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(写真1)秋ヶ瀬橋の向こうに見える謎の塔
待ちに待った日曜日。
今日は荒川岸のサイクリングロードを走れるだけ走るぞ、と意気込んで家を出たのが12時過ぎ。
心晴れ晴れ、空も晴れ晴れとしたよいお天気。
足立区江北橋のたもとからサイクリングロードに入ると、私は一路自転車を走らせた。
今回向かうのは荒川の上流。
このママチャリでどこまで行けるかが楽しみだ。
荒川サイクリングロードでは、1kmごとに「河口まで何km」という表示が出ている。江北橋の所には「河口まで18km」という表示があった。
私は自転車をビュンビュンとばし、「河口まで19km」、「河口まで20km」という表示をあっという間に通り過ぎて行った。
右手前方の対岸にやたら背の高いビルが見える。埼玉県川口市のエルザタワー55だ。私の知人が住んでいる55階建ての高層マンションである。
エルザタワー55がだんだん近付いてくると、いつの間にか岩淵の水門に着いていた。
岩淵水門は、東京都北区の岩淵にある水門で、隅田川と荒川放水路を分ける役割を果たしている。
よく知られているとおり、岩淵水門より下流の荒川は人工的に造られた放水路である(正式名称は荒川放水路という)。隅田川沿岸の洪水をふせぐために、パナマ運河建設に関わった技師青山士(あきら)の指導の下、何十年もの月日をかけて、荒川放水路が造られたのである。
岩淵水門は隅田川に流れ込む水の量を調節し、隅田川沿岸の洪水を防ぐという重要な役割を果たしているのである。
荒川は水かさが増しても近隣に洪水被害を出さないようにするため、河川敷は広く、堤防は高く造られている。河川敷は野球場やゴルフ場、サイクリングロードなど、市民のレクリエーションの場になっている。私が今走っているサイクリングロードもここにある。
この岩淵には東京23区唯一の造り酒屋がある。「丸眞正宗」という酒を作っている「小山酒造」である。
小山酒造の前は何度も通っているのだが、この酒を飲んだことは一度もない。いずれ買って試し飲みしてみたいものだ。でもサイクリングの途中に飲んだら、飲酒運転になってしまいますな。
岩淵水門を越えて、新荒川大橋を越えて、自転車はさらに先に進む。
いつの間にかエルザタワー55も越えていた。
そのままずっと走って浮間公園を越えて板橋区に入ると、荒川沿岸にやけに工場や倉庫が多くなる。ASKUL(オフィス用品で有名な会社)や「らでぃっしゅぼーや」(有機野菜の販売・配送で有名)、戸田葬祭場(ペットの火葬もできるらしい)などを左手に見つつ、先へとずんずん進む。
右手前方の対岸に妙な建物が見えてきた。あれは埼玉県戸田市の戸田競艇場だ。あの建物が見えると、もう笹目大橋が近いぞ。
笹目大橋を越えると、やっと東京都から脱出する。
ここは埼玉県和光市だ。
不思議なことに東京都と埼玉県の境界線上だけサイクリングロードが未舗装だ。これは何故なのだろう?境界線上なだけに、どちらも舗装する責任を回避しているのか?
どうでもいいけど舗装してほしい。砂利道では自転車が傷む。
埼玉県に入ると、突然高い建物が少なくなり、緑が増える。面白いくらいに風景が変わる。
行政が違うだけで風景まで変わってくるのだなあ、と妙な感慨を覚えた。
和光市を駆け抜けて朝霞市に入り、朝霞水門を越える頃になると、有機肥料の匂いがした。
田舎出身の私としては、こういう匂いに懐かしさを感じてしまう。
朝霞水門を越えると、河川敷に広大な田んぼが広がっていた。
河川敷に普通農地は作らないものだと思っていたので、絶句した。
荒川の水量が増したら流されて全滅してしまうと思うのだが、大丈夫なのだろうか?河川敷は私有地ではないと思うので、地方自治体が管理している農地だろうか?ちょうど今は稲刈りのシーズンで、コンバインが大活躍していた。
朝霞市から志木市に入り、秋ヶ瀬橋を越えたあたりで、自転車のサドルがおかしくなった。安定しないでクルクル動いてしまうのである。サドルの調整をしていたら20分ほど時間のロスをしてしまった。あわてて次の羽根倉橋に向かった。
そういえば対岸のさいたま市の方に写真のような塔が二本立っていた。これは何に使う塔なのだろう?自衛隊の航空演習のための誘導塔だろうか?わからないまま先に進んだ。
(続く)
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