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今週に入ってから、スーちゃん関連のニュースばかりで、原発ニュースがずいぶん少なくなりました。
これはただ作業が進展していないからであって、解決したわけでは全くないんですけどね。
世間の人々がいい加減原発ネタに飽きたせいもあるのでしょうけど。
以前に池田某という経済学者が(名前は失念)、自身のブログで「原発より自動車の方が危険だ」と主張されていました。
それがあまりにも一般人の安全感覚とずれていたので、専門家というのは他人の痛みのわからない人々なのだなあと思いました。
何でもその人が言うには、「自動車では毎年5000人もの人間が死んでいるのに、原発で死んだ人はまだいない。だから原発の方が安全である」だそうで、「自動車のリスクは容認できるのに、それより安全な原発のリスクを容認できないのはおかしい」だそうです。(うろ覚えなので、多少間違っていても勘弁してね)
読んだ後、「この人は何を言っているのだろう?」と思ってしまいました。こんな人が経済学者として日本のエネルギー問題を語るんですか。
(まあ、私の頭が悪くて、池田先生の真意を理解してないだけかもしれませんけど。というかそうであってほしいですね。)
「安全」の定義を「事故が起こらないこと」と考えるのならば、「事故の起こる確率」が安全を測るための重要な基準になります。日本で現在稼働中の原子炉の数は55程度(正確な数は知らんが・・・)。それに対して日本国内の自動車台数は、何千万台・・・?
「事故の起こる確率」を原発と自動車で比較するなら、
(原発事故の回数)÷(事故を起こしうる原子炉の数)=(原発事故が起こる確率)と、
(自動車事故の回数)÷(事故を起こしうる自動車の数)=(自動車事故が起こる確率)
を比較しなければフェアじゃないんです。
池田さんは、あえて「事故を起こしうる原子炉の数」と「事故を起こしうる自動車の数」という、数百万倍も差のある数字を無視して、単純に「原発事故の回数」と「自動車事故の回数」を比較して、「原発は自動車より安全だ」と述べているのです。
この方は小学生のときに割り算を習わなかったのかと疑問になりますね。
さらに、この池田氏は、(よしておけばいいのに)「原発はたばこより安全だ」と主張するために、「今の東京では被曝より受動喫煙の方が危険だ」などと述べておられます。
本当に何を言っているのかわかりません。
「今の東京で放射線被曝より受動喫煙の方が危険」なのは、原発が東京から200km以上離れているのに対し、喫煙者が東京にたくさんいるからです。
じゃあ反対に、喫煙者が200km以上離れたところにいて、放射能の漏れた原発が東京にたくさんあればどうですか?
それでも池田先生は、「原発よりたばこが危険だ」と言うのでしょうか?
この方には、原発事故のために家も土地も失い、放射能による健康被害におびえながら暮らしている人々の気持ちはわからないようです。
結局この方の意見は、「原発が事故起こしても俺のところは安全だから、事故を気にせず原発推進しようぜ」という都会人のエゴを代弁しているだけのような気がします。
自分の家の近所に原発を抱えていない人の、能天気な言葉ですね。
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