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「ボディガードになりたい」という人がたまに連絡してきます。過去には面接などもしたこともあります。(最近はしていません)。あるときは「自分は柔道2段、余り頭がよくないので、自分の技術を活かした、戦う仕事をしていきたい」という方も居ました。(ここで私が、「じゃ、私も頭悪いということ?」とか、考えたかどうかは定かではありません。)結局ご縁が無かったのですが、その最大の理由は実は「態度(マナー)」でした。

ここで私の言うマナーについてお話します。
身辺警護員が普通の警備員と違うところ、それはクライアントの傍に絶えずいることです。つまり警護員は外部からは「クライアントの一部」として見られているということです。したがって、服装、物腰、顔の表情、口の利き方、態度全てを見られているのです。因みに私自身はよく秘書と間違えられます。

我々警護員のマナーは特別なものではありません。極々一般的な、新人研修で新人さんが教えられているものと基本は同じです。それを基本にして、クライアントや任務に合わせてマイナーチェンジしています。
ただ難しいのはこのマナーは我々は自分たちのことだけ気に掛けていればよいというものでもないのです。クライアントがどういう人柄なのか、その社員や身内は、関係者は、というところも視野に入れて行動する必要があります。実際にクライアントやその関係者の言動によってトラブルが起きることもあるのです。警護員はクライアントの人柄というデータに基づいて起こりうることを予測し、回避するのも仕事なので、結構神経を使うところでもあります。
逆にそうしたマナーによってトラブルを回避できたこともあります。一番身近なのは人の体に触れてしまったときです。よく因縁をつけるのに手っ取り早いものとして、目が合ったとか肩が触れた、足を踏んだといったものなどがあります。このとき先に「すみません」といってしまえば9割方回避できるのではないでしょうか。よくエスコート中警護員はクライアントが人とぶつからないようにする為、自分が間に入って相手に触れてしまうという事があります。ですからかなり「すみません」を連発していますが、いまのところそれが原因でトラブルになったことはありませんので、間違いないのではないでしょうか。

しかし、何よりもマナーが重要とされるのはクライアントに恥を欠かせない為といえます。というのは、クライアントに付き添って行動するのは取引先や会合だけでなくお祝い事などもあるのでその場に合わせたTPOをわきまえて整えなければなりません。服装の条件に「クライアントに花を持たせる高級品」というのがあります。どういうことかといいますと、クライアントよりいいものを着てしまうとクライアント以上に目立ってしまい、クライアント自身がそれを不快に思ってしまうかもしれませんし、周囲から「お付きの方がいい服を着てる」というのではどうでしょうか。反面あまりにだらしない、あるいは粗悪品を着ていては、これもやはりクライアントは気分を害してしまいます。また言動もそうです。ある会場ではやはり取引先の方とお話をされていらっしゃるときに、話のネタに「実はこの人僕のボディーガードなんだ」と話題になってしまったことがあります。実はその前にその取引先の方と2言3言言葉を交わしていたのですが、その時はじめて「秘書か社員の方だと思っていましたよ、ボディーガードってイメージと違うんだね」といわれてしまいました。またあるときはホテルのエレベーターホールで待機していたときです。そのときは他の何人かの宿泊客の方から、ホテルの方と間違えて。ホテル内施設のご案内をする羽目になってしまいました(もちろん持ち場は離れていませんよ)。何人目かの方になると、こちらもその役を楽しんでいましたが。私はこの話を自分の立ち居振舞いや言動の成功例だと考えています。つまり本来そうした本職の方と間違えられたわけですから。

冒頭の面接にこられた方の残念だった点の「マナー」ですが、1、連絡しないままの遅刻、2、服装、3、言葉遣いでした。2については普段着でいいとこちらも言ったのですが、実はこれ試したのです。(意地悪ですかね)3については今後直せばいいのですが、問題は自分で意識していないことにありました。最大の1は私は遅刻自体をとやかく言うことは余りないですが、それは一言あっての話です。
これは私の傲慢でしょうか?それとも社会人としてのマナーでしょうか?

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