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店主の西貢が日々考えたことや体験したことをつづるブログです!

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されど、面白きアジア

最近ちょっときな臭い記事が続いたような気がするけど、ちょっと原点回帰したい。
 
私がそもそもアジアに関心を持つようになったのは高校生の時に韓国に行ってから。
それまでは中国史は興味あったけど現代中国にはあまり関心なく、ヨーロッパの方により深い関心を抱いていた。
日本とは全く違うヨーロッパ。言葉も宗教も肌の色も全く違うのに、奇妙にも共通点があるヨーロッパ。
 
それに対してアジアは違う。東アジアや東南アジアは日本人と顔がよく似ていて、漢字や米食、箸の使用、漢字、仏教、儒教など日本と共通点がたくさんある。それなのにどこかが確実に違うアジア。
 
もちろん同じアジアでも西アジアになると、日本とは何もかもが違ってくる。(だから日本人にとって西アジアは理解しにくいのでしょう)
 
似ているのに違うアジア。似ていないのに共通点があるヨーロッパ。
どうして違うのか、どこがどう違うのか?
そんなことが面白くて東アジア(ベトナムに限定すれば東南アジアも)には何度も足を運んだ。
同じ漢字が国によって違う発音になるのが面白くて、それぞれの言葉も勉強した。
(たとえば、「日本」は、中国では「ルーベン」、韓国では「イルボン」、ベトナムでは「ニャッパン」)
 
最近足が遠のいているけど、また行きたいアジア。
かつて旅先で出会った人たちは、今も元気にしているだろうか?
特定秘密保護法案が成立した日、私はぼんやりと考えた。
間違いなく日本に戦争の危機が高まりつつあると。
そしてその相手は中国になるだろう、と。
 
以前に自衛官の人と話をする機会があって、日本の仮想敵国はどこなのかと聞いたことがある。
その人ははっきりと、「中国です」と言った。
「北朝鮮じゃないのか?」と聞き返したところ、「いや、中国です」と言われた。
やっぱりそうなのか、と思った。
 
北朝鮮は単に日本人の外敵に対する恐怖を煽るためのスケープゴートにすぎない。
本当の狙いは中国なのだろう。
 
特定秘密保護法案は主に軍事的情報の秘匿のための法律だ。
来たるべき中国との戦争に備えてこのような法律を作る必要があったのだろう。
 
しかし、中国が膨張政策をとっていることが事実としても、衝突することが果たして必要なのか?
最近のネット言論や一部マスコミはやたらに中国の脅威を書きたてるが、それはむしろ両国の戦争を引き起こす方向に世論を導いてしまうのではないか?
政治家は有権者の「民意」を汲み取るのが仕事だ。
もし、マスコミやネット言論の影響で国民の間で対中開戦論が大きな声になったなら、その世論に押される形で戦争せざるを得なくなるかもしれない。
戦争をなんとか回避しようと呼びかける人々は「非国民」と呼ばれて口を封じられ、威勢のいい過激な発言がもてはやされ、誰も得しない戦争が現実のものになってしまうかもしれない。
戦争は起こったら最後。なかなか終わらせられない。
終わったとしても両者の間に大きな傷と遺恨を残す。
 
そんな誰も得しない戦争を、何のためにする必要があるのだろうか?
大量の国家予算と多くの国民の命を奪ってまで、何故戦争をする必要があるのか?
 
日中軍事衝突が現実になるかもしれない危険性を感じながら、そう思わずにはいられない。
 
日本において在地領主的な武士層を基盤とした武家政権が誕生した理由についてずっと考えてきた。
どうして中央の貴族政権が長続きせず、地方の武士が力を握ったのか?
 
その理由が少しずつわかってきたような気がする。
それは平安朝廷における中央軍の不在に求められるのではないだろうか?
 
日本の朝廷は奈良時代には衛士や防人の制度を持ち、地方の軍団の兵士を都や辺境地に配備していた。
しかし唐の衰退に伴う国際的緊張の緩和によって、朝廷はコストのかかる衛士や防人の制度を徐々に廃止していった。
その結果、平安時代の中期以降は都には検非違使などの警察的組織や御所の警備程度の軍事力しか置かれず、地方の軍事力は武装化した在地勢力に依存するような状況になっていた。
 
そのため、地方の在地勢力は武装化して成長する余裕を持ち得たし、京都の朝廷自体が軍事力を彼らに依存し、叛乱を起こさないかぎりは彼らの成長を黙認していた。
もし朝廷が巨大な中央軍を持ち、その兵力を地方から徴発するシステムが延々と続いていたならば地方で武士勢力が成長する余地はなかっただろう。
 
もし中央軍が存在していたなら、地方の武士は中央軍の兵士とされ、地方に軍事力は残らなかった。
したがって、軍事力を持った地方の武士団は形成され得ず、地方の武士団の支持を受けて朝廷に対抗した源頼朝のような存在も現れなかっただろう。
 
武士の系譜として、近年軍事貴族制という概念が登場している。
従来の在地領主制論に対するカウンターとして登場したものであるが、上横手氏が指摘されているように、この軍事貴族論と在地領主論は相反するものではない。
相互に補完し合うものである。
 
例えば鎌倉幕府の源頼朝は在地領主というよりは軍事貴族という方が妥当だろう。
源頼朝は伊豆に流配されていたから東国で挙兵しただけで、そこに所領があったわけではない。
清和源氏の嫡流であったからその血筋の良さ(貴種性)を買われて関東の武士団にまつりあげられたにすぎない。
それに対して頼朝を支持した北条氏や千葉氏、三浦氏などは在地領主といえるだろう。
軍事貴族(頼朝)と在地領主(北条氏など)が結びついた結果として武家政権としての鎌倉幕府が成立し、朝廷と幕府の二頭体制を基調とした日本型封建制が成立する。
 
地方の在地領主としての武士層が成立した原因は、中央朝廷の軍事力の放棄にあるのではないか。
国家による軍事力の放棄が、ヨーロッパと近似する封建制度の基礎になったというのは、単なる偶然としても興味深い現象である。

「ママ」「パパ」考

気づいたらこのブログも一か月以上更新していなかった。
なので、久しぶりに生存報告も兼ねて更新しておこう。
 
姉に子どもが生まれて以来、たまにその子(私にとっては姪っ子になる)に会うために姉の家を訪問している。
赤ちゃんというのは見ているだけで面白い存在だが、その子の発する言葉を聞いて、以前から考えていた「ママ」と「パパ」の語源について少し考え込んでしまった。
 
その子は、母親(つまり私の姉)に甘えるときには「マンマンマー」と叫ぶ。
それに対して元気よく遊んでいるときには、「アッパッパー」と叫んでいる。
前者は英語で「母親」を意味する「ママ」と、後者は英語で「父親」を意味する「パパ」に似ている。
よく考えてみると英語に限らず、母親を意味する幼児語には「マ」の発音を含むものが多く、父親を意味する幼児語には「パ」の発音を含むものが多い。
たとえば、ロシア語では母親を「マーマ」、父親を「パーパ」という。中国語でも母親は「マーマ」、父親は「パーパ」という。韓国語では母親を「オンマ」、父親を「アッパ」という。
 
私がすぐに例をあげることができるのはこれくらいだが、世界中の言語において、母親は「マ」音を、父親は「パ」音を含むことが多いのはたしからしい。(モンゴル語では父親を「アーブ」、母親を「エージ」というので、この例には当てはまらないようだが)
 
これは「マ」音や「パ」音が赤ちゃんにとって発声しやすい音であり、親に話しかけるときに赤ちゃんが「マーマー」とか「パーパー」とか叫ぶことが多いことから、自然に母親と父親を表わす言葉になっていったものであろう。
ちなみに日本語では「マンマ」が「お母さん」という意味ではなく、「ご飯」を意味する幼児語となった。
これは日本の大人たちが、赤ちゃんがお乳を求めて「マンマンマー」などと叫ぶのを聞いて、お母さんを呼んでいるのではなくご飯を要求しているのだろうと解釈したためであろう。
いずれにせよ、「マ」音は赤ちゃんにとって発声しやすい語であったため、日本では「ご飯」の幼児語となり、多くの外国では「お母さん」を意味する幼児語になったものと思われる。
 
しかしここで一つ疑問が生じる。
それは、「マ」音と「パ」音がどちらも赤ちゃんにとって発声しやすい語であるなら、母親のことを「パパ」と呼び、父親のことを「ママ」と呼んでもいいはずである。
実際に私の姪っ子は、姉に向かっても「パッパッパー」と叫んだりしていた。
何故世界の多くの言語において、母=「マ」音、父=「パ」音となり、その逆にはならないのであろうか?
このことがずっと私にとっては疑問であった。
しかし、今回姪っ子の行動を見ながら、なんとなく理解できたような気がする。
この子が「マンマンマー」と叫ぶ時は、大抵母親に甘えたいときであり、おっぱいをおねだりする時であった。
「マ」という音を出す時の姪っ子の口の形を見てみると、おっぱいを吸うときの口の形に似ていた。唇を口の中に向かって丸めたような形。
これは何か食べ物を口内に取り込もうとする時の口の形に近い。
 
また姪っ子が「パッパー」と発音する時は大抵アグレッシブに遊んでいる時である。
そういう時はひたすら元気よく声を出そうとするので、破裂音の「パ」音になる。
 
「マ」音はおっぱいなど食べ物を求める時の甘えた口調、「パ」音は元気よく遊んでいる時のアグレッシブな口調、という使い分けがあるのではないかと思う。
(少なくとも私の姪っ子はそう使い分けているように見えた)
 
だからこそ赤ちゃんは、母親に対しては甘えた「マ」音を多く発し、父親に対しては遊ぶために「パ」音を多く発し、それがそのまま母親と父親を意味する幼児語に影響を与えたものではないか・・・
 
姪っ子の遊び相手をしながら、そんなことを考えていた。
もとより私は言語学者でもなく、この論も勝手な思いつきにすぎない。(証明する気もないし)
だからこのブログを根拠にして「ママ」と「パパ」の語源について吹聴されても困るのだが、日常の中でふっと思いついた仮説としてここにメモしておきたい。
 
似たようなことを考える人は他にもいるもので、こんな記事を見つけた。
参考としてURLを貼り付けておきたい。
昔書いたけども学会誌で不採用になった論文の書きなおしが遅々として進まない。
その理由は色々あるのだけど、最大の理由は一つ。
「気が乗らない」のだ。

このまま何も書かずに月日を空費するのは惜しいので、新しい論文を書いて見ることにした。
とはいっても完全な新作ではなく、昔修士論文で書いた内容の一部を少しアレンジして新作に仕立て上げようということだ。

一つの作業が行き詰って動けなくなった時には、少し違うことをして新しい風を入れてみるのがいいと思う。
違う作業をしているうちに、行き詰った作業の方も動き出すかもしれないから。

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