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「上司は部下を選べないって言うけど、部下だって上司は選べないんだからなぁ・・」。 会社仲間たちと食事を共にするたび、そんな愚痴が自然に出てしまいます。 サラリーマン生活・20年。 必死に折り合いをつけながら頑張ってはきたけれど、もういい加減、疲れてきました。 でも、ほかに仕事なんかないものな。 見てくれている人だって、きっといるから。 せめて俺たちだけは、頑張ろうな。 そんなことの繰り返し。「そういう20年」でした。 閑話休題。「今岡引退」です。 サラリーマン生活とスポーツマンの生き様をリンクさせたりするのは、とっても嫌なのだけれど。 でも、「今岡引退」。 自然にリンクしてしまった、という感じ・・でした。 「なにをやっても批判的なことを言われた(笑)」。 引退も考えた、というほどの「どん底」を味わった。 大した実績もないまま、ファンの多くにも忘れ去られようとしていました。 「部下は”上司”を選べない」・・。 「あんたは監督かもしれないが、俺だってメジャーリーガーなんだ」。 言いびと知らず。でも、その通り。 プロ野球における監督・コーチと選手の関係は、断じて「上司と部下」なんかではない。 私はそう、思っています。 いやでもしかし、「羽ばたくための翼」を所持しているのが監督であることもまた、事実で。 「なんだお前、まだいたのか! 鳴尾浜が寂しがっとるでぇ!(笑)」。 酒が入っているとはいえ、なんで私、こんなことを言ってしまうんだろう・・。 総じて昔から、タイガースの選手にはあんまり「好意的な(?)野次」を飛ばしたことはないのだけれど、とりわけこの選手には、無礼な物言いを多くしてしまったような気がします。 「諦めるな。頑張れ。”あんな監督”、すぐに辞めるんだから。すんげぇバッティング・センスなのに」。 心の奥の奥の奥で、そう叫んでいる自分が、いました。 「感情移入」していたんですね。自然に。 そういうことだったんだろうと、思います。 「監督」が、変わった。 首位打者。147打点。 なんだ?そりゃ!! 「今岡の好調時のバッティングを見ていると、バットがテニスラケットに見える」。 そう、そうなんだよ! バットのヘッドにマグネットがついてるんじゃないか・・とか、通常のヘッドの2倍太いんじゃないか?・・とか。 やっぱり「天才」なんだよ、コイツは。 「あの監督」はきっと、嫉妬したんだよ。妬んだんだ。「ざまぁみろ」。 チキショー、腹立つなぁ。面白くないなぁ。「良かったなぁ・・」。 「お前結局、今岡のファンだったんじゃねぇか(笑笑)」。 ・・そうだね。 「俺も頑張る。お前も頑張れ。頑張ろうよ」。 自然にそう、思っていたんですね。 認める。 私はずっと、今岡誠のファンでした。 私の周囲のマリーンズ・ファンの方々には、あまり好意的に受け容れてはもらえませんでした。 口には出せなかったけれど、ちょっぴり、心を痛めたり。 でも、嬉しかった。マリーンズに来てくれて。 「もう一度、一緒に頑張ろう」。 変わらず静かに、応援することを決めました。 また感情移入することが出来るのが、嬉しかった。 無人の2軍球場で、サプライズの胴上げ。「7回」。 「なんにも聞いてなかった。可愛い後輩たちです」。 秋・深し。 今年もまた、多くの「寂しい・悲しいニュース」が連日、流れています。 ああ、あの選手も、あの選手も・・。 残念だな・勿体無いな・まだ出来るのにな・・。 今岡のニュースの場合は、違います。「ああ、そりゃ、そうだよな」。 なのに一番、感慨深かった。 わざわざ球団HPの会見映像まで観て。 「マリーンズに来て、本当に良かったです」。 爽やかでスッキリした、雲ひとつない青空のような笑顔を観て、会見の内容に「ウソ」がないことを確認出来て、なぜだかなんだか泣けてきた。 なぜだか、今年一番「幸せな引退をした選手」のように、思えました。 「若い選手には絶対にチャンスがある。頑張れば人生変わるんだということを伝えたい」。 ”カツノリ君”と「仲良し」だった男です。 いい指導者になれる。そう、思います。タイガースでなければ。 お疲れ様でした。ありがとう。 |
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2012年10月06日
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