|
健さんや山田監督の信者であるにも関わらず、何故かこの作品はずっと未鑑賞のままでした。 「想像以上」でした。 「黄色いハンカチ」ほどには知られていないけれど、こちらのほうがさらに名作かもしれません。 北海道中標津。 「なかしべつ」と聞くと、悲しいかな鉄道ファンとしては「標津線(廃線)」が真っ先に思い浮かびます。 山田監督の作品に、鉄道シーンは不可欠。 「上武佐(かみむさ)駅」が、しっかり登場してくれました。 健さんを乗せて網走に向かう列車は、「急行・大雪」。 これも、今はなき名列車でした。 山田監督の映画です。 「悪いひと」が、出てきません。 殺人犯には、「已むに已まれなかった理由」がちゃんとある。 ヤクザなエロおやじ(ハナ肇)も、最後の最後には「大ヒーロー」になります。 武田鉄矢さんの「車でのひとこと」に、胸が熱くなります。 武志(吉岡秀隆)がパトカーを追いかけて泣きじゃくるシーンに、もらい泣きします。 「このまま終わらないでくれ。頼む」と、思わず祈ります。 山田監督の映画です。 ちゃんと・しっかり・素晴らしすぎる「救い」が、用意されています。 最後の最後に登場する「アイテム」には、ただただ感服。感涙です。 (この作品の”後に”「幸福の・・」を観てもいいかもしれません) CGに依存した「バーチャルな昭和」に頼る必要なんか、ありません。 日本には、「リアルな昭和」が満載の素晴らしい映画が、たくさんある。 「出来すぎだよ」 「だから山田映画は・・」 いいんですよ。 「こんな人間いるかよ」と斜に構えたら、つまらないです。 「こんな人間がいたらいいな」「こんな人間になりたいな」が、山田映画なんだと思います。 倍賞千恵子さん、とても綺麗でした。 なのに、その美貌に相応しい服飾が、まったく登場しません。 思えば、この人はいつも「そういう役柄」を演じているように思います。 「あの姉さんは、なんか不幸なんだよな・・」 武田鉄矢さんのひと言が、グッと胸に響きます。 健さんファンなら、言うに及ばず。 そうでなくても、多くの人に見て貰いたい作品です。 吉岡秀隆さんにとっても、「その後」への原点になった作品。 「寅さんフリーク」として観ても、感慨深いものがあります。 何度でも観たくなる、素晴らしい昭和映画です。 なんでこんなに、放置していたのか。 寝太郎様のお陰です。本当にありがとうございます。 日曜日。 スカパーで、「志村けんのだいじょうぶだぁ」のリバイバル放送を見ました。 仰天。 倍賞千恵子さんが、出演なさっていました。 「志村けんの頭にバケツの水をぶっかける」倍賞さん。 なんとなんと、「”ヘンなオバサン”に変身してしまう」倍賞さん・・。 「だいじょうぶだぁ」は、フジのリアルタイム時代にほぼ毎回観ていましたが、倍賞さんが・・は、まったく記憶に残っていませんでした。 「”童謡歌手”だって、ドリフの常連だったじゃん」と言われれば、そうだけど。 「そもそも、”国民的喜劇映画”に50本近くも出た人じゃないか」と言われれば、そうだけど・・。 でも、「映画の中の倍賞さん」のイメージが、あまりにも強烈だから・・。 「コレ、やってみたかったのよぉ!」とばかりに、弾けるような笑顔でバケツの水を。 これが実は、「素のさくらさん」なのかも・・ですね。 「元気があれば、なんでも出来る!」 |

- >
- エンターテインメント
- >
- 映画
- >
- 映画レビュー







ファミリー劇場の「だいじょぶだぁ」見ました。
僕も「えっ!?」と思いましたが、実に生き生きした表情でしたね。
あまりのギャップに笑ってしまいました。
2010/3/23(火) 午後 11:11
>carddassさま
ファミ劇は、本当に有難いチャンネルですよね(笑)。
リアル地上波を観ているより、余程楽しいです。
「だいじょうぶだぁ」は、個人的にマー●ーが普通に観られるのが何より嬉しいです。
(逮捕された場所、私の地元でした)
2010/3/23(火) 午後 11:23
この映画は仰る通り、山田洋次の作品の中でも傑作でしょう。彼は落語の影響を強く受けているので、落語ファンの僕には楽しめる作品が多いですね。
倍賞千恵子さんもそうですが、この映画ではハナ肇先生の怪演が非常に印象に残っています。
2010/3/23(火) 午後 11:28 [ ヨシムラ ]
>ヨシムラ様
「プロ野球」「高倉健」。
幼少時に、親父の嗜好の影響を強く受けて、愛好家に・・でした。
「健さんはダイコン役者なんだけど、格好良いんだよなぁ・・」が親父の口癖で、その物言いになんだか親近感を・・でした。
実は、親父の趣味のひとつに「落語鑑賞」もあります。
悲しいことに、これは何故だかあまり「影響」を受けず・・。
落語にももっと親しむようになれば、山田作品が益々・・ですよね。
大量にCD・カセットはあるので、本腰入れて向き合ってみようかな・・と、思っています。
2010/3/23(火) 午後 11:47
後半で女の部分を垣間見せる倍賞さんも、獣医のムツゴロウさんも、エロオヤジのハナさんも(特にラストの「急行・大雪」でのシーンが秀逸)みんなハマリ役でとっても良い映画でした。タイトルもポスターも「シェーン」のリメークであることを強く示唆していますが、敢えてそういう売り方をする必要は無かったのではないかと思わせる作品です。それから健さんが「大根役者」というお父上のご意見には同意です。ただ「演技派」ではないのに、あれだけの存在感がある役者というのも実は稀有なんですよね・・・確かに格好良いです。
2010/3/24(水) 午後 7:13 [ aout58 ]
>aout58さま
ご覧になっていたのですね。とても嬉しいです。また、お話のタネが増えましたね。
神宮球場の外野席でタイガース・ファンのオジサンが「シェーン(スペンサー)・”ノー”カムバァック!」という野次を飛ばして、大笑いしたことがあります(笑)。
「”救い”を付け足した」のが、山田さんらしい・・とも、言えますよね。
すべての登場人物に、自然に感情移入が出来ますよね。いつのまにやら、「世界の住人」になっているかのような・・。それこそが、「本当にいい映画」なんでしょうね。
私が役者さんに求めているのは、演技そのものよりも「存在感」なんです。
「ダイコンだから見ちゃおれん」が普通なのでしょうけれど、「ダイコンなんだけど格好良い!」って、なんかいいですよね。
親父にはやっぱり、感謝しています。
もしお時間がありましたら、本日21時からのドラマ(テレ東京)、観てみてください。
昭和の物語です。
2010/3/24(水) 午後 8:42
この記事を読んで改めて感じたことは、山田洋次監督が北海道に強いこだわりを持っていたのではないかということです。
この作品もそうですが、『幸せの黄色いハンカチ』も舞台は北海道だし、『男はつらいよ』シリーズでも何度も北海道が舞台として登場しています。
『家族』(昭和45年)も、物語の最後は北海道です。
これは偶然なのか、それとも意図的なものなのか。
山田監督作品を考える上で興味深いテーマかもしれません。
倍賞さんは、『志村けんのだいじょうぶだぁ』には何度かゲスト出演したことがあって、何と『男はつらいよ』のパロディーコントに登場したこともありました。
志村(けん)おいちゃんもなかなかのハマリ役でした。
太地喜和子さんがゲストで出演したり(亡くなった時には追悼番組を放送したほど)、加藤武さんが「等々力警部」のセルフパロディーを演じたり、柄本明さんが名コメディアンぶりを披露したりと、今思えば凄い番組でした。
2010/3/28(日) 午後 9:50 [ mannennetaro2005 ]
>mannennetaro2005様
「男はつらいよパーフェクト・ガイド」に掲載されている「ロケ地一覧」を、調べてみました。
全90ヶ所のロケ地の中で、北海道関連は10ヶ所。
これが多いのか少ないのかはわかりませんが、「知床慕情」は強烈な印象が残っていますし、やはり少なからず「こだわり」があったのやも・・と、思います。
何より、「健さん=北海道」を決定付けたのも、「監督の代表作」も、「ハンカチ」ですものね。
そうです、「家族」もまだ、ちゃんと観ていません。ありがとうございます。探してみます。
「だいじょうぶだぁ」は欠かさず観ていたはずなのに、今改めて週1回の再放送(CS)を観ていると、次々に「意外なひと」「意外なコント」に遭遇します。
人間の記憶力が意外に曖昧なのか、20年以上も経つとそんなものなのか・・。
「男はつらいよパロディ」、楽しみに待ってみようと思います。
志村さんの「鉄道員」、なかなか味わい深い演技でした。
またどこかで「映画出演」、観てみたい気も・・です。
2010/4/6(火) 午前 0:13