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テレビの番組編成が、だんだん平常のものに戻りつつあります。 それ自体は、決して悪いこととは思わない。 いつまでも「どこを付けても震災情報」というのでは、精神的に相当辛い。 「元気出していきましょう!」という意味でも、「少しずつ元の生活に戻す」ことは必要だと思います。 しかし、あまりにも「我々は普通に生きてますから」とでもいうような、ある種無神経さを感じるような番組は、「ノー」。 もともと好きじゃないバラエティー系の番組は、まったく見る気がしない。 スポーツニュースも旅系の番組も、やっぱり心からは楽しめない。 操作が容易なHDD録画が出来るようになって、たくさん観ていない番組があるのだけれど、大好きな「ブラタモリ」(NHK)ですら、小出しのネタにクスクス笑いながら観ているとなんだか「罪悪感」を・・。 「こんなときに観ても問題ない番組」「こんなときこそ観たい番組」を、探す。 そうなると私の場合、どうしても「NHK中心」「NHK限定」に、なってしまいます。 「ETV特集 『思い出の写真が甦る』〜写真家・井上孝治の世界〜」 NHK・教育テレビ。 昨夜、素晴らしい番組を見つけました。 「いのうえこうじ」。 初めて聞くお名前です。 福岡県出身の、アマチュア写真家(大正8年〜平成5年)。
耳が不自由で、音のない世界で時代を見つめた。
昭和30年頃の街と人々の暮らしを撮った井上孝治さん。
そこには、現代が失ったものが写し出されている。
(NHK)
どの写真も、一見何の変哲も無い「人々のくらし」を撮ったもの。 なのに、どれもがみな、ハッとするほどに素晴らしいんです。 どの子供も、どの大人も、みな本当に「いきいき」している。 目が輝いているんです。 まだ舗装されていない土の道路で、子供たちが遊んでいる。 家の軒先に七輪を持ち出して、魚を焼いている人がいる。 力道山の応援に集まる群衆。みな本当にいい笑顔。 戦後間もない、「鹿児島から30時間を要し」「入港には身元引受人が必要だった」沖縄。 道端に野菜をベタ置きし、商売する人々。 みな元気一杯。希望に溢れています。 当時を知る方々に、井上さんの写真を見せてインタビューします。 「この頃は、みんな本当に貧しかった。 今考えると、よくもまぁこんな時代を乗り越えられたなと、思いますね。」 「みんな、助け合っていました。みんなが貧しかったからね。 お互いに、足りないものを補い合う。助け合う。だから頑張れたんです」 「物はなかったけど、心は豊か。そんな時代でした」 NHKが「なぜいま、この番組なのか?」が、よくわかりました。 観ろ! 首都圏の「買占め野郎」ども!! 「あの頃は、みんな貧乏でしたねぇ。 でも、ちょっと頑張れば・いま頑張れば、きっと希望溢れる時代が来るって、みんなが思っていた。 景気もだんだん、よくなってきていましたしね。 でも、いまは違うでしょ? 先行きが、まったく見えない。明るい話題が本当に少ない。 こんなに未来に希望が感じられないと、何を元気の元にして頑張ったらいいのかが、わからないですよね」 政治屋連中なんて、まったくアテにならない。アテにもしない。 頑張りましょう。力を合わせよう! 子供たちのために!! 「3丁目の夕日なんて、みんな嘘。差別が酷かった。助け合いなんてなかった」 「山田洋次は、綺麗ごとしか書かない。私も寅さんの時代に生きていたが、下町の人情なんて、少なくとも私は知らない」 そんな書き込みを、よく目にします。 私は、「30年代」(40年代)を知らない。「知ったかぶり」は、出来ません。 でも、思うんです。 すべてのひとが納得するような「その時代の定義」なんて、どの時代にもないはずです。 大事なのは、「少なからず、そんなひとがいた。概ね、そんな時代だった」ということ・・なんじゃないでしょうか。 「3丁目」に涙した「あの時代を生きた」ひとが、大勢いる。 「まっかな嘘」では決してないということ、のはずです。 ならば「知らない世代」は、「疑う」前に「見習おう」「学ぼう」としていけばいい。 ただそれだけのことのように、思います。 少なくとも、そのほうがずっと、有意義です。 「心が豊か」になります。「人に優しくなれる」はずです。 ひとが優しかった。 みんなが助け合っていた。 今の時代よりもずっとずっと、いい時代だった。 (井上孝治) いま世界的に、「ニッポンジンの評価」が上がっていると、聞きます。 「慌てず・騒がず、助け合っている。譲り合っている」。 でも残念ながら、それは「一部の地域・一部のひとびと」のことでしかないように、思います。 「東京に地震が来たらいいのに」。 とても悲しいことだけれど、そんなことを思っている方々が、きっと全国にいると思います。 思われても、仕方がない。 情けないし、恥ずかしいこと・・です。 自戒の念も含めて、もっと頑張る。 だから皆さんも、頑張ってください。 私も「出来ること」、精一杯やります。 井上孝治さん。 いい番組でした。 昭和30年・福岡。 「野武士軍団の黄金時代」・・ですね。 あの時代を生きてみたかった。 そんなこともやっぱり、思いました。 |
人生いろいろ
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横浜に住んでます。
計画停電除外地域です。
なのに、懐中電灯や電池、牛乳や米・ティッシュなんかが売り切れでなかなか買えない状態です。
テレビを見ていても、今首都圏に大地震がきたら大パニックで、秩序なんか絶対ないだろうな…
って思います。
被災した地域の方々を見習うできですね。
2011/3/21(月) 午後 10:34
こんばんは。
>「知らない世代」は、「疑う」前に「見習おう」「学ぼう」としていけばいい。
これ、金言ですね。「歴史に学べ」というのはテクノロジーの進化が著しい今の時代には嘲笑される言葉かもしれませんが、
「学ぶ」のは「人のあり方」「日本人が普遍的に持っている心」なのでありましょう。
そして、天災が起こった時の危機対応も。。。。今の政権は「歴史への反逆」などと軽々しく言う割に、歴史から何も危機対応を学んでいない気がします。
2011/3/21(月) 午後 10:42 [ ヨシムラ ]
土曜日辺りから、当地でもテレビで通常の番組が再開され、たまたま旅番組を観ることが多かったのですが、ここに登場した日本各地の町並みや風景が、災害に見舞われることなくいつまでも残って欲しいと思ったものです。
台湾のテレビで、今回の震災のためにチャリティー番組を放送した所、4時間半の放送時間中に21億円の義援金が集まったというニュースを目にした直後、高校生が募金活動をやっていた所へ因縁をつけた上、募金された金を盗んで逃げた奴がいるというニュースを見つけて、愕然としました。
「日本人の民度の高さ」が果たして本物なのかと考えさせられました。
こんな時代だからこそ、「本物の豊かさ」があった昭和という時代を懐かしく感じるのは当然のことかも知れません。
しかし、「昭和が良かった」と思える今という時代が決して不幸だとは決して思いたくはありません。
2011/3/21(月) 午後 10:47 [ mannennetaro2005 ]
昭和の思いやり・・今回の首都圏で起こった生活必需品の買占めって殆どこの時代を知ってる人(中高年・熟年)が殆どやってましたね。ガソリン待ちでも64歳の運送会社の役員が店員に刃物を振りかざして逮捕されたとか・・。
普段は「最近の若者は便利さにボケている」「ゆとり教育の弊害」「衰退する若者」とかしたり顔で言ってるくせにイザと言う時は自分さえ良ければ良い・・。まさしく井上さんの仰るとおりですね。
今も考えを捻れば良い所もありますし下の世代でも頑張ってる人はいますね。そう言う人のお手本にもなっていかないといけないんですね。
2011/3/21(月) 午後 11:09 [ N.A ]
あのころは上り調子だったというのもあるかもしれませんね。。。今の生活に夢も希望もないからこうなるのでしょうね。。。愛知県は物資不足は今のところないですね。。。
2011/3/22(火) 午前 4:01
大災害に際して、皆が相互扶助の精神になれるのは「貧しかった時代」の記憶の為せる業かもしれません。金持ちも貧乏人もない、皆が等しく被災者であるからこその助け合いなのでしょう。
経済的な貧富の格差を増大させ、勝ち組・負け組を作ってきたのはバブル崩壊以後の「小泉・竹中路線」であり、その観点から「昭和」を概観すれば「貧しくても幸せだった」と言う評価は頷けます。しかし同時に、物質的な豊かさの平均値が上がった今日は、少なくとも戦中・終戦直後と比べれば総じて不幸ではないとも言えます。
問題は寧ろ物質的な繁栄と引き換えに失ってしまった、幸福に対する満足感と言う「心の問題」なのだと思います。中国に抜かれたとはいえ未だGDP世界3位の日本が、幸福度で下位に低迷していることがその何よりの証拠でしょうし、その反対にアジアの貧国の一つであるブータンが(ある調査によれば)幸福度世界1位であることが何かを物語っているような気がします。今こそ日本人は、経済の多少の停滞を招いたとしても考えなければいけないことがあるような気がしてなりません。
2011/3/22(火) 午後 0:31 [ aout58 ]
何もない時代だったから、お互い助け合った。
何もない時代だったから、一生懸命頑張るしかなかった…
一生懸命頑張って憧れだったものを1つ1つ手に入れて、
ついにはモノがあふれる豊かな国になった。
今は普段こそ人と人との繋がりは希薄になってきているけど、
こういう災害の時は形はどうあれ心ひとつに頑張っている。
「あの頃」を良かったと振り返る気持ちは分かりますが、
今もナカナカ捨てたもんじゃないかと思います。
2011/3/25(金) 午前 10:14