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「警察にDV相談していた妻、離婚口論で「夫殺した」と自首」(8月31日1時40分配信 読売新聞)
(記事の内容は本文下部に記載しているのでご参考にしてください)
夫の暴力に悩まされている女性にとってDVを法的に、或いはそれに代わる対応を取るにあたって、
必ず存在する問題がある。それは愛憎と生活経済という問題だ。
現在のDVの対策として主なものは2つある。
一つは被害届に始まる刑事事件として警察の介入によるものと、いわゆるシェルターという女性センターなどの団体の介入というものだ。しかしながら、何れをとるにしても必ず介在し、多くの方が決断できないでいるポイントは上記の愛憎問題と生活経済である。
愛憎という感情はある種ストックホルムシンドロームに共通する心理行動でもあるが、それだけというわけではない。本当に愛している半面、愛しさ余って憎さ百倍となってしまう場合も多々ある。
或いは仮に離婚した場合や夫の元を逃げ出した場合、その後自立生活の難しさを考えて、現在の生活を受け入れざるを得ないのだという「運命忍従」となる方もいる。
複雑なケースがその両方が絡み合っている場合だ。一般に多く見られるのが、
「夫の暴力に耐えられない」
→「離婚を持ち出すことは怖くてできない」
→「いっそ逃げ出そうか」
→「でも貯金が大してない」
→「かといって働く場所があるのだろうか」
→「自立して生活するのは難しいのだろう」
→「いまは少なくとも夫の収入があるから生活はできる」
→「警察に言って夫の暴力を辞めさせてもらおう」
→「被害届といってもかえって夫を怒らせることになるし、逮捕になったらその時点で収入はなくなる」
→「生きていくためには夫の収入に頼るしかない」
→「私はこの人を愛さなくてはならないのだ」
極端かもしれないが大体このような心理経路を辿っている。とくに年齢が高くなったり、或いはお子さんがいらっしゃると尚厳しい心理に追い込まれているのが現実である。
今回の事件の女性はまだ30代と若いが、やはり愛憎や生活経済といった問題が介在していたと推測される。
因みに生活経済の問題点が低所得にあるとばかりは限らないことを付け加えておく。高所得であってもその生活レベルという点で充分要因になりうる。
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30日午後0時25分ごろ、兵庫県姫路市網干区大江島、飲食店店員堀江静代容疑者(32)が「自宅で夫を殺した」と網干署に友人と自首してきた。
自宅1階の居間で、夫の飲食店経営、一路さん(31)が首に電気コードが巻き付いた状態で死亡しており、同署は、静代容疑者を殺人容疑で逮捕した。
調べでは、静代容疑者は同日午前6時半ごろ、離婚を巡って口論になり、一路さんの首を電気コードで絞め、殺害した疑い。
静代容疑者は今月4日、「3年前から、夫に殴るけるの暴行を受けている」と同署を訪れて相談。署員から「被害届を出せば捜査する」と説明されたが、「そこまでしたくない」とためらい、その後は来なかったという。
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