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(写真1枚目)ソンシン荘の外観。まさかこの宿に4泊もすることになろうとは・・・。
(写真2枚目)宿の部屋にあったなぜかやけに色っぽい灰皿。日本のマンガ(80年代くらいの絵柄だと思う)を真似して描かれたものか?
(写真3枚目)杆城バスターミナル(コンビニとKODAKの間にある灰色部分)
(写真4枚目)バスターミナル内部。待合席はこれだけしか無いのです。
(写真5枚目)杆城の中心市街地。1時間あれば端から端まで全部見て回れるくらいの大きさです。
11月21日 日曜日(2)
市外バスターミナルの近くにあるソンシン荘(성신장)という旅館がわりと大きめで、設備もしっかりしていそうだったので、そこに入ることにした。
(杆城市街地は観光客があまり来ないためか、大きくて新しいモーテルや旅館は一軒も見つけられなかった。宿泊施設は市街地よりもむしろ郊外の海水浴場や国道沿いに分布しているようだ)
宿泊費は3万ウォンだというので、そのまま値切りもせずに支払う。
昨夜シャワーを浴びられなかった身としては、一刻も早くチェックインを済ませてシャワーを浴びたかった。
部屋に入ってシャワーを浴びようとしたのだが、温かい水が出たのはほんの少しだけで、あとは冷たい水しか出ない。
また宿のシャワーに問題ありか?今回の旅はシャワーの神(何だそれ)にでもたたられているのだろうか?と暗い気分になった。
杆城市街地で一番大きいソンシン荘でさえシャワーがろくに出ないとは思わなかった。
職員のおばちゃんに「温かいお湯が出ないんだけど」と抗議したところ、おばちゃんは「社長(사장님)に話してみるからちょっと待ってくれ」と答えた。
そういうことなので30分から1時間くらい部屋で待ってみたのだけど、一向にシャワーが復旧するきざしは無い。
いい加減しびれをきらして「社長には話したのか」と聞くと、「社長がまだ来ていないので、話していない。いつ来るかわからないけど、来たら話しておくから」と答えた。
今すぐシャワーを浴びたい私としては、いつ来るかわからない社長を待っていられるわけがない。
宿でシャワーを浴びる望みは捨てて、サウナや銭湯(목욕탕)で汗を流そうと思い、おばちゃんから銭湯の場所を聞いて、銭湯に向かった。
杆城は宿も少ないが、サウナや銭湯も少なかった。
おばちゃんに教えてもらった銭湯は、現代荘(ヒョンデジャン)旅館という小さくてボロい旅館の一階にあった。
まだ昼間の2時過ぎだったのでガラガラだろうと予想していたのだが、意外に客は多かった。
浴槽内では子供が水をかけ合ったり、飛び込んだりして遊んでいた。
日本ならばこういう時は親が「他の人の迷惑になるからやめなさい」と止めるものなのだが、韓国の親はそんな注意はしない(少なくとも私が今まで見た限りは)。
むしろ子供と一緒になってはしゃぐ親もいる。
そんな騒がしい親子を横目で見つつも、私はようやく湯に入れたことでほっと安心していた。
浴室には足が不自由な人もいた。どうやって浴室から出るのだろうかと思っていたら、その人の家族とおぼしき女性が入ってきて、その人をおぶって出て行った。
湯を出た後、とりあえず何も考えずにブラブラと散歩した。
MP3プレイヤーでラジオを聴きながら歩いた。
束草でもそうだったが、杆城では私が持っているMP3プレイヤーではほとんどラジオ放送を聴けなかった。
一番よく聞ける時でも2種類か3種類くらいの放送しか聞けない。
さらに電波状況が悪いのか、ノイズがあまりにも多く、聞き苦しい。
それでも何とかラジオを聴いていたら、北朝鮮に関するニュースが聞こえてきた。
電波状況がかなり悪くてほとんど聞き取れなかったが、注意して聞いてみると、北朝鮮の支配層を批判する内容であることがわかった。
「北朝鮮人民には60歳以上がほとんどいないのに、幹部達には80歳以上がたくさんいて、平均寿命は年々伸びている」とか「金正日が太れば太るほど国民は飢え死にする」とか「われわれは金王朝による独裁を絶対に許しはしない」といった内容が聞こえてきた。
後で調べてみたところによると、この放送は「自由北朝鮮放送(자유북한방송)」といい、韓国に住む脱北者たちが北朝鮮の悲惨な実態を北朝鮮国民自身に知らせるため、北朝鮮に向けて流しているラジオ放送だという。
杆城は北朝鮮に近い地域であるため、偶然この放送を私のMP3プレイヤーが拾ってくれたということだろう。
そしてノイズがひどい原因は、おそらく北朝鮮が妨害電波を流しているためなのだろう。
私はラジオ放送を聞きながら、国道7号線を南の方に下り、香木里(ヒャンモンニ)の「香牛村(ヒャンウチョン)」という牛肉産地直売店付属の食堂で夕食を食べた(そういえば高城郡では牛を飼っている農家をよく見た)。
そこで店員と少し話をした。
私「私は歴史遺跡を訪ねるために来たんですが、もしかしてこの付近に仙遊潭(ソニュタム)という地名はありませんか?」
店員「仙遊潭なら知ってる。昔神仙が遊んだ所と伝えられている場所だ。」
私「ええ?今でもあるんですか!?どこに有るんです?」
店員「ここから2、3kmほど南に下った所にある。徳恩麺屋(トグンミョノク)という店の近くにある。仙遊潭モーテルの裏にある」
駄目もとで地図に載っていない地名を聞いてみたのだが、知っているという人がいた。
やはり現地の人に対する聞き込み調査は重要なのだと実感した。
その日はもう日が暮れていたので、そこで散策を打ち切り、バスで杆城市街に戻った。杆城のバスターミナルのところにあったPCバン(韓国のインターネットカフェみたいなもの。地方なら大体一時間1000ウォンくらいで利用できる)で久々にインターネットを使って調べ物をした。(この日記を書くための調べ物です)
その後宿に戻って洗濯をして日記を少し書いたが、旅の疲れがたまっていたので、早めに寝ることにした。
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灰皿の絵柄は「ストップひばりくん」、「夢戦士ウィングマン」などを思い浮かべました。どちらもかなり好きな作品です。
「シャワーの神」は面白いですね。絶対に祟られたくないです。銭湯は日本ではだんだん無くなってしまって寂しいと思います。気軽に広い湯船に浸かりたい。
地図に載ってない地名ってすごいですね。行って聞いてみなきゃ分からない。どんなところなんだろう。
2010/12/9(木) 午後 10:24 [ smi*ek*maz*w* ]
スマイリヰさんも古い作品がお好きですね。
ウイングマンは見たことないです。桂正和ですよね。
ひばりくんは少ししか見たことないですけど、結構笑える作品です。
どちらにせよ、80年代の絵柄ってことですね。
これが何で日本の絵を真似したものかというと、絵の少女がセーラー服のようなものを着ているからです。
韓国ではセーラー服って一般的じゃないんですよ。(少なくとも私は見たこと無いです)
地図に載っていない地名なんて、日本でもよくあるじゃないですか。
ただの田舎です。
その場所についてはまたおいおい説明いたします。
2010/12/10(金) 午前 0:02 [ 西貢 ]