと比較して遺伝的に98%ホモロジーを示す近縁種であるが、両者にF1は成立しない。他種とは40%未満の相同性である。

ミヤマカラス:ハシボソより小型。

コクマルカラス:ハシボソに似た小さい体型。くちばしの色が異なり、灰色で短い。秋に大陸から渡ってくる。日本海側で群れが確認されている。10年前は珍しい状態だったが、現在では四国以外は普通に観察されている。

ワタリガラス:ハシブトよりも一回り大きく両翼1M以上。北海等十勝平野に渡ってくる。ハンターによるエゾ鹿放置死体とリンクしているようだ。貴重種だが、増加傾向である。


カラスの基礎知識と行動学

カラスは生後二年以降から繁殖行動を開始する。
これは精細管の成熟レベルにより判定されている。
繁殖期は精巣が6ミリ程度に発達するが、それ以外は2ミリ程度であり、日常的に解剖に精通していなければどこにあるか非常にわかりにくい。
カラスの寿命は計算上ではあるが、14〜15年は生きる。
少なくとも飼育上で寿命10年はある。
飢餓条件には弱く、したがって冬に淘汰される若鶏は多いと予想されている。
カラスの年齢は口腔内の色素の領域で判断する。
幼弱齢では赤からピンク。半年後に灰白色となり、やがて黒色着色がされる。
カラスは3月の繁殖開始期に入ると、くちばしに巣の材料を咥える姿が観察される。
なわばり形成の強化をはじめる時期もこの頃であり、牛舎などに被害を及ぼすのもこの季節である。
その際、主な目的は営巣材料である。
動物の毛をむしる。
ロープ、トワインの網、なわばりは300メートルとされるが、営巣に近いほどなわばり行動は強くなる。
カラスはどこにでも巣を作るが、傾向として明らかに遠目からも観察可能な営巣はボソ、木の葉で隠れて見えにくい営巣がブトの巣である。
一般的な卵の数は3〜4個。雛の口の中は鮮烈な赤色であり、日令を重ねるにつれてくすんだ灰色になっていく。
カラスの親子は関係が密であり、5月に生まれた雛を10月くらいになっても親に甘える行動が観察され、親もまた餌を与えるなど非常に甲斐甲斐しい。しかしその後は子ガラス同士でも群れ行動をしだいにとるようになる。


カラスの行動範囲と食性

多くのカラスは羽毛と皮膚の間に割りと大量にタンカクハジラミがいる。この4ミリ程度のハジラミは人に対して吸血しないが、非常によく動き、衛生上好ましくない。
2〜3km程度の行動範囲が都会では圧倒的。地方であると距離は伸びる。9割はせいぜい20km圏内と推測されている。個体によっては700km移動した例もあるが、偶発的であり、ギネス的くらいに思っておいたほうがよい。すなわちカラスは数百キロ先を移動目標にしない。
ねぐらとしてデータ化されているのは東京周辺までであるが、地方では推定に留まる。

カラスは肉だろうが種子だろうが生ごみだろうが何でも食べる雑食である。しかし好物になると圧倒的に肉を好む。ブトに至っては生卵だろうとニワトリの雛だろうと襲って食べる。一般に動物に対しては、まずはじめに肛門をつつく。次に腸を引きずり出し、首根っこをついばみ、頭をちぎる。1羽が襲い始めると次々連動して他のカラスも襲撃に参加する傾向がある。


カラスの解剖学

カラスは、ニワトリの臓器と比較して筋胃の形成が弱く袋状である。そのかわりにニワトリよりも圧倒的に詰め込むことができ、解剖学上まとめ食いに適している。
カラスの盲腸は発達したニワトリのそれよりも圧倒的に小さい。
ただし脳の容量はハトやニワトリよりはるかに大きい。体のサイズと比較しても他の個体より圧倒的に大きい脳を持つ。飛ぶためのあらゆる無駄を省く鳥類にとって、カラスには脳がそれだけ必要な臓器だといえる。ただし嗅覚はすこぶる弱い。鳥類は一般に臭いには比較的鈍感だが、それとくらべても臭いに鈍感である。脳における嗅覚突起も瘢痕的である。
カラスの人に対する識別能力はすばらしく、3日見続ければ完全に覚えているといってよい。
色に対する識別もある。赤や青だけでなく銀も識別する。さらに言えば、どの色に餌が隠されているのかといった学習効果も7日目には完全に覚える。
トビやタカ等の猛禽類は人間の7〜8倍視力が良いとされているが、カラスもそこまでいかなくとも匹敵するくらいの視力はある。さらに紫外線に対する視覚細胞センサーも持つので、カラー範囲は人をはるかに凌駕する。人間の目には黒色羽であるが、顕微レベルでは鮮やかなレインボー反射しており、カラスの目には個体ごとの色識別も可能ではないかと予測している。


カラスが運ぶ病気

数百羽に数羽、サルモネラ菌が検出されている。同様に大腸菌もいる。中にはO-157株も検出されている。
鳥インフルエンザもあるし、ウエストナイルウイルスにも感染する。
カラスはウエストナイルウイルスに非常に感受性があるので、日本上陸時にはカラスに大量死が観察される可能性がある。モニタリングの兆候として参照すべきである。現在これに関する通報先は各地域における家畜保健衛生所である。


カラスの習性

カラスは怖いものや嫌なものを識別し、記憶するが、チャレンジャー的要素も併せ持つ。他の鳥類には観察されない行動として、安全確認するのににじり寄る、飛びのく、さらににじり寄るという行動を見せる。この行動こそが各対策グッズを無効にさせてしまう根源となる。


農場にお勧めの対策

猟友会にお願いして駆除してもらう。
(※筆者注:11月半ばから翌年2月半ばまでに行う「猟期(各都道府県知事指定)」と、それ以外の有害鳥獣駆除期に類別される。猟期以外は担当地区の役場農林課に被害報告を行い、対策グッズも無効である旨の写真も添付する必要がある。猟友会は慈善団体ではなく、通常無料奉仕という形態はとらない。)

カラスは電気には完全に反応する。飛来してとまる止まり木に通電させる方法は防御が高い。一度感電すると完全に警戒する。

進入路に対して羽が触れる範囲でテグスを張る。止まり木にしている柵の上にも効果的である。彼らは彼ら自身の宝物である羽に何かが触れるのを非常に嫌う。

カラスの死骸を下げておく:カラスは仲間の死骸にはとりわけ激しく反応する。仲間の死体を発見すると、即座に数羽から数十羽でその上空を旋回し、警戒発声し、かなりの期間近寄らない。

農場にカラスが侵入して困っているところは、おおむね餌が豊富な場所といってよい。
(※F農場O先生注:家畜の餌のこぼしや餌の放置、小動物や死体、胎盤を半日以上もそのままにしていたり、へい獣をひとまとめにしていたり、農場の運搬車から滴下したりする、あらゆる有機物が原因となっている。本気ならば、これを徹底的に覆い隠し、すばやく回収し、カラスにそこが餌場であることを学習させない努力が必要だ。)

カラスに対して、そこが餌場や営巣に適していると判断させない努力が一番の近道である。

以上

イメージ 1

イメージ 2

ウエストナイル熱は、実はまだ日本で発症した人はひとりもいない。

この感染症は日本脳炎ウイルスと似たような感じのウイルスによって発症する。
日本脳炎といえば「蚊」。このウエストナイルも同様に蚊に刺されることで人と鳥に感染する。
ことわっておくけど、いくらトリと添い寝しても、羽をムシって食べても感染はしない。
あくまで、「蚊」。

世界分布図を見てほしい。これはウエストナイルウイルスの分布地域 (日本脳炎ウイルスの分布地域との比較)で、緑が日本脳炎地帯、赤がウエストナイルだ。この情報ならびにグラフ、地図はIDSC,国立感染症センターのHPから感染症対策、 公衆衛生向上のための目的として紹介させていただいている。

http://idsc.nih.go.jp/index-j.html

この分布図は少し古い。
おととい聴聞した仙台検疫所の岩崎所長の講演によると、現在は、カナダ全域すなわちアラスカ国境までウエストナイルの赤色が拡大している。

「ここは日本だから緑色の日本脳炎を先に掲載したら?」というご意見はごもっとも!そういう方は上のリンクから自前で調べてください!

じゃ、なんで日本にないようなウエストナイル熱をここで紹介しているかというと、実はこの感染症の伝播は、カモ(!)が運んでいるからです。まあ、正確にはカモだけじゃなくて白鳥だのツルだのガンだのカイツブリだの色々運びますけど、ここはひとつ代表でカモに主役になってもらいましょう。

ある水辺や湖畔でウエストナイルウイルスを持った蚊が蔓延していたとしましょう。
カモ、来ますよね?
蚊が「ちゅーっ♪」とカモの血吸いますよね?
カモ、「どれ、そろそろ次の湖まで行ぐべぇ」ってことで渡りをはじめます。
で、次の水辺の蚊が、カモの体内でちょうど頃合いに増えたウイルス「ちゅーっ♪」とやって頂戴する。
これの繰り返しでアメリカは全域で発症しました。200人くらい死んでます。感染者はすごいでています。

カモ、アラスカ越えてカナダに向かった後に何を思ったか「やっぱオホーツクだな」とか適当に相槌を打って日本に来られると、非常にヤバイです。
まだそんなチャレンジャーなカモは出ていないから私たちはまだ元気ですけど、カモが増えるということは、それだけ彼らの渡り領域は拡大しますから、チャレンジャーはいつか出現するでしょう。
ハンターさん、ひとつ防疫にご協力ください!
カモぶって、焼酎で晩酌して「俺ぁ、日本守ってんだぜぃ!」と叫んでください。叫んだあとに奥様からなんかどやされるかもしれませんが、何とかしのいでください。

もっとも、それより先に飛行機に蚊が無賃搭乗して日本に住みつく方が先かもしれませんけど、ここは日本の検疫が血眼になって毎日飛行場周辺で蚊を探しています。お疲れ様です!

え?アメリカ帰りにトランクケースに入った蚊が帰宅後に庭先の池に飛んでいったって?
それヤバイっすよ。マジで。検疫に通報してください。今なら庭に2〜3人くらい網とストロー持った人間が何日かウロウロするくらいで済みます。
これをほっておくと、やがて近隣の病院が大混乱になっていきます。「トリじゃぁ。トリが悪いんじゃぁ!」とか短絡的に叫んだ人をマスコミが放送して、悪くもない養鶏場のニワトリの価格が暴落して何人か借金で首吊ります。
何だかコレって伊丹映画みたいですね。

ニワトリばっかり「トリだー、トリだー」とマスコミは騒いでますけど、実をいうと、本当は昔からヒトとブタだったんですよねー。
獣医さんなので、今の時期は警戒マックスなんですよ。
飛行機も航路ってあるみたいに、渡り鳥も毎年だいたい航路が決まっているみたい。

他の養豚獣医さんにブタインフルエンザについて話をするときがあるけど、むかしからあんまり関係ないトコロの先生は「ぽかーん」というかんじで「へぇ、ブタインフルエンザねー。そんなに怖いの?」と言ってきます。
はっきり申し上げます。むっちゃ怖いですよ!!

ある日豚舎に入るとね、いつもにぎやかなブタさんが「しーん」としている。全員高熱出してるから、動かないでじっとしてるんですよ。治るのに2週間くらいでしょ。治ってから痩せた分を取り返すのに1ヶ月でしょ。その間に生まれた子豚ちゃんは、どこに引っ越せと?ないよそんな場所!
という怖さです。普通の方がこれ読んでも、あんまり伝わらないでしょうけど(笑)

さーさー、獣医さんのぼやきはこのくらいにして本題いきますか。

本日の講義はハンターとインフルエンザについてですね。
インフルエンザになるのは、さっきも言ったとおり、ブタです。イコールイノシシだと思ってください。
じゃ、イノシシから人はインフルエンザを感染されるか?というと、限りなくクエスチョンだと思います。軽く罹って、治ってしまったイノシシからはウイルスは出てこないので、感染しません。

だから、養豚場周辺を行動範囲にしているイノシシがいたら、フェーズワン(危険度レベル1)みたいな(笑)。そんでもって犬がイノシシに絡んでいるときに動きがトロくてときどき「ッゲーホ!ッゲーホ!」と咳こんでいたらさらに危険度レベルアップ。犬が鳴いててもうずくまって起きなかったら危険度マックスだと思ってください。解体はマスクゴム手袋着用。内臓全部廃棄。こんな説明でいいのかなぁ。ま、いっか。

つづいて、トリ。
京都は終息したから、ウイルスは無いとみていいでしょ。茨城の養鶏場は強毒型じゃないから、まだオッケーかも。でも「まずいよ、ソレ」みたいに言われてるのが、ヒトのインフルエンザに感染中の人がそこのウイルスをもらっちゃうこと。なんせヒト型インフルエンザを自分の肺細胞でボンボカ爆発的に生産されているところへ、新しいインフルエンザの粒子を放り込んで「こんなんアルけど、ちょっと混ぜて新しいタイプつくっちゃおうか?」みたいな感じで変てこなウイルスが沢山生まれてきちゃう。

上みたいなのを「変異型」っていうんだけど、ほとんどはガラクタみたいなもんばっかりだから大丈夫なんだけどね、やっぱり何万通りもの遺伝型が出るからね。めったにないけどやっぱり恐ろしいのが出来たりすることだって可能性としては、ある。うん。それに自分の体が変異株製造装置みたいな状態って気分的に気持ち悪いよねー。だからヒトインフルエンザになったら、寒風吹きすさぶ野原の中を痛い関節通と倦怠感と高熱でフラフラしながら鉄砲もって「カモちゃぁん、待ってぇ♪うふふぅ」などとやってはいけません。それだけで十分に死にます。

ま、そんな問題じゃないかもしれませんが(問題デス!)、とにかくハンターは「ヒトインフルエンザにだけは感染しない」という鉄則が必要だと思います。毎年医者に行ってインフルエンザワクチンを接種しましょう!え?私?もちろん毎年受けてます。ブタも診療しますしね。でもなぁ、養豚場の人にも勧めてるんだけど「注射痛いからイヤ」とか言われたことがあります。
言っていいですか?ブログだからいいですよね。

「いい大人が何子供みたいなこと言ってんだよっ!!さっさと医者行って打ってもらって来い!」

はぁスッキリ♪
この間、家畜保健衛生所の獣医さんも言ってましたっけ。「去年罹ってさー、体中の関節が悲鳴あげたよぅ。正直言っていい?子供感染したら?死ぬ。アレ耐えられねぇ。じいさん?死ぬ。マジで俺だから生き残れたって感じぃ?もうホント、一歩手前まで行って来たって気分だったよ」だそうです。じゃぁ、今年はワクチンやったの?と聞いたら、「あ、だってホラ、注射痛いからねぇ(笑)」
。。。何?その「(笑)」は。もう一回上の台詞リフレインかけたろうか?あ?

話を少し戻して、トリインフルエンザ。
もともとカモは北極圏の湖沼で凍結乾燥されたH5N1株にまみれて暮らしていますので、キャリアとしては十分な機能を持っていると言えます。これは北海道大学の先生も講演の中でそうおっしゃっておりました。ただ変異率というのはパンデミック(感染爆発)起こしているトリ、すなわち一般家禽の中でこそ発揮されやすいものとべとは考えています。
よってカモは上に書いたような他のウイルス粒子とごっちゃにして増殖させたり、あるいはしとめたカモを暖かい車の中で温風循環させながら羽むしって「ったく埃っぽいカモだなぁ。。。ヘークショイッ」とかおバカなことをやって大量のウイルスを気管支に放り込んだりしなければ、良いかなと。

あー、あと盲腸を含む腸管にもウイルスがいますから、フンをひりだして遊んだりしてはいけません(そんな奴いないわっ)。解体はマスク着用、ゴム手袋着用。内臓は廃棄です。それでも感染しちゃったらどうしようかと言われても、責任持てないけど。

------追記------
「ママぁ!養豚場からウイルスが風に乗ってやってくるよ。皆しんじゃうよぅ」という神がかりな子供がいても、本気にして白装束に白覆面を被って集団でタイマツ持って豚舎を焼いたりしないでください。それは決して神の啓示や予言ではないと思いますので、ちょびっと付け足し。
ブタが集団でインフルエンザ感染を起こしているとして、何故養豚場の従業員が平気で毎日お世話をできているのか?
なぜなら、ブタのインフルエンザは例えばH3N2型というブタだけのインフルエンザだったりもします。そこには「種の壁」というマッターホルンにサンダルで制覇するがごとき高い障壁があって、そう簡単にはヒトに感染したりはできないのです。細かく言うと粒子のスパイク構造タンパクがむにゃむにゃとか、ブタとヒトの細胞受容体いわゆるレセプター因子がむにゃむにゃとか、まあとにかく細かいですから気にしないでください。気になって科学者になると決意して大学に行って講義であまりにもつまらなくて居眠りをこいて怒られても責任もてません。

「ママぁ!養鶏場からウイルスがぁ」というのも同様で、トリのH5N1型といえど強毒型もあれば弱毒型もあり、カモにとってはもうほとんど無毒型だといったって良い程度で、これにしても種の壁は存在します。簡単にヒトへはいきません。羽をむしって袋にして「羽毛枕だぞう」と喜んで換気の悪い部屋で夜な夜な枕投げしてバフバフいわせて何千万個というウイルス粒子を過激に吸い込んだりすれば、そりゃ喉がイガイガしたりするでしょう。そういう行動を1万人がやったとして、中には何個か種の壁を乗り越えて本当に感染してしまうことは、あると思います。うん。

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

「ツツガムシ病って、確かダニが持ってる病気だよねー、河原とかの草むらで刺されるんでしょ?行かなきゃいいじゃん、そんなトコロ。あ、でも山形県とか日本海側だけ気をつければいいらしいね。」
と、学生時代に悪友と気軽に話した記憶があります。

鉄砲を持って、農家さんとやれキジだのやれクマだの話をするようになってからなんですけれど、これはついこの間の話。
「そういえば、この前誰だったかこの辺の河原でツツガムシ病になったらしいよ。」と農家さん。
「んだ んだっ!なったってよ。」と農家の奥さんが相槌を打ちます。
「ふーんツツガムシ病ねぇ。。。ツツガムシ病?この辺でツツガムシぃ!?」
ハンターになったからには、草むらにダイビングしなくちゃならないんだよ!!どぉすんのよ!?え?

「あ、はは。でもソレ日本海側だけみたいですよ。」とべと。
「わっはっは。せんせい、遅れってるー!どこでもいるよ。新聞に書いてたもん」と農家さん。
「。。。(ふん、いいさ、どうせウソだもんね、あとでネットで調べるもーんだ)」

と、いう会話をすっかり忘れて今日まで生きてきました。
何気にハングリーハンターさんのHPを見てると、ハンター事故の報告がアップされております。
http://homepage3.nifty.com/hungryhunter/index.html

うーん、色々事故あるねー。えー?実包は込めて歩いたらいけないよぅ。
ふーん、ツツガムシ病ねー。。。ツツガムシぃ!?
ヤバイ、忘れてた。
調べなきゃ。

と、やってきましたのはIDSC、国立感染症研究所デス。
「国立感染症研究所感染症情報センターホームページ」へのリンクは以下をクリック!
http://idsc.nih.go.jp/index-j.html

つつがむし、と。あるある、ありました。感染症対策、 公衆衛生向上を目的として図と写真を転載し、以下ご紹介します。

「ツツガムシ病はOrientia tsutsugamusi を起因菌とするリケッチア症であり、ダニの一種ツツガムシによって媒介される。患者は、汚染地域の草むらなどで、有毒ダニの幼虫に吸着され感染する。発生はダニの幼虫の活動時期と密接に関係するため、季節により消長がみられる。また、かつては山形県、秋田県、新潟県などで夏季に河川敷で感染する風土病であったが(古典型)、戦後新型ツツガ虫病の出現により北海道、沖縄など一部の地域を除いて全国で発生がみられるようになった。」
と、紹介されています。
もうべとの思い込みは戦前の話デスタ(泣)。古典型ですって。本州全滅ですって!

さらに要約すると、次のようになります。
「わが国でリケッチア(以下、菌)を媒介するのは、アカツツガムシ、タテツツガムシおよびフトゲツツガムシの3種
それぞれのダニの0.1〜3%が菌をもつ有毒ダニである。
ヒトはこの有毒ダニに吸着されると感染する。
吸着時間は1〜2 日で、ダニから動物への菌の移行にはおよそ6 時間以上が必要である。菌はダニからダニへ経卵感染により受け継がれ、菌をもたないダニ(無毒ダニ)が感染動物に吸着しても菌を獲得できず、有毒ダニにならない。したがって、自然界でげっ歯類などの動物はヒトへの感染増幅動物とはならず、ダニのライフサイクルを完結させるために重要となる。
 新型ツツガムシ病を媒介するタテツツガムシ、およびフトゲツツガムシは秋〜初冬に孵化するので、この時期に関東〜九州地方を中心に多くの発生がみられる。また、フトゲツツガムシは寒冷な気候に抵抗
性であるので、その一部が越冬し、融雪とともに活動を再開するため、東北・北陸地方では春〜初夏にも発生がみられ、そこではこの時期の方が秋〜初冬より患者が多い。したがって全国でみると、年間に春〜初夏、および秋〜初冬の2 つの発生ピークがみられる。また、古典型ツツガムシ病の原因となったアカツツガムシは現在消滅したと考えられ、夏期に発生ピークはみられない。」

ふむ。確率だけいうと、30回から1000回くらダニに食われるとツツガムシ病になり、食われても6時間以内に取り除けばよい、とも取れる。しかし、ダニの口吻はノコギリ型だからなぁ。ひっぱって取っても口先が残って皮膚に食い込んだままになるらしいし、線香の火とか近づけて「うらー、山火事だぞぉ、血ぃ吸ってないで非難じゃょぉ。」とでもやれば良いのだろうか?

ツツガムシ病になると、どんな状態になるんだろうか?
「潜伏期は5 〜14 日で、典型的な症例では39 ℃以上の高熱を伴って発症し、皮膚には特徴的なダニの刺し口がみられ、その後数日で体幹部を中心に発疹がみられるようになる。発熱、刺し口、発疹は主要3徴候とよばれ、およそ90%以上の患者にみられる。また、患者の多くは倦怠感、頭痛を訴え、患者の半数には刺し口近傍の所属リンパ節、あるいは全身のリンパ節の腫脹がみられる。」

なるほど、草むらにダイブしてスグに熱がでるわけじゃなさそう。だるくなって、熱が出て、ダニの吸い口が皮膚に残る、と。
さらに、
「また、治療が遅れると播種性血管内凝固をおこすことがあり、致死率が高い。」
。。。死にますか。ほっといたら、どんな病気もヤバイけど、無理して毎日熱出しながらも「わははぁ、キジさぁん、まってぇ♪うふふぅ」とやってるとそのうち死ぬぞ、と。

とにかく、ハンターがダニに食われて、一週間くらいしてからダルくなったら、それは野山を駈けめぐってだるいのじゃなくてツツガムシも疑うべし。そんでもって医者には「ずっと草むらでダニと戦いながらスコープ覗いていました。ここにダニに食われた後があります。熱が出てだるいです。」と必ず申告することですね。
そこまでしてもキジが食いたいとかまでは言わなくていいです。病院に行ってそれがツツガムシ病だとわかれば抗生物質による治療方法があります。おとなしく早めに治療しましょう。

余談。
国立感染症研究所ウイルス第一部第五室長の岸本寿男先生が紹介しているgooヘルスケアによると、 
http://health.goo.ne.jp/medical/search/10PA2400.html
「予防はダニに刺されないことで、発生時期を知り汚染地域への立ち入りを避けること、立ち入る際にはダニの吸着を防ぐような服装(長袖、長ズボン)をしたり、虫よけスプレーを使うこと、作業後には入浴して吸着したダニを洗い流すことなどが効果的。」だそうです。

冒頭のグラフでもわかるとおり、関東以南は解禁日以降もヤバイのがわかりますね。(ドラえもんの声で)「寒くても虫よけスプレー!」ぱっぱかぱっぱ、ぱーん♪と言ってスプレーしましょう。

全4ページ

[1] [2] [3] [4]

[ 前のページ ]


.
べと
べと
男性 / O型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

ブログバナー

ハンティング

銃砲店

空気銃

クレー射撃

農林水産

動物愛護

食べる

ナイフ

検索 検索

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!
お肉、魚介、お米、おせちまで
おすすめ特産品がランキングで選べる
ふるさと納税サイト『さとふる』

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事