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今年に入ってから、よくひとりで映画館に通っています。 20代のころは、「マニア」な友人に誘われて・・ということが多かったのですが、最近は意識的にひとりで・・が多くなりました。 じっくりと余韻に浸りたいときは、雑念が無いほうがいい・・と思うようになったんです。 幸運にも、自宅から車で10分のところに素晴らしいシネコンが出来て、しかも「会社帰りにいつも通っている&無料の駐車場がある」ため、残業帰宅→安いレイトショーに間に合う・・という、好条件。 「会社のことを忘れたい&仕事のことを消し去りたい」とき、ちょいと立ち寄って・・なんてことを、よくしています。 「母べえ」。 「山田洋次(寅さん)ファン」として、観てきました。 観覧後の、「喫煙ルーム」・・・ よくも悪くも、”山田ワールド”だったね、予想どおり・・。 取り巻きに、「悪いやつ」が出て来ない。 「善人ばっかり」なんだよな・・。 「綺麗な部分」しか書かないんだ、山田は。「寅さん」もそう。 あんなに「綺麗な御婆ちゃん」、いないだろ?いくらなんでも・・。 まあ悪い映画じゃなかったけど、やっぱ馴染めないな、山田洋次は・・・ 「ものしり顔」の、オジサン。 奥様なのでしょう、お隣に座っている女性に、滔々と「解説」を・・。 まあ確かに、娘役の賠償千恵子さんのほうが老・・とは、思いました。「おばあちゃんになっても、綺麗な母べえ」には・・(苦笑)。 「人、それぞれ」。 なるほど、確かに・・とも思いますし、勉強させていただいた気もするけれども、「空気は読んでね」だなあ・・。 帰りのクルマで、二人っきりの時にしてください。そういうお話は。 (奥様?も、なんだか寂しそうでしたよ・・・) 嗚呼! なんのために一人で来たのか、わからなくなった・・・(苦笑)。。 閑話休題。 「静かに・淡々と」進む物語です。 涙!・・涙! という類の映画では、ありません。 しかし静かで・淡々と・・ゆえ、じんわりと心に染み入ってきます。 「元・宝塚」の檀れいさん、実に綺麗でした。 「父べえ」の妹・野上久子。 画家を目指して上京するも、夢を諦め、「終戦前」の故郷・広島へ。 運命に翻弄された、「美しいおばさん」。切なすぎます。 「お肉が食べたかった」「カステラ・・・」 ・・次女の「照べえ」(佐藤未来)の、子供心に素直な言動にも、胸が熱くなります。 「浅野忠信が吉永さゆりに・・というのは、さすがに無理がないか?」と思ったのですが、さすがは「年を取らない」(!)さゆり様、流石でした。 「綺麗な部分しか描いていない」。 ・・いいんじゃないかな。それはそれで。 「はい、泣いて下さい! どうです?泣けるでしょう??」は、どうかと思うけれど、少なくとも、そういった要素はありません。この作品には。 「助け合い」ばかりだったわけではないだろうとは、思います。この時代はね。 みんな、「自分のことで精一杯」だったでしょう。 そういう意味では、「火垂るの墓」のほうが、「本質」を突いているのかもしれません。 ただ映画って、観覧者ひとりひとりが、思い思いに「何か」を感じれば、感じることが出来れば、それでいいんじゃないかなあと、私は思います。 なにか少しでも、わずかでも、「ヒント」をもらえればそれでいい、と、私は思っています。 「ひとに優しくなれる」ような気がするんです。「山田ワールド」は。 (「寅さんも、そう」・・笑) 「あなたの大切な人と、観てください」 「大切な人がいらっしゃる方」に、お薦めいたします。 (自爆)
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