|
(上のイラスト)本文の内容が殺伐としているので、かわいらしい漫画でも付けときます。この漫画は、エニカさんという韓国の漫画家が描いた「ハヌルとパダの深層報告書(하늘과 바다의 심층 보고서)」という漫画のワンカットです。チュソク(旧暦の仲秋)の日に、左のパダが間違えて「あけましておめ・・・」と言おうとしているところを、右のハヌルが「楽しいチュソクを過ごしてくださいね〜!」と訂正しているところ。
お正月だからお正月のワンカットをと思って載せてみたのですが、これチュソクの話でしたね。失敬。
日本で政治的に「右」だというと、天皇制を賛美し、日本民族の優秀さをほめたたえる「国粋主義」「国家主義」「民族主義」をイメージするのが普通である。
それに対して政治的に「左」というと、社会主義的で反ナショナリズム的傾向が強く、日本だけの国益よりも他国との協調を重んじるというイメージがある。
それに対して韓国の「右」と「左」はどうか?
実は日本における「右」・「左」とは中身がずいぶん違うような気がする。
それを知らずに韓国における「右派」と「左派」を日本の「右翼」と「左翼」の対立軸で考えるとわけがわからなくなってしまう。
韓国において右派と呼ばれる勢力は大韓民国を最も重視する「国家主義」だといえると思う。
それに対し左派というのは、韓民族(朝鮮民族)を最も重視する「民族主義」といえるだろう。
日本人がこの対立構図を見ると、「おいおい、同じものじゃないか。どこに対立軸があるんだ?」と思ってしまうだろうが、それは日本において国家主義と民族主義がほぼ同じものとみなされているためである。
韓国においては国家主義と民族主義は同じものではない。何故なら国家と民族が一致していないからである。
よく知られているとおり、韓国は1945年に南北に分けられ、北部の朝鮮民主主義人民共和国と南部の大韓民国ができあがった。
韓国における右派というのはこの大韓民国を絶対的なものと考え、北朝鮮を敵対視する勢力である。
それに対し左派は大韓民国よりも韓民族を絶対的なものと考え、北朝鮮に対して友好的な勢力である。
国家を絶対視するという点で韓国の右派と日本の右翼は共通する部分があるため、韓国の右派については日本人でもある程度理解しやすい。
それに対して左派が何故右派以上に民族主義的なのかという点については、多くの日本人が理解に苦しむところだと思う。
日本の比較的左翼的な進歩的知識人と言われる人が、韓国の左派的進歩的知識人と話をして、韓国の左派的知識人の民族主義に面食らってしまうなんてことはよくある光景である。
たとえば進歩的左派政治家と目されていた盧武鉉(ノムヒョン)大統領が親日派の追及などという民族主義的政策を行なったことに驚いた日本人は多かっただろう。
「左」という名前が付いていても、日本の「左」とはずいぶん意味が違うのである。
では何故このような差異が生まれたのか?
それは日本と韓国の近現代史の違いに理由がある。
しかし話が長くなりそうなので、本日はここまでで一旦打ち切ろうと思う。
続きはまた気の向いたときにでも。
|