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店主の西貢が日々考えたことや体験したことをつづるブログです!

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(1枚目)韓国ソウルの北村韓屋村(プクチョン・ハノン・マウル)。現役の韓国式住宅(韓屋)が立ち並ぶソウルの高級住宅街である。
(2枚目)韓国ソウルの北村(プクチョン)にあるカフェ。なかなか雰囲気が良かった。


一部日本人の間で「韓国は性犯罪大国」という認識が広まっているらしい。
驚いたのはネット上で「女一人で韓国旅行に行きます♪何か向こうで注意することってありますか?」という書きこみに対して、「韓国は性犯罪大国で、特に日本人女性が狙われるので、レイプ被害にあいたくなければ今からでもキャンセルした方がいい」などと大真面目に返答している意見が多々見られたことだ。

おそらくこういう返答をした人のほとんどは韓国に行ったことがない、もしくは韓国以外の外国に行ったことがないのだろうと思う。

私の経験から言わせてもらえば韓国は至極安全な国である。
当方女性ではないので、性犯罪の危険性について体感することはできていないが、夜遅くのソウルを女性が一人で歩いている姿は何度も見た。
というか韓国人女性たち自身、夜の一人歩きを怖いとは思っていない。
本当に韓国が性犯罪多発地帯なら、彼女たちがそんなに無防備であるはずはないだろう。

ロシアの友人に聞いたことがある。
「ロシア男はデートの後ガールフレンドを必ず家まで送って行くのに、韓国男はガールフレンドを家まで送って行かない。だからロシア女と韓国男のカップルの場合、女の方がそれに怒って別れることも多い」のだそうだ。

ロシアでは夜中女性が一人歩きすることは危険なので、ボーイフレンドがガールフレンドを家まで送るのは当然らしい。
それに対して韓国では夜中女性が安全に一人歩きできるので、ボーイフレンドには「家まで送って行かなければ」という意識がないのだという。
ロシア女性から見れば「私のことが大事じゃないの!?」ということで韓国男性に不信感を持つらしい。
私を含む日本男性にとっても耳の痛い話である。

またこんな話もある。

前述のロシアの友人によれば、「韓国人は危機管理能力が足りない」のだそうだ。
喫茶店などで財布を机の上に置きっぱなしにしてトイレに行ったりするのを何度も見て、そのロシアの友人は怒ったらしい。
「危ないじゃないか!盗まれたらどうするんだ!」と。
でも注意された韓国人の方は「何をそんなに怒っているの?」という様子だったという。
安全な国で育っていると危機管理能力が育ちにくいという。
またもや日本人にとっても耳の痛い話である。

また私自身の経験に照らしあわせてみても、もう韓国渡航歴は十数回に及ぶが、韓国で特に危険な目にあったことはない。
ソウルの裏通りを深夜に何度も一人歩きしているし、島嶼部や軍事基地周辺、北朝鮮国境近辺にも足を運んでいる(その中には外国人立入り禁止地帯も含まれる)。
また三・一独立運動記念式典などにも二回ほど足を運んでいるが、「私日本人ですよ」と名乗ったにもかかわらず、特に危険なことはなかった。

韓国人の「反日」は日本人に対する憎しみというより、日本政府の政策に対する反感が主たるものである。
だから日本人に会うと、危害を加えるのではなく、むしろ「日本政府はこういうところがけしからんが、あんたはどう思う?」もしくは「日本政府が過去にやったことのために私たちは苦しい思いをした。その事を日本人にも知ってほしい」と話したがってくる人が多い。
そういう「日本人であることの重さ」のようなものを感じて苦しくなることもしばしばあるが、危険だと感じたことは特に無い。

だいいち、韓国が日本人にとってそんなに危険な国なら、年間300万もの日本人が韓国に旅行するはずもなかろう。
韓国旅行のネガティブキャンペーンをしている人たちは自分たちだけが真実を知っていると思い込んでいるようだが、一度でも実際に足を運んでみてから発言すべきである。
何事も実際に見てみなければわからないものだから。

しかし私の知人の嫌韓派は韓国旅行に行って「やっぱり韓国は最悪だ」と言って帰ってきた。
その人は、ろくに韓国語もできないにもかかわらず韓国人に喧嘩をふっかけまくったらしい。
それで「最悪だった」と言っているわけであるが、「そりゃアンタが悪いよ」と言いたくなる。
突然ろくに韓国語もできない外国人がやって来て喧嘩をふっかけてきたら、韓国人としていい対応ができるはずもなかろう。(逆のことをされたらあなたも嫌でしょう?)
それで「最悪だった」と評価されては韓国人がかわいそうである。
嫌韓派にはまず国際マナーを教えてから海外に出さないと、日本全体のイメージを損なうかもしれないと真剣に思う。

さて、余談が長くなったが、ようやく本題に入ろう。
「韓国は性犯罪大国」という嫌韓派の主張を裏付けている根拠は何だろうか?
それは性犯罪発生率に関する統計データの国際比較であるが、より直接的には韓国メディアの報道だったりするらしい。

(それにしても嫌韓派は「韓国の捏造を許すな」と言うわりには韓国メディアの報道が大好きなんです。彼らの主張の根拠はかなり韓国メディアからの引用だったりして、自分たちのやっていることの矛盾に気がつかないみたいですね。また嫌韓派は、日本のメディア報道をよく批判するわりには韓国メディアの言うことは鵜呑みにしやすいんです。何故でしょうね?)

韓国における性犯罪は本当に多いのか?ということを調べるためには、性犯罪に関する国際データ比較を見るとよい。
インターネット上だと、例えば次のようなものが役に立つ。

http://www.dataranking.com/table.cgi?LG=j&TP=Sexualviolence(国際日本データランキング・性的暴行の欄を参照のこと)

このランキングは10万人当たりの性的暴行事件の「発生件数」を示したもので、1位はベルギー、韓国は26位、日本は60位となっている。
この表を見て不自然に感じるのは、「治安が良い」と思われている国々がかなり上位に並ぶことだ。
たとえばベルギー(1位)、スウェーデン(5位)、アイスランド(7位)、スイス(9位)、カナダ(11位)、ルクセンブルク(12位)、ドイツ(19位)、フィンランド(23位)、アイルランド(27位)などである。
特に信じがたいことは、ベルギーの性犯罪発生件数が905.2件となっており、日本6.4件の約150倍に及ぶことだ。
ベルギーでは日本の150倍も性犯罪が多いのか?ちょっと考えにくいことである。

そこで考えなければならないのは、このデータはどうやって作られたかということである。
おそらく、各国警察が把握している性的暴行事件の認知件数をもとに作られたと考えられる。

ということは、このデータは、実際の犯罪発生件数ではなく、警察が把握している認知件数でしかなく、その裏には大量の暗数(把握されていない数)があることを考えなければならない。
特に性犯罪は、数ある犯罪の中で最も暗数の多い領域である。
その理由は被害者が泣き寝入りして訴えないとか、またはどこからを事件として扱うかの判別が難しいためである。
また、どこまでの被害が出れば性犯罪として扱うのか、また家庭内の性暴行(たとえば夫婦の間でのDV的事件など)も事件として処理するのかといった基準は国によってバラバラである。
おそらくこのような国際比較データは、そのような基準の統一を行なわず、各国の性暴行事件の認知件数をそのまま人口比で割り、そのデータを「性的暴行発生件数」として出しているものであろう。

なので、このような国際比較データは、「どの程度の性犯罪が警察によって把握されているか」を知る根拠には成り得ても、「実際にどの程度性犯罪が起こっているか」を知る根拠には成り得ない(少なくともそのままでは)。

このような状況では、女性の地位が低く、レイプされても泣き寝入りせざるを得ないような国では認知件数が低くなるため、統計データでは性犯罪が少ないことになる。
その一方で、女性が被害を訴えやすく、また警察が性犯罪の取り締まりに力を入れている国では認知件数が上がるため、統計データ的には性犯罪が多いことになる。
このようにして実態と統計が正反対になりやすいのが性犯罪の世界である。

そのような状況を考えずに、ただデータの数字だけを見て、あの国は性犯罪が多いから危険だ、などとはとても言えないのが実情だろう。

ひるがえって韓国の例である。
韓国は日本に比べてはるかに性的規範の厳しい国である。
そのため性犯罪を国の恥と考える傾向も強い。

それゆえに韓国メディアは性犯罪に関する内容をよく取り上げて自国の現状を批判したり、データ的に性犯罪発生件数(実際には認知件数)が高いことを嘆くのである。

嫌韓派は韓国メディアのそういう記事を拾い集めて「韓国は性犯罪大国」と主張しているのだが、韓国メディアの受け売りをするよりは、そういう言説の裏をよく考えた方がよい。

韓国のメディアが「わが国で性犯罪が多い」ということと、実際に性犯罪が多いかどうかは別問題である。
日本のメディアが「日本の治安は年々悪くなっている」と言いながらも、実際の治安状況は悪化していないのと同じである。

結局のところ犯罪統計だけでその国の治安を知ろうとするのは無理な話である。
特にそれが性犯罪ならなおさらである。

ある国の治安を知る時、最も有効な方法は、その国の現地人の行動を見ることである。
たとえば深夜に人通りの少ない道を女性が一人で歩いている国は、比較的安全な国だと考えていい。
それに対し、ホテルや住宅のガードがやたらに厳しく、住民の警戒心が強い国は危険度が高いと考えられるだろう。

もし海外旅行などに行く際にその国の治安について不安がある場合には、その国の出身者と話してみるのが一番いい方法だろう。
その時には「あなたの国は治安がいいですか?」と聞くと角が立つこともあるので、「日本は治安がいいと思う?」と聞いた方がいいだろう。

きっと日本と自国の治安の差異について役に立つ情報を得られるだろう。

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(図)手塚治虫著「アドルフに告ぐ」のワンカット。ナチスの将校となったカウフマンを嫌うカミルの母親。カウフマンは何とかして弁解を試みるが、子供まで収容所に送り込んだ彼の言葉は、説得力ゼロである。


2011年大みそかの紅白歌合戦に少女時代、KARA、東方神起など韓国からたくさんのグループが出場して話題になった。
実はこの紅白歌合戦の裏で、韓流紅白をぶちこわせという嫌韓デモがNHKホールのすぐそばで起こっていたらしい。

デモに参加したある男性によれば、アメリカ人のレディーガガが紅白に出場するのは「親日」だから問題なく、「反日」の韓国人が紅白に出場するのは許せないのだという。

レディーガガの親日というのが何なのかよくわからないのだが、この人にとっては韓国人=反日というのはほとんど既定の事実らしい。
日本人がそれぞれ違うように、韓国人にだって色々な人がいるというのに、この人の頭の中では「韓国人=反日=敵」なのであろう。
日本社会に巣くう排外主義による洗脳の結果を見たような気がする。

このように身近に住む外国人・他民族を敵とみなして排撃しようとする動きを見るにつけ、ナチス時代のユダヤ人差別は決して他人事ではないな、と思う。
あの時代のドイツも不景気の中で排外主義が燃え上がり、その矛先が一番身近な他民族であるユダヤ人に向かった。
日本ではこの排外主義の矛先が、一番身近な他民族である朝鮮民族に向かっている。
いずれナチスのような極端な排外主義を鼓吹する勢力が日本でも多数派を占めるようになるのではと不安になる。
われわれは歴史の過ちを二度と繰り返してはならない。
そのためには過去の歴史から学ばなければならないだろう。
ナチス時代のドイツの歴史から、今学ぶべきことが多いと思う。

ナチス時代のユダヤ人迫害を思う時、いつも思い出す漫画がある。
それが手塚治虫の「アドルフに告ぐ」である。
もちろんこれは漫画であり、ナチス時代のドイツの現実を忠実に映し出したものではない。
だが、人間が他者を差別するようになるプロセスを描いた作品であり、参考になる部分が多い。

この漫画の主人公であるアドルフ・カウフマンは、ドイツ人の父と、日本人の母の間に生まれ、少年時代を神戸で過ごした。
カウフマン家の近所にはユダヤ人のアドルフ・カミルが住んでおり、二人は親友同士だった。
カウフマンの父はナチスの幹部であったため、ユダヤ人の子とは遊ぶなと言い聞かせていたものの、カウフマンとカミルの友情は壊れなかった。

アドルフ・カウフマンは、おそらく当時のナチス幹部の子弟の中で、最もユダヤ人に対する差別意識を持たない子供であった。
彼の母親が日本人であり、なおかつ少年時代を過ごしたのが日本であったため、ドイツ人とユダヤ人の対立を見ずに育ったことがその原因である。
彼は父の遺言によってヒトラー・ユーゲントに送られることになった時も、「カミルと別れたくない」とごねて、「ユダヤ教に改宗すればドイツに行かなくてもいいかな」などと考えるほど、ユダヤ人に対する嫌悪感を持っていなかった。

しかし、ドイツに行ってヒトラーユーゲントに入ったことで、彼のユダヤ人観は一変する。

当時のドイツでは白昼堂々とユダヤ人に対する暴行や嫌がらせが横行し、ヒトラーユーゲントではユダヤ人がいかに残忍で汚くて嘘つきであるかを教え込まれた。
このような環境で育つうちに、彼は次第に「ユダヤ人は差別されても当然なんだ」と思い込むようになり、自ら率先してユダヤ人狩りを行なうようになる。

特に彼の反ユダヤ感情を増幅させたのはある二つの事件による。
一つ目は、カウフマンの初恋の人であるエリザの家族を、カウフマン本人が収容所送りにしたこと。カウフマンは本当はやりたくはなかったのだが、上官に監視されている状況で、やむを得ず彼らを捕えて収容所に送り込んだ。
二つ目は、親友アドルフ・カミルの父親をカウフマンが撃ち殺したこと。これも上官の命令でやむにやまれず撃ったものだったとはいえ、親友の父親を殺したという罪悪感は、カウフマンを大いに苦しめることになる。

この二つの事件の結果、カウフマンは親友カミルや初恋の人エリザに対して激しい「やましさ」を抱くことになった。
その結果として反ユダヤ感情が高まるというのは、逆説的であるが、実際にはよくあることだと思う。

カウフマンは自分自身の犯した罪の大きさに恐れおののき、崩壊しそうになる心を守るため、自己正当化を試みた。
その時に彼が頼ったのはヒトラーが唱える反ユダヤ主義であり、彼はそれを信奉することによってユダヤ人に対する「やましさ」を心の奥底に押し込めたのである。

それ以後のカウフマンの行動・言動は、まさにナチスエリートのそれであった。

「ユダヤ人は基本的に犯罪者である。だから彼らを弾圧するのは当然であるし、そうしなければならないのである。」
「ユダヤ人は幼い子供であっても容赦するな。子供だって大きくなれば立派な犯罪者になるのだから。」

こんな狂った論理に従ってカウフマンはユダヤ人弾圧の急先鋒となる。

犯した罪の大きさを直視できないから相手を悪者として迫害することで自己正当化をはかるが、それによってさらに罪は大きくなる。
カウフマンはユダヤ人迫害の悪循環から抜け出せないまま、罪を重ね、反ユダヤ主義への心理的依存を強めていく。

その結果、エリザやカミルの家族からも嫌われ、エリザを強姦し、カミルを拷問にかけるまでに至ってしまうのである。

「ユダヤの豚め!」
かつての親友カミルに対して、カウフマンが最後に投げかけた言葉がこれであった。

差別意識は人間を狂わせ、人間関係を崩壊させる。
そんなことを「アドルフに告ぐ」という漫画は我々に教えてくれている。


このブログで韓国に関する記事を延々と書き続けていると、いつの間にか韓国・朝鮮について批判的な記事を書いている自分を発見する。
もちろんどんな国や社会にだって問題点はあるものであり、時には批判をする必要がある場合もある。
しかし、特に批判をすべきでない部分についてまで、つい批判をしてしまうのは何故なのか?

他の韓国・朝鮮関係の書籍やブログ、または日本人の嫌韓的な発言を見るにつけて思うのは、韓国・朝鮮を悪く言うのは、ほとんど日本人の宿痾(しゅくあ。古くからの持病のこと)みたいなものだということだ。
知らず知らずのうちに自分もその病気のために、必要の無い韓国批判をやってしまっていると思う。

韓国・北朝鮮の悪いニュースが流れるたびに、日本人は「これだから韓国人(朝鮮人)は・・・」という反応をよく見せる。
それはもともと相手に対する良くない印象を持っているからこそ、それにピッタリはまるような事件が起こると、その良くない印象と照らし合わせて「やっぱり」と思ってしまうからなのだろう。
そうして悪い事件ばかりを集めて悪い印象をより強固にし、それを他の人にも語ることによって悪い印象の拡大・頒布につとめてしまう。
インターネット上にごまんとある嫌韓サイトなどはその最たるものだが、そうでない場合でもこのような構図はよく見られる。(このブログは嫌韓サイトではないつもりだが、このブログで韓国・朝鮮に対して悪い印象を持った人もいるかもしれない。その点注意しなければと思う)
このような日本の伝統的な(?)嫌韓的風潮を目の当たりにすると、韓国の「反日」を批判することなど日本人にはできないような気がする。日本人も似たようなことをやっているからだ。

外国人を語る際に「やってはいけないこと」と私が思うのは、ある極端な事例のみをもって「××人はこうだ」と断定してしまうことや、日本人として視点のみから相手の国に対する評価を下してしまうことだ。(とはいえこれから逃れるのは難しいのだけど)

特に前者のような、「××人はああだからこうだ」と断定してしまう事例は、欧米人よりもアジア・アフリカ系、特に韓国・北朝鮮・中国に対して起こりやすい。
たとえば、「ヒトラーの命令によってドイツ人は悪いことをたくさんした。だからドイツ人は悪い奴らだ」と考える日本人はほとんどいないだろう。
しかし、「金正日の命令によって朝鮮人は悪いことをたくさんした。だから朝鮮人は悪い奴らだ」と考える日本人はたくさんいるのである。
実際に殺害した人間の数(同国人に対する虐殺も含む)ではヒトラーの方がはるかに多いだろうし、その国民の同意を得て権力者になったという点では、ヒトラーの政策の方がはるかに国民の意思を反映していたといえるだろう。
しかし、日本でのドイツ人と朝鮮人の評価は、全く逆になるのである。
この理由は、つまるところ日本人が被害を受けたかどうかにかかっているのであろう。
結局、ほとんどの日本人は他国を評価する際に「日本人」という自らの視点の限界から抜け出せていないのである。
だから日本から遠く、日本の直接的な利害と関わりなさそうなヨーロッパの話題になると日本人はその良い面ばかりを強調したがるのに、日本から近く、日本の直接的な利害と関わる朝鮮半島の話題になると、日本人はその悪い面ばかりを強調してしまうのである。
これは日本人の宿痾である。宿命的に背負った病のようなものである。
このような病のことを重村智計氏は「朝鮮病・韓国病」と呼んだが、同感である。

他国を評価する際に日本人としての視点から離れることは難しい。特に日本と直接の利害関係を有している国を相手にするならなおさらである。
そういう時に効果的だと私が思うのは、自分が評価しようとしている国に関してよく知っている外国人の友人の言葉を聞くことである。
きっとその人は自分たち日本人とは違う視点からその国を見ている。
そういう人の意見を聞くことが、日本人としての自分の視点から脱却するために役立つのではないかと思う。

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(画像1)「クレヨンしんちゃん」の中国語版(繁体字)。連載初期の絵柄がなつかしい。
(画像2)「クレヨンしんちゃん」の中国語版字幕の映像(簡体字)。「ぼくは動物園くらい何度も行ったことあるけどね」という風間君お得意の自慢シーン。


あけましておめでとうございます。
みなさまいかがおすごしでしょうか?
私は風邪をひいたようで、休日というのにどこにも行かず、一人おとなしくひきこもっています。
「なんだ、いつもどおりじゃないか」とか言わないでくださいね(笑)

最近ずっと中国語の勉強をしています。
基本的に先生もいなければ話し相手もいない完全な独学ですが、単語を覚えてみたり文法の練習をしたりしています。
しかし会話に関してはアニメを見るのが一番の上達の早道ではないかと最近思っています。

アニメは子供が見るものですから(日本の場合は必ずしもそうとはいえないが)、内容的にそんなに難しくもなく、ドラマよりも声を聞き取りやすいというメリットがあります。
ドラマの俳優さんは声のプロなわけではないので聞き取りにく場合も多いのですが、アニメの声優さんは声のプロなので、わりと聞き取りやすいのです。

そういうわけで最近アニメを見ながら中国語を勉強しています。
とはいっても中国のアニメってほとんどが日本からの輸入品なので、結果的には日本のアニメの吹き替え版を見ることになります。
最近よく見ているのが「クレヨンしんちゃん」です。
この漫画の作者の臼井儀人氏は子供の目と大人の目をあわせ持った稀有な漫画家さんだったと思います。
本来大人向けの漫画として始まっていながら、子供たちにもこれだけ長い間愛されている作品は他になかなか無いのではないでしょうか。
(「クレヨンしんちゃん」の魅力について語り始めると長くなるので、この話はまたどこか別の機会にでも語ります)

「クレヨンしんちゃん」は中国語で「蜡笔小新(ラービーシャオシン)」といいます。
「蜡笔(ラービー)」は「クレヨン」で、「小新(シャオシン)」は「しんちゃん」のこと。
原作ではしんちゃんは「しんのすけ」と平仮名表記ですが、中国語では全てを漢字で表記するので、「新之助」になっています。
私が見ているのは台湾で吹き替えられ、その後中国にわたって簡体字中国語で字幕が付けられているアニメです。
キャラクターの名前は基本的にそのまま漢字化されているのですが(ちなみに漢字をつけにくい「ネネちゃん」は「妮妮(ニーニー)」となっています)、こりゃひどいと思ったのは「ボーちゃん」で、「阿呆(アーダイ)」という名前になっています。
「阿(アー)」が「〜ちゃん」の意味で、「呆(ダイ)」が「ボーッとしている」ということらしいのですが、日本語にすればそのまま悪口になってしまいますからね。
日本人の目から見ると、いじめみたいな名前ですよね(汗)。
それから、名前の翻訳で疑問だったのは、しんちゃんのお母さんの「みさえ」さんが「美伢(メイヤー)」となっていること。
日本語でこんな名前はないと思うので、どこからこんな名前が出てきたのか疑問です。
「美伢(メイヤー)」の名前の由来は、これは私の推測なのですけど、おそらく翻訳の際のミスによるものではないかと思います。
「みさえ」という名前を漢字で表記しようとした時、一つの候補として「美冴」という漢字があり得ます。ちなみに「美冴」は中国語で「メイフー」と発音します。
つまり台湾で吹き替えを行なった際に、「美冴(メイフー)」を「美伢(メイヤー)」と間違えたのではないかと思うのです。
漢字の形がよく似てますからね。
ちなみに台湾では「冴」の字を「冱」と書くので、「冴」を「冱(フー)」ではなく「伢(ヤ―)」と間違えたとしても全然おかしくないと思うんですよ。

(さっき「美冱」で検索してみたら、クレヨンしんちゃんについて述べた台湾のサイトが引っ掛かりました。やっぱり「美伢」はおかしいということで、今は「美冱」に修正されているのかもしれません)

まあ、アニメ見ながら言葉の勉強するのもなかなか楽しいものですよ。
こんな風にキャラクターの名前の違いから言葉の問題を考えることができたりしますので。

次は中国語版の「ドラえもん」について語ります。
長くなりすぎたので、今日はここまで。


山野車輪の『嫌韓流』が流行って以降、ネット上での韓国叩きがやけに増えたような気がする。
ネット上での活動だけならまだ害は少ないのだが、あげくの果てには在特会のように在日の人たちにいやがらせをする輩や、韓流ブーム(私はこの言葉があまり好きではないが)に抗議するデモまで起こったりしている。
思想・表現の自由というのは堕落するとこんなふうになってしまうのかと暗い気持ちにさせられることがしばしばである。

彼らが韓国もしくは朝鮮民族を卑下し、あざけるのは日本人の昔からの朝鮮観とつながるものであり、まだ理解できる(決して容認すべきではないが)。
しかし最近彼らが「自分たちは差別されている」という被害者意識を前面に出して韓国・朝鮮民族叩きをやっているのはまことに不可解である。
たとえば、「韓国ドラマばかりを連日テレビで流すのは日本人差別である」とか「税金をおさめていない在日が生活保護を受けるのは日本人差別である」とかのたぐいである。(ちなみにネット右翼が無知なだけなのだろうが、在日も納税者である)
不思議なのは、差別している当人自身が「自分たちは差別されている」とやたらに言いたがることである。彼らには差別する自分たちの姿が見えていないのだろうか?

ネット右翼は韓国や在日の人々がいかにひどい差別主義者であるかをしきりに説きたがる。
そういう差別主義者たちによって自分たちは迫害されており、日本は韓国と断交して在日を追い出さなければならないと彼らは言う。
自分自身の差別的言動・行動をたなにあげて何を言っているのかと不思議に思っていたが、最近このからくりがようやくわかってきた。
彼らが叩いている差別主義者の韓国・在日の姿は、実は鏡に映った自分の姿なのである。

ネット右翼の多くは、インターネットで得た韓国や在日に関する偏った知識のみをもって敵の姿を作り上げる。
彼らがソースとしてとり上げるのは常にニュースやどこかのサイトから得てきたネット上の知識であり、リアル(ネットではないという意味)の体験にもとづいているものはほとんどない(今のところまだ見たことがない)。

(きっと彼らは韓国で見ず知らずのおじさんに切符を買ってもらったり、お酒をおごってもらったりした経験の無いまま(どちらも私の実体験)、ネット上の極端な話だけを信じて韓国を敵視しているのだろう。人生損しているねと思う。)

どうしてろくに韓国人と付き合ったこともない人たちが韓国人のことをそんなによくわかるのか?
当然わかるはずがないのである。日本のニュースや日本語に翻訳されたニュースのみを見て韓国人を理解できるはずがない。
彼らがわかったと思っている韓国人・在日の姿は、実は自分たちがよく知っている自分自身の姿の投影に過ぎない。
だからネット右翼は発言すればするほど自ら墓穴を掘ることになる。敵だと思って叩いているのは実は自分自身の姿だからだ。

こんなふうにネット右翼に対して批判的なことを言うと、彼らから必ずこんな批判が返って来る。
「韓国にもネット右翼みたいなのがいるのに、そちらを批判せず、日本のネット右翼だけを批判するのは不当な日本差別である」と。
もちろん韓国にもネット右翼のような輩がいるし、私自身もそれについては問題だと思っている。
しかし、韓国のネット右翼に対して日本人である私自身が何か言ったとしても全く説得力を持たないし、すべきことでもないと思う。
ネット右翼を生み出す排外主義はその国の抱える病であり、治療することができるのはその国の人間しかいないからだ。
だから私は日本のネット右翼に対しては批判する。韓国のネット右翼についての批判は韓国人自身がすべきことだろう。外国人である私がとやかく言うべきものではない。

ネット右翼たちのネット上での愚かしい言動は目も当てられない。
これが多くの外国人の目に留まることで日本の評価が下がってしまうのを私はひそかに恐れている。


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