「僕は日本シリーズ(86年)で、トンビ(東尾)からホームラン打ってるの。 第一戦の、9回ウラね。同点ホームラン。」 「広島市民球場ってのはね、狭かったの。おまけに、風も吹いててね。 アレ、(飛距離)93Mくらいだったんじゃない? ギリギリのホームラン(笑)」 「いや、93.5Mくらいは飛んでたやろ・・(笑笑)」 「あの試合、実は9回は(渡辺)久信が行く予定だったんですよ」 「もし久信やったら、絶対に打てんかったね・・(爆)」 「実はあの日本シリーズ、浩二さんと”賭け”をしてたんですよ。”勝ったほうが食事券10万円”って。 第4戦が終わって、カープの3連勝でしょ? もうボク、そのとき10万円渡したもん(笑)。負けたって」 「”香典袋”に入れてな(爆)。まぁ普通は、もう決まったって思うよね。それがまぁ、4連敗で・・(笑)」 「そうしたら浩二さん、祝儀袋で20万円の食事券を贈ってきた(笑)。 ほんとうに食事券ですよ(笑)。焼肉店のね・・」 東尾修さん&山本浩二さん。 ライオンズVSカープ戦にちなんで行われた、「夢のトーク・ショー」。 面白くないワケがありません。 Q.入団したころのお話を聴かせてください。 ●東尾さん 西鉄からずっとやらせて頂きましたけど、とにかく弱かった。 稲尾(和久)さんとは現役が1年ダブっているんですけど、「おお!これが”神様”か!」と思ってピッチングを観ていたら、もうどの球も「ヘロヘロ」なんです。 ああ、神様でもこうなっちゃうのかと思ったね。 西武になって、埼玉に来てから初めて、プロらしいチームになったんじゃないかな。 当時はまだ”こんな屋根”なんかなくて、綺麗な球場でしたね。 根本さんと広岡さんで、強くなって。 ●浩二さん 僕が入ったころのカープは、もう・・(笑)。 大洋ホエールズとか、ヤクルトスワローズとかと、いっつも最下位争い(笑)。 いまトンビ(東尾)が言った根本さんが、最初の監督で。 当時は知らなかったんですけど、その根本さんが密かに「今の若手を育てて、数年後に優勝するんだ」って、計画を立てていたらしい。 水谷(実雄)とか、水沼(四郎)とか、三村(敏之)とか、当時は同年代の選手が多かったんですけど、とにかく徹底的にシゴかれましたね。 あと、よきライヴァル・衣笠(祥雄)ね。 練習の時は、必ず「衣笠はナニしてる・・?」。 アイツが練習を止めるまで、止めなかった。 彼の存在は大きかったですね。 Q.印象に残っている対戦相手を教えてください ●東尾さん 「嫌らしい打者」と言ったら、福本(豊)さん。 「顔が怖い打者」だったら、張本(勲)さん(笑)。 「凄い打者」と言ったら、落合(博満)も上手かったけど、門田(博光)さんかな。 デービス?! あの野郎ぉ〜〜〜(爆)。 ●浩二さん 僕はね、入団の仕方が非常に気に喰わなかった、江川(卓)だね。 実は彼、後輩(法大)なんだけど、当時「後輩とは思っていない」というようなコメントを残したこともあります。 だから対戦するときは絶対に打ってやろうと思ったんだけど、これがまぁ、凄いボールを投げてきた。 ホップするんですよ。トンビ(東尾)とは違って(笑)。 物凄いボールだったね。 ●浩二さん 実は私たちね、同期(69年)なの。入団がね。 私は大卒でトンビが高卒。4つ下。 なのにコイツ、最初っから「タメ口」ききやがるんだ(笑)。偉そうにね。 ゴルフもよく一緒にするんだけど、コイツまた、上手いんだ(笑)。 だから余計に、上から目線になりやがって・・(爆) ●東尾さん 同期って言っても、ボクは高卒のドラフト1位ですからね。 浩二さんは高校でドラフトから漏れたから、同期になっただけ。田舎の高校から大学(法政)行って・・(笑)。 ナニ言うとるか。和歌山の田舎モンがぁ・・(爆)(浩二さん) Q.古巣の球団にメッセージを ●浩二さん 皆さんご存知の通り、今年は非常に評判が”良かった”んですけども・・(爆)。 投手陣に希望の持てるメンバーが揃って、なのに打てなくて試合を落として。 でも、まだ3位ならじゅうぶんに期待出来ますし、そう思うようにしましょうよ。 そう思っていたほうが、楽しいから・・(笑) 堂林(翔太)ね。アレはいいですよ。 ココ(ハート)がとてもいいんです。期待してもらっていいと思います。 ●東尾さん ここ2〜3年ね、全然変わってない。リリーフ陣がね。 久信は投手出身なんだから、しっかり育てなきゃいけなかった。 ずっと変わってないでしょ? 毎年、リリーフでゲーム落としてる。 腹立ちますよ。イライラしてます。 でもまだ、3位ならありますよ。 今年はホークスがダメだから。秋山、今年はお休みだから(笑)。 「嬉しいねぇ。背番号8のユニフォームだよ。ちょっとサインでもしましょうか・・!」 浩二さん。 トークショーの最中だったのに、突然壇上から降りての「即席サイン会」。 「あ、あっちにもいるねぇ! ちょっと持ってきて。あとで(サイン)するから!」 「背番号8のユニフォーム」も、「サインペン」も、なかった。 とってもとっても、悔しいです。 「ミスター赤ヘル」は、私にとっても少年時代の「大スター」。 「ミスター4番打者」でした。 監督時代晩年は、「ミスター●カヘル」などと揶揄されたりもしましたが、私に言わせれば「言語道断」。 掛布雅之さん・山本浩二さん・田淵幸一さん。 文句なしの4番。永遠のスーパー・スターです。 ありがとう。ライオンズ。 たったの、20分。 でも、大満足のスペシャル・イベントでした。 さてさて。 もう試合なんてどうでもいいから、飲みに行こうよ・・・(笑)。 |
懐かしのプロ野球
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この対談は楽しいですね。両球団にとって根本さんの存在はやはり大きかったんですね。
2012/6/18(月) 午前 6:47
こりゃ生で聞いたら大爆笑だね。
文体でも十分伝わってきました、よ。
ありがとうございます。
私の青春時代の最大のアイドルが東尾なの、知っててくれたら、ペリーサンキュ!!
2012/6/18(月) 午後 4:15
凄い打者に門田さんを挙げてくれたんですね、さすがトンビ良く解ってらっしゃる(笑)
2012/6/18(月) 午後 5:33 [ aout58 ]
それにしてもめちゃくちゃ笑えますね!こういう企画力がこのチームのすごいところですね!
まさに昭和61年日本シリーズ(笑)
2012/6/18(月) 午後 6:30
同じ「44年組」に始まって、「共通点」が意外と多いコージさんとトンビさん。
日本シリーズの「あのホームラン」は、コージさん自身、『ナンバー・豪打列伝2』(文藝春秋)の中で「野球人生の総決算」と語っているほど、本人にとってもファンにとっても忘れられない一打であり、1シーンだったと言えます。
これも、『豪打列伝2』の中で「山本浩二との手に汗握る対戦を見せてくれたピッチャーとなると、ハタと考え込んでしまう」と書かれていますが、同期、同世代ではなく江川の名を挙げたのは何となく意外でした。そういえば「後輩」に当たるんですよね。
元々「カープ」と「法政」は縁が深く、江川も後に「カープの法政の後輩」に引導を渡されることになったのも因縁だったのでしょう。
共に生え抜きでチームを支えてきたお2人にとって、両チームの「惨状」は見るに忍びず、しかしそれでもかつての勢いを取り戻して欲しいと思う気持ちを持っていることが十分に感じられました。
しかし、折角「ミスター赤ヘル」として招待されたのだから、コージさんには現役時代のユニフォームで登場して欲しかったですね。
2012/6/18(月) 午後 11:23 [ mannennetaro2005 ]
いやー、素晴らしいトークショーですね♪
参加できて羨ましい、素晴らしいです!
いつまでも色あせない野球の思い出を語り合える。
うーん、これほど素晴らしいことはないです\(≧ワ≦ )ノ
2012/6/19(火) 午後 6:23
僕がカープに興味を持ち始めた頃、浩二さんは晩年を迎えてましたが、あの日本シリーズでのホームランは強く記憶に残ってます。
東尾さんの方は当時はNHK放送とかでしか見る機会が無かったですが、あの”殴られた姿”は覚えてます(笑)
2012/6/28(木) 午後 1:24
>スリングさま
カープ=根本さん=ライオンズ。
この繋がり、やっぱり面白いですよね。
広岡さんの才を見出したことも、もっと評価されていいように思います。
2012/7/9(月) 午前 1:18
>himebowさま
こんな拙い文章にお付き合い頂き、本当にありがとうございます。
なんだか「悪餓鬼同士のじゃれ合い」のようで、会場、笑いっぱなし・・でした。
九州ライオンズ史、またぜひ、お願いいたします。
2012/7/9(月) 午前 1:20
>aout58さま
私達のすぐそばにいた若年カープファンの方々が、「福本」とか「門田」と聞くたび、「へぇ〜」とか「ああ、そうなんだ〜!」とか、いちいちリアクションが面白かったです。
見せたかったですね、”今の時代”にあのころの大スター選手の姿を・・。
「デービスわぁ?」なんて言って、チャッカリ爆笑も誘っちゃっていましたが・・(笑)。
2012/7/9(月) 午前 1:24
>ファイティさま
始球式ならぬ「一打席対決」なんかよりも、こういったトークショー形式の昔語りのほうが、やっぱり断然面白いですよね。
企業向けの講演会なんかじゃなくて、こういった「赤裸々なお話」(爆)を聴く機会が、もっとほしいです。
2012/7/9(月) 午前 1:26
>mannennetaro2005様
タイガースファンで知られる山藤章二さんが、かつて「落合博満は大打者ではあるんだけど、”劇的な場面”が全然浮かんでこないんだよな」というようなことを仰ったことがありました。
そんな」はずはない、山田久志さんとの対決(3連発等)は、立派に名勝負じゃないか・・と思ったりしたものでしたが、この辺が「パリーグの悲哀」なのかな・・とも、ちょっと思ったり・・でした。
しかし考えてみれば「なるほど」、コージさんにも、よく考えてみると「決定的に劇的な場面」や「すぐに浮かぶライヴァル(投手)」、浮かんでこない・・ですよね。
ひょっとしたら、それゆえに、「あの最後の一発」、強烈に印象に残っているのやも、しれません。
「ユニフォームの件」、私も正直に言って「ガッカリ」でした。
でもお元気な姿、「変わらぬ仕草」、やっぱり嬉しかったです。
2012/7/9(月) 午前 1:34
>じろうさま
最近は東京ドームでも、試合前にGのOBがトークショーのようなものを開催しているのだそうです。
始球式のような超・短時間なものよりも、やっぱりこのくらいの規模のトーク・イベントのほうが、ファンにとっては嬉しい・・ですよね。
神宮はいろいろと制約があってなかなか・・なのでしょうけれど、ぜひぜひスワローズOBの方々の思い出話、拝聴してみたいです。
2012/7/9(月) 午前 1:37
>モーリーさま
私が少年野球を始めたころは、王さんが現役の晩年で、掛布さんや浩二さんが、もっとも身近な「4番打者」でした。
「憎っくき巨人をやっつけるコージさん」は、子供心にもとても格好いい、スーパー・スターでした。
「アンチ西武ライオンズ」。
東尾さんVSデービスのときは、「よくやった!デービス!!」(爆)・・でしたよ。
2012/7/9(月) 午前 1:40