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最近はこれでも少し落ち着いたような気がするけど、一時は「菅おろし」の風がすさまじかった。
自民党や民主党内部でも菅首相に対する批判がものすごく、「菅首相が日本をダメにする」のような記事が連日週刊誌やスポーツ新聞の一面を飾っていたような気がする。
でも少し落ち着いて考えてみれば、今回の事態の責任が菅直人という一人の人物の責任であるはずはない。
地震は自然災害だし、原発事故は津波による全電源喪失という事態を想定していなかった設計段階でのミスだ。
別に菅直人が首相でなくとも原発事故は起こっていただろう。
問題は事故への対処と、復興への取り組み方だろう。
事故への対処、特に「想定外」と言い、何の根拠もなく「ただちに影響はない」を繰り返した現政権のやり方には私も納得いってない。
今でも地下水の汚染調査や国民の被曝調査をろくにしていないのにはあきれるほかはない。
だが、それは菅直人が首相だから、こんなにうまくいかないのだろうか?
私はそうは思わない。
誰が首相になっていたって、結局は同じようにならざるを得なかったのではないだろうか?
特に過去半世紀以上にわたって原発政策を推進してきた自民党ならば、民主党以上に事故被害の隠蔽をやったかもしれない。
原発に関する隠蔽体質は自民党時代にできあがったものなのだから。
私は原発問題に関しては、現与党の民主党以上に、自民党に対して憤りをおぼえている。
原発問題で菅首相や民主党を批判するくせに、自分たちが原発政策を推進していったことに対しては全く反省の色を見せないからだ。
そもそも自民党が大量に原発を作らなければ今回の事故もなかったわけで、事故そのものの原因は自民党時代にすでに出来上がっていたのだ。
今のような非常時にこそ、自民党は権力闘争をやめて復興のために協力すべきではないのか。
それが過去半世紀以上与党であった自民党の責務ではないのか。
危機の時の権力闘争ほどたちの悪いものはない。危機を打開するためのエネルギーが、不毛な権力闘争のために空費されてしまうからだ。
私は、別に菅首相がいいとは思わないけれど、事態がある程度収束するまでは彼を応援したい。
今菅おろしをやったら、無駄な権力闘争で事態はさらに混乱すると思うからだ。
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