今の観客は、自分のひいきのチームが勝つのを見るのが、それだけが楽しみのようです。 私も含めて、昭和40年までのファンは違います。 プロ野球を見に行くのはプレーによって、あるいは選手によって、監督によって、関係者たちによって、ほかの世界では得られない感動を得るために、野球場に足を運んだのです。 1つでも自分の見たすばらしいプレーの語りぐさをふやそうと思って、今日はどんなシーンが見られるか・・・とワクワクしながら野球場に行きました。 だから、ゲームを見ていて、語りぐさになるようなプレーが1つでもあると、とってもうれしかったものです。 今、後楽園のエアドームをいっぱいにしているお客さんたちは、はたして翌日学校で、あるいは縄のれんで、たとえどこでも、「きのうの誰々は、こんなすごいプレーをしたぜ」とか、「いつでもあの1塁手は危なっかしくボールを捕るけども、しかしまず落とさないねえ」だとか、「あのピッチャーのボールは、せいぜいが130キロしか出ないけども、しかしよく曲がるんだねえ、打てないんだねえ」だとか、そういう野球のプレーの話をしているでしょうか。 (略) 野球というものは、プロ野球というものは、ファンに感動を与えるためにあるんだと。 ファンに感動の語りぐさを貯えさせるためにプロ野球は存在するのです。 そして自分のひいきのチームが、こみ上げてくる感動的なプレーとともに勝てば、これはなおさらけっこうであると。 繰り返します。プロ野球というのは、勝ち負けを見に行くものではありません。 第一に感動、そして大きく離れた第二が、勝ち負けです。 (安部譲二「プロ野球死んでもらいます」(学習研究社・刊) 金曜日&土曜日と、札幌のファイターズVSマリーンズ戦に注目していました。 金曜日は、なんともお粗末なゲームでした。 ファイターズの得点は、荻野貴司の「ありえないW失策」による2点のみ。 マリーンズの1得点も、無死満塁→2死満塁→やっとこ押し出し四球で・・という、寂しいものでした。 吉川と成瀬。 素晴らしい投手戦&緊張感が味わえると思っていたのに、終了後に残ったのは「ドッチラケ感」だけでした。 「あんなドーム球場なんかでこんなゲームして、こんなの、おカネ払って観るもんじゃないな」と、なんだか切ない気分になってしまいました。 土曜日のゲームは、試合中になんと札幌在住の悪友(マリーンズ贔屓)が、テレビに映りました。 早速で、メール送信。「おい、GAORAにどアップで映ってるぞ(笑)」・・。 「今週の3連戦が今季最後のマリーンズ生観戦なのに、酷すぎますよ(涙)。。このまま終わったら(0−5)、やりきれんですよ・・」。 懸命の粘り腰で、4−5に。 最終回も、2死3塁まで追い込みましたが、あと一歩、届かなかった。 嗚呼! またしても「あと1本」が・・出ない(苦笑)。 いやでも、よく頑張ってくれました。面白かった。 「面白くないですよ!(怒) マジ、日ハムに負けるとムカつきます。東京で巨人が勝つと、翌日の新聞、ハラ立つでしょう? 札幌でも、次の日に新聞読むとムカつくんですよ・・」 いや、ワシはそもそも「巨人の記事は全部スルー」だから、なんともないよ・・(爆)。 そんなことよりも私は、今年のパリーグの野球が「ちっとも楽しくない(らしくない)」ことのほうが、残念です。 「豪快」「個性的」「爽やか」。 そういった「ウリ」(お家芸)が、まったく見えてこない。 なんだか全般的にチマチマしていて、爽快感がない。 (せめてもの「救い」は、イーグルスの銀次やホークス・柳田の台頭くらい・・でしょうか)。 そのほうが余程、不愉快・・なんです。 独走しているらしいセリーグの某チームも、一体なにがそんなに凄いのかが、サッパリ理解出来ない。 今年はほんと、球場になかなか足が向きません。 西鉄とか阪急とか近鉄とか、そんなときのゲームばっかり・・です(苦笑)。 「単なる懐古趣味なだけのオッサン」ってワケじゃあ、ないですよ。 「”語り草の貯え”が期待出来ない」から、おカネを払う気分にならないんです。 いやでも、やっぱり、プロ野球にもパリーグにも、もっともっと頑張ってほしい。 絶対に「こんなもん」じゃないはずだと、もっと絶対面白く出来るはずだと、信じています。 マリーンズ。 7月7日以降、「15勝29敗」(!)。 凄まじい、超・急降下ぶり・・です。 「逆下剋上」「7起き8転び」(笑)。歴史的転落ぶり(?)・・です。 いやでも正直、それまで(貯金15)のほうが「なんだかよくわからんなぁ」だったこともまた、事実でした。 鈴木大地君の勝負強さは、見事です。素晴らしいです。 前半戦、同期3人の活躍を浦和球場で観ていて、さぞ、悔しかったことでしょう。 いまや、その3人を完全に凌駕しています。 さすがは、金メダリストです。 今日は親友・藤岡君の「復活登板」。 注目して、期待して、ワクワクして、マリーンズを楽しみたいと思います。 今年最後の観戦になるファンも、います。 素晴らしいゲーム、魅せてあげてください。 因みに日本シリーズは、西鉄ライオンズに託しマス・・(笑)。 |
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安部譲二さんの文も含めて、おっしゃることよくわかります。こういう話が解って貰える人は稀なので、普段は外で野球の話を殆どしなくなりました。寂しいことです。
怪童再来のオカワリ君のホームランがあるライオンズに、パ・リーグらしさの残照を見ていますが、彼に対してさえ「三振を減らせ」だの「打率を上げろ」というファンが多いので辟易します。今「辛口掲示板」があったらさぞかしウンザリしたことでしょうね(笑)
2012/8/19(日) 午後 1:58 [ aout58 ]
おっしゃるとおり、チマチマした野球が目立ちますね。統一球によって、豪快なゲームが明らかに減りました。
スクイズの1点を守りきった、エラーの失点だけで決勝点。
よくよく考えてみると、チームの勝敗やプレーそのものが話題の一つになること自体がすごいことなんですよね。
マリーンズの浮き沈みは本当にすごいですね。他のチームはなかなかマネできないと思います。
自分も今年は行けるかも、と思っていましたが、やはり現実はそう甘くないですね。ただ、残りシーズンでルーキーそろい踏みでの大活躍、そして来シーズンにつながるようなものを魅せてもらいたいです。
2012/8/19(日) 午後 2:27 [ ゴロー ]
3時間半の時間制限と統一球が大きいと思いますね。。。せめて4時間にしてはどうかと思います。21時以降はそんなに電力不足ではないので。。。むしろ7、8月は夜のほうがいいような。。。
2012/8/19(日) 午後 4:39
およそ1か月前には「42年ぶりの快挙」と話題になっていたのが嘘のようにあっという間のマリーンズの急降下…。
でも、そのお陰でパ・リーグのペナント争いが更に混沌としたものになったのは何とも皮肉です。
オリンピックが終わった上にこれだけの混戦になっているのだから、日本のプロ野球の話題で盛り上がっても良い筈なのにそうなっていないのは、結局、今のプロ野球界の構造やプレースタイルからファンの見方までが「つまらないもの」となってしまったからでしょうか?
つくづく、昭和63年と平成元年のパ・リーグが懐かしいと思ってしまう。
これは決して「懐古趣味」ではありません。
2012/8/19(日) 午後 6:44 [ mannennetaro2005 ]
予告先発も、どーかと思いますね。やっぱりメンバー紹介の最後に9番ピッチャー〇〇のアナウンスがあって球場がドット沸く。こんな風景が懐かしく思います。回顧趣味ですか?
2012/8/19(日) 午後 8:04 [ くーちゃん ]
>aout58様
「西村の”勘違い采配”に付き合うのは、もう沢山だ」。
昨晩、そんな「勘違い書き込み」を見つけました。
一瞬、「ひょっとしてダ●オーさん??」と、思いましたよ(笑)。懐かしいです。
安部譲二さんは少年時代、相手エラーで贔屓のチーム(巨人)に得点が入り、立ち上がって喜んでいたら、見知らぬオジサンに「坊や、相手のミスを喜ぶようなつまらん観方をしたらいけないよ。あんなのプロのプレーじゃないと、怒らなきゃいかん」と叱られたのだそうです。
そんな嬉しいお説教(教育)をしてくれるファンは、もう現在の球場にはいないのかもしれませんね。
過日、ブライアントの「伝説語り」?に大喜びしてくれた少年には、本当に感激いたしましたが、しかしもし今の時代にブライアントがプレーしていたら、「三振が多すぎる」「もっと確実性を・・」などと、なんてしまっていたのやも・・ですね。
悲しいし、切ないです。
2012/8/19(日) 午後 11:27
>ゴローさま
昨年来、何よりも感じる「残念なこと」は、「低反発球でホームランが減ってしまったこと」ではなく、「それでもホームランにチャレンジする選手」が極端に減ってしまったこと・・なんです。
今日のゲーム解説の金村暁さんは、糸井嘉男のホームラン数がまだ4本であることを嘆き、「チームのためにと確実性重視なのかもしれないが、それでは投手に与える恐怖感が減る。私が投手なら今の糸井は怖くない」というような
主旨のコメントをされていました。
言い得て妙、「そう、そういうことなんだよ」と、思いました。
昨年のスワローズもそうでしたが、今年のマリーンズも、ある意味その「低反発球&ホームランを狙わない野球」ゆえに、上位に君臨することが出来た、とも言えるように思います。
しかし、ゆえに、成績的には素晴らしくても、選手個々の魅力が見えづらい、なんだか「小さくまとまったチーム」になってしまっていることが、個人的には少し残念でした。
残りゲームは、マリーンズのウリ?である「薄気味の悪さ」(笑)でリーグを掻き回してほしいなと、願っています。
2012/8/19(日) 午後 11:38
>ファイティさま
仰る通り!です。
9回裏あたりまでは2時間4〜50分で来ていたのに、10回表ウラだけで結局30分以上・・なんていう試合が、やたらに多い。
なので、結局10回で引き分けだったのに、試合時間は4時間近く・・なんてことも。「本末転倒」とは、このこと・・です。
「電気は足りている」んですから、そもそもこんな制度自体、要らないです。それでも「いや、節電だ!」というのなら、東京ドームの屋根を開閉式にして、昼間にゲームをすべき!ですね。
きょうの中村勝君、いいボールを投げていました。
彼は高校時代、大宮球場で応援しました。頑張ってほしいです。
2012/8/19(日) 午後 11:45
マリーンズの急降下とライオンズの急上昇には驚きました(^^;)
野球は最後のアウトを取るまで勝敗は分からない。
シーズンの結果も終わってみなければ分からない。
我が愛するスワローズも、最後まで分からないと信じて・・・応援させてください(TT)
2012/8/19(日) 午後 11:52
>mannennetaro2005さま
マリーンズの大転落の裏側で、何気に「本家西鉄ばりの大逆襲」を敢行していた、西武ライオンズ。
(最大11ゲーム差を”逆転中”です)
いやしかし、でも、なぜか「物凄いこと」のようには思えず、「レヴェル低いのかな、今年は」などと思ってしまうのは、やはりとても悲しいことです。
仰る通り、昭和の終わり〜平成の始まりのあの2年間は、パリーグの歴史上でも最高に面白かった時代と言って過言ではないと思います。
「あのころは球場が狭かったから」という見方もあるのやもしれませんが、そんな事情を差し引いても、パの野球にはエネルギーが充満していたように感じます。
奇しくも金曜日の報道ステーションにご出演なさった工藤公康さんが、「89年のペナントレースは凄かった。確信していた優勝を直前でさらわれた」と、仰っていました。
「優勝云々は、残り10試合あたりに意識すればいいですよ」と。
なんとかもっと盛り上がってほしいですが、しかしいまの「球界の構造」だと、「優勝目前のチームよりも”3位争い”のほうが・・」。
寂しい限り・・ですね。
2012/8/19(日) 午後 11:55
>くーちゃんさま
「6番ライト・小林繁」なんていうのも、むかしよく、ありました(笑)。
「偵察メンバー」が無くなったのも、やっぱり寂しいと言えば寂しいですね。
今の野球、「予告で客を呼べる投手」自体、多くないですし・・。
投手の「過保護政策」も、つまらなくしている要因のように、思えます。
100球制限に拘るのなら、間隔はもっと短くていいように思えます。
たかだか10勝ソコソコを続けただけで何千万も給料を上げるのが、いけないんですよね・・。寂しいですね。
2012/8/20(月) 午前 0:02
>じろうさま
私なんて、昔っから「弱い弱いチームばっかり」応援してきましたから、そもそも「順位表なんてどうでもいいよ」という、ある意味幸福な(笑)楽しみ方が出来たシーズンが、圧倒的に多いんです。
なので、基本的に私の場合、「秋の神宮のゲーム(消化試合)が最高に面白い」(笑)。
毎年のことですが、秋の神宮で「チームの勝敗よりも個人のプレーに必死になるゲーム」を観ると、「やっぱ野球はいいなぁ」と思えて、翌年も引き続きプロ野球を見捨てずに済む・・という繰り返しになっています。
近年はしかし、「最後まで消化試合にならない」、つまらない「敗者復活戦」があるばっかりに・・(嘆)。
2012/8/20(月) 午前 0:08