|
ウエストナイル熱は、実はまだ日本で発症した人はひとりもいない。
この感染症は日本脳炎ウイルスと似たような感じのウイルスによって発症する。
日本脳炎といえば「蚊」。このウエストナイルも同様に蚊に刺されることで人と鳥に感染する。
ことわっておくけど、いくらトリと添い寝しても、羽をムシって食べても感染はしない。
あくまで、「蚊」。
世界分布図を見てほしい。これはウエストナイルウイルスの分布地域 (日本脳炎ウイルスの分布地域との比較)で、緑が日本脳炎地帯、赤がウエストナイルだ。この情報ならびにグラフ、地図はIDSC,国立感染症センターのHPから感染症対策、 公衆衛生向上のための目的として紹介させていただいている。
http://idsc.nih.go.jp/index-j.html
この分布図は少し古い。
おととい聴聞した仙台検疫所の岩崎所長の講演によると、現在は、カナダ全域すなわちアラスカ国境までウエストナイルの赤色が拡大している。
「ここは日本だから緑色の日本脳炎を先に掲載したら?」というご意見はごもっとも!そういう方は上のリンクから自前で調べてください!
じゃ、なんで日本にないようなウエストナイル熱をここで紹介しているかというと、実はこの感染症の伝播は、カモ(!)が運んでいるからです。まあ、正確にはカモだけじゃなくて白鳥だのツルだのガンだのカイツブリだの色々運びますけど、ここはひとつ代表でカモに主役になってもらいましょう。
ある水辺や湖畔でウエストナイルウイルスを持った蚊が蔓延していたとしましょう。
カモ、来ますよね?
蚊が「ちゅーっ♪」とカモの血吸いますよね?
カモ、「どれ、そろそろ次の湖まで行ぐべぇ」ってことで渡りをはじめます。
で、次の水辺の蚊が、カモの体内でちょうど頃合いに増えたウイルス「ちゅーっ♪」とやって頂戴する。
これの繰り返しでアメリカは全域で発症しました。200人くらい死んでます。感染者はすごいでています。
カモ、アラスカ越えてカナダに向かった後に何を思ったか「やっぱオホーツクだな」とか適当に相槌を打って日本に来られると、非常にヤバイです。
まだそんなチャレンジャーなカモは出ていないから私たちはまだ元気ですけど、カモが増えるということは、それだけ彼らの渡り領域は拡大しますから、チャレンジャーはいつか出現するでしょう。
ハンターさん、ひとつ防疫にご協力ください!
カモぶって、焼酎で晩酌して「俺ぁ、日本守ってんだぜぃ!」と叫んでください。叫んだあとに奥様からなんかどやされるかもしれませんが、何とかしのいでください。
もっとも、それより先に飛行機に蚊が無賃搭乗して日本に住みつく方が先かもしれませんけど、ここは日本の検疫が血眼になって毎日飛行場周辺で蚊を探しています。お疲れ様です!
え?アメリカ帰りにトランクケースに入った蚊が帰宅後に庭先の池に飛んでいったって?
それヤバイっすよ。マジで。検疫に通報してください。今なら庭に2〜3人くらい網とストロー持った人間が何日かウロウロするくらいで済みます。
これをほっておくと、やがて近隣の病院が大混乱になっていきます。「トリじゃぁ。トリが悪いんじゃぁ!」とか短絡的に叫んだ人をマスコミが放送して、悪くもない養鶏場のニワトリの価格が暴落して何人か借金で首吊ります。
何だかコレって伊丹映画みたいですね。
|