|
ハノイの風景
何故だか知らないがここ二日ほど喉の奥が痛い。
熱はないので風邪をひいたわけではなさそうだが、気になって仕方がない。
ハノイの悪い空気のせいだろうか?
だとしたらずいぶん遅れて症状が出るものだと思う。
ハノイ滞在中に負担を感じた部分(のどと鼻の間くらい)とほぼ同じ場所が腫れているようなので、やはりハノイの排気ガスが原因だろうか。
ハノイには三日間いただけなのでマスクをせずに歩いていたが、長期滞在となればマスクは必須だと思う。それほどに私が見たハノイの大気汚染はひどい。
大気汚染の主原因はバイクの排気ガスだと思う。
ハノイの路地は常にバイクが押し合いへし合いしており、バイクによる交通渋滞が起こり、バイクのエンジン音とクラクションの声はやむところを知らない。
7年前はここまでひどくなかった。
20日間ハノイにいてものどや鼻が痛くなることはなかったし、道を横断する際にバイクにひかれる危険性を覚悟する必要はなかった。
ハノイの交通状況はここ数年で極端に悪化したようだ。
そのぶんバイクによる交通事故も増えているようで、私が帰国の日に空港に出向いた際にもバイク事故による交通渋滞にまきこまれた。
ベトナム政府は最近ハノイの観光開発に熱心なようだが、そのためにはまずバイク対策をなんとかする必要があると思う。
そのためにはまず公共交通機関を充実させる必要があるだろう。
私はロシア(モスクワとサンクトペテルブルク)に約二週間いたが、一度もタクシーに乗ったことがない。地下鉄・路面電車・バスを乗り継ぎ、足りない部分は足で補うことができたからである。
しかしハノイではわずか三日間の滞在中に三回もタクシーに乗った。それだけ公共交通機関が発達しておらず、バイクのために徒歩で移動することも危険だからである。
ハノイにはバスはあるのだが(私も空港とハノイ市内の往復のために利用した)、(慢性的交通渋滞のため)路面電車はとても作れる状況ではないし、地下鉄もしばらくはできる予定がないらしい。
そのため市民はバイクに頼らざるを得ないのだろう。
どうにかならないものだろうか。
ベトナムの友人がこんなことを言っていた。
「ベトナム人は遠いと思ったら歩くことはしない。バイクかバスかタクシーを使う」
そう言う友人もバイクを持っており、後部座席に座らせてもらってハノイ市内を走った。
後ろに乗せてもらいながら、皆がバイクを利用しなくなれば、バイクに乗らなくても市内を楽に歩きまわれるようになるのだけどなあ、とぼんやり考えた。
とはいえハノイの大気汚染の原因は日本にもある。
なぜならハノイを走り回っているバイクのほとんどがホンダ、ヤマハ、スズキなど日本製なのだから。
|