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店主の西貢が日々考えたことや体験したことをつづるブログです!

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2、この研究テーマは何の役に立つのか?

西「ところで、『大学院で○○について研究してます』っていうと、『それを研究して何になるの?』ってよく聞かれない?」

河内君「ありますよ。特にオレらみたいな文系の院生はよく言われるんスよ。」

西「そういう時何て答えてる?」

河内君「困りますね。オレの研究が何の役に立つのか、オレ自身わかってないッスから。」

西「たとえば、君の専攻は日本の武家政権論だよね?たとえばこんな説明ができるかも。日本の近代化や経済成長を支えたのは『武士道』という精神だった。しかしその『武士道』は忘れられてしまい、今の日本は迷走を続けている。今後日本が国際社会の中で生き抜いていくためには、『武士道』精神を取り戻すことが必要であり、『武士道』とは何かということについてもう一度考えて見る必要がある。河内君の研究は、『武士道』を、そのルーツである武家政権にまでさかのぼり、根本的に再検討しようとするものである。これは『武士道』精神を今の日本に復活させるためには必要不可欠な研究である。・・・という風に説明してみたらどうだろう?」

河内君「なんかもっともらしいッスね。」

西「今考えた適当な思いつきだけど(笑)。でも研究者として生きていこうと思ったら、もっともらしい説明の一つや二つは考えておかなきゃね」

河内君「なるほどぉ〜」

西「ところで、和泉君は何て答えてる?」

和泉君「・・・ええ、まあ・・・。誰も聞いてこないから・・・あまり考えたことないです。」

西「ご家族の方とか、友人とか、近所の人からとか、聞かれたりしない?」

和泉君「・・・ええ。誰も興味ないから、聞かれないですね。」

西「そうかあ。それは何だか寂しいね。和泉君の研究テーマとか私は面白いと思うけどね。」

和泉君「・・・そうですか?」

西「和泉君の研究テーマって、室町時代の対外関係史でしょ?室町幕府や守護大名が、明や朝鮮とどんな風に交渉してたかって話だっけ?」

和泉君「・・・ええ。まあ・・・そうです。」

西「今の日本は、膨張する中国と、不安定な北朝鮮の問題を抱えて、今後アジア諸国とどのように付き合っていくかっていうのが重要な外交問題じゃない?そういうアジア諸国との外交問題について、過去にさかのぼって考察してみると現代にも生かせる色々な教訓を得られると思うけど。特に15世紀初頭の明っていったら、鄭和の遠征とかあって、ちょうど中国王朝が膨張主義的傾向を示した時代じゃない?国際社会で影響力を伸ばそうとしている現代中国とも重なる部分が大きいよね?15世紀初頭、中国の膨張主義的政策に対して日本の室町幕府がどのような対応をとったのか?それが現代の日中関係を考えるうえでも重要な教訓になる。っていう感じで説明したら、もっともらしく聞こえるよね。」

和泉君「・・・ありがとうございます。」

西「・・・何だか、私ばっかりしゃべってるなあ(笑)。」

河内君「西さんって、しゃべるの好きですよね」

西「むむっ・・・。まあ、否定はしないが・・・。(笑)」

(次回予告)
インタビューはまだまだ続きます!
また時間のある時にアップしますので、お楽しみに!!

ここは都内の某所。
某大学の史学科の大学院生、河内君(仮名。24歳)と和泉君(仮名。24歳)の二人にお話をうかがいました。
生活の悩み、将来の目標、研究の話などなど、色々聞いちゃおうと思います。

河内君は、西日本出身で、今は都内の某所(大学から割と近い)にある下宿で一人暮らししています。今は大学院博士課程一年。研究テーマは日本中世の武家政権論だとか。人と話すのが好きな子で、結構軽め。口癖は「〜ッス」「マジで!?」。

和泉君は、神奈川の出身で、自宅から電車通学しています。彼も博士課程の一年生。研究テーマは日本中世の対外関係史だそうです。口数の少ない大人しい子です。人と話すのは苦手だそうですが、黙っていればわりと二枚目。口癖は「・・・ええ」「・・・まあ」。

1、大学院生は労働者か?

西「どうもお久しぶり。会うのはいつぶりかな?一年ぶりくらいじゃない?」

河内君「どうも西さん、お久しぶりッス。」

和泉君「・・・お久しぶりです」

西「ところで、今日はわざわざ来てくれてありがとうね。早速話を始めたいと思うけど、まず何から話をしようか?」

河内君「何でもいいッスよ」

西「じゃあ、まず聞くけど・・・大学院生になろうとしたのはどうして?しかも博士課程まで行っちゃったら、研究職に就く以外は就職に不利だよ。」

河内君「何でって言われても・・・。結構成り行きですよね。」

西「修士出て就職しようと思わなかった?」

河内君「少しは考えましたけど・・・、就活よりも大学院の方が楽しそうだったもんで、つい。」

西「和泉君はどうして?」

和泉君「・・・ええ、まあ・・・」

西「研究が続けたかったの?」

和泉君「・・・ええ、まあ。・・・そうですかね」

西「博士課程に進学した理由なんて、みんなそんなにはっきりしたものじゃないのかな?」

河内君「西さんこそ、何で大学院に残ったんスか?」

西「私も君と似てるかな。企業に入るよりは論文書く方が性に合ってそうだったから。・・・って、何で私がしゃべってるんだ(笑)。」

西「大学院生でいて一番良かったことって何?」

河内君「自分の時間がたくさんあることですかね?いつでも自分の都合に合わせてスケジュールの調整ができるし・・・」

西「じゃあ、逆に一番困ることは?」

河内君「人間関係が狭くなることッスね。どうしても研究室の人とか、自分の専門に近い人としか話をしなくなるもんで。あとは・・・実家に帰った時とか・・・近所の人から『どうしてまだ就職してないの?』って言われること。」

西「わかる(笑)。」

河内君「大学院生って、実は無給の労働者じゃないかって思うんスけど。研究室の仕事とか、ゼミの発表とかで意外に忙しいじゃないッスか?」

西「無給の労働者は果たして労働者なのかって問題があるけど・・・言いたいことはわかるよ。大学院生ってそれなりに忙しいもんね。」

河内君「でも世間一般の人って、大学院生と学部生の区別がついてない人が多いじゃないッスか?大学院生も学部生と同じように親のスネかじって遊んでるみたいなイメージがあると思うんスけど。」

西「世間の人がどう思っているかはわからないけど、大学院生の生活実態はあまり知られてないよね。だから私も自分のブログで『院生サバイバル日記』なんて企画を始めたわけだし」

河内君「院生も意外につらいものなんだって、もう少し世間の人にも知ってもらいたいと思います」

西「じゃあ、このインタビューのタイトルも『院生はつらいよ』ってタイトルにしようか?(笑)」

河内君「この歳になってまだ学生やってると、『学生さん?勤め人』って言われた時、答えづらいんスよ」

西「わかるなあ、その気持ち。私はそう聞かれたら『自由業です』って答えるようにしてる。」

河内君「マジで?それいいッスね。早速オレも使わしてもらいます(笑)」

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