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有川浩さんの「阪急電車」が映画化されてまもなく公開されますね。
↑この本を読んだときの感想です。
 
関東地方の方にはあまり馴染がない「阪急電車」ですが、関西に特に神戸〜大阪〜京都の間にお住まいの方にとっては地域の足として欠かすことのできない鉄道です。
 
その阪急電車の中の一つの支線である阪急今津線を舞台にしているのがこの「阪急電車」です。
 
今津線というのも不思議な線で、今津〜宝塚までの路線なのですが、この直通電車は現在は存在しません。
 
途中の西宮北口の駅でこの路線は阪急神戸線に分断されていて、今津〜西宮北口、西宮北口〜宝塚の2つの路線になっています。
この「阪急電車」はそのうちの西宮北口〜宝塚の区間が物語の舞台となっています。
 
この物語はこの阪急電車に宝塚駅から宝塚南口までの間の風景から始ります。
 
宝塚駅を出発すると右手に宝塚の大劇場を見ながら、川を渡ります。その川は、武庫川という川で、その川の中州に「生」という字が石で積まれたオブジェともいえない、またいたずらともいえない、メッセージ性のある人工物があることが紹介されています。
 
この「生」という字のこのオブジェは阪神大震災の後に、誰が作ったのかは不明ですが、作られたとのことです。
阪神大震災のときに、この宝塚の付近の被害は甚大なものであり、今の東北地方の被災地と同様に苦しい状況に直面していた方が沢山いた地域です。
そうした方々へのメッセージなのではということも言われています。
このオブジェはこの武庫川が台風で増水したときに流されてしまったということです(ちなみにこの台風の増水のときに、私はこの近辺に住んでおり、武庫川が決壊するのではという危機的な状況になったのを覚えています。この川が増水し、堤防ギリギリのところまで水があふれていたそうで、この上流では実際に決壊したところもあったようです。)。
 
今回の映画化に際して、再びこのオブジェが作られたようです。
 
今、まさに、この「生」という一文字はあらあゆる方へのメッセージとして重みのある言葉のように感じています。
 
しかし、この物語の中ではこの「生」の字は「なま」と読むことによって物語が展開していきます。
 
それは映画を見るか、原作を読めば大人の方ならわかる仕掛けがこのプロローグに仕込まれていたわけです。
 
 
 
 

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