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今回は危機評価と目的の設定に引き続き、目的を達成するためのプロセスをデザインするための思考についてである。 |
危機管理講座
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「危機評価」と「目的」 |
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危機管理の基本概念 一般に危機管理という言葉が普及して久しくなる。しかし言葉が危機管理をするのではなく、問題はその目的とするものと実際の行動である。 よく耳にするのが、「最近物騒なので監視カメラを取り付けた」「夜道が怖いので防犯スプレーを買った」というものだが、評判に対して安直な手段で解決できたとされている節があることだ。 ここにある心理パターンは、「危険」→「防犯用品をとりあえず装備」→「安心」という実に安易な自己解決である。 危機管理を行う上で最も重要な点は、「危機評価」と「目的」である。 危機管理とは本来は理論に基づいて論理的に展開し、現状評価と予測結果を導き出し、目標とする結果に近づけるための手段を開発、選択し、導入し、結果を測るという一連の作業であり、この作業を行うために「危機評価」と「目的」をしっかり認識していなければならない。 危機管理は一つの理論であり、その作業は然るべき論理に基づいて、理由づけられた行動でなければならない。 危機管理を構成する上で重要な項目は「危機評価」と「目的」以外にもある。 1、対抗手段 2、機能の整合性 3、時間的要素 4、コストパフォーマンス 5、継続性 6、メンテナンスとランニング・コスト 7、ダメージコントロール 8、複合性 9、汎用性 10、マンパワーとマニング 11、トレーニング 12、バックアップとリカバリー ざっと挙げただけでもこれだけの項目がある。勿論内容などによって付加しなければならない要素、或いは省略できる要素もある。 どんな小さな内容であってもこのプロセスを踏むか、もしくは無視するかによってその効果は大きく差が出ることを明記しておく。特に個人レベルより企業レベルになればそれだけあらゆるダメージスケールが大きなものになる。 私は企業に提案する際には「RAPI」と呼んでいる手法を使用しているが、危機評価の部分に最も労力を費やしている。そのときの説明時にはダメージ・スケールを金額に換算したシミュレーションを必ず提示しているのだが、非常にインパクトがあるようである(現にこのプレゼンで方針が180度転換した企業もある)。 今一度、危機管理とは理論であり、論理的な根拠に基づいた行動であることを改めて主張しておく。
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