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以前に「韓国関東巡礼日記」の第一回で、韓国の関東(江原道東海岸)・関北(咸鏡道)・関西(平安道)はたった一つの関所によって分けられているのだという話をしました。
その関所の名前は鉄嶺関(チョルリョングァン)。
淮陽(フェヤン)と安辺(アンビョン)を隔てる標高685mの峠(鉄嶺)に作られた関所です。
ここは、古来から一人の兵士がここを守れば千人の兵士でも攻め落とせないといわれてきたほど固い関所で(もちろん誇張された表現でしょうけど)、さしずめ日本の箱根の関所や中国の函谷関と比較できるようなものだと思います。
この鉄嶺関は現在は北朝鮮領内にあって、実際に見てくることはできないのですが、グーグルアースでそれなりに詳細な画像を入手できたので、公開してみます。
一枚目の写真は鉄嶺を上から見た風景です(鳥瞰図)。
上が北、下が南です。
安辺(アンビョン)の北側には北朝鮮における東海岸最大の貿易港元山(ウォンサン)があります。万景峰(マンギョンボン)号が入港する港といえばわかりやすいですかね。
昔はこの淮陽と安辺を結ぶ鉄嶺関ルートが、都から東海岸や咸鏡道方面へ抜けるためのメインルートでした。
近代になって京元線(ソウルと元山を結ぶ鉄道)が鉄嶺の西の楸哥嶺(チュガリョン)の方に敷設されると、メインルートとしての地位から転落してしまうのですが、それ以前にはこの鉄嶺が主に使われていました。
そのような交通の要衝だったので、ここに関所が置かれていたのです。
二枚目の写真は、安辺側(北側)から鉄嶺を見た写真です。山の上を走っている道(白線)がぐにゃぐにゃと九十九折れになっているのがわかると思います。
鉄嶺関は北からの侵入者を阻むための関所なので、北側の道がこんなに曲がりくねっているのは防衛する側には都合がいいのです。敵軍が登りあぐねているところに攻撃をかけれますからね。
三枚目の写真は、淮陽側(南側)から鉄嶺関を見たものです。鉄嶺関の北側にはわりかし広大な平野が広がるものの、安辺から南下しようとすると山越えせざるを得ず、通りにくい道と知りつつも結局鉄嶺関を越えるしかない事情がわかります。
四枚目の写真は鉄嶺の北麓から鉄嶺関を見上げた画像です。
モンゴル人武将にでもなったつもりで、この関所をいかに攻め落とすかを想像してみると面白いかもしれません。
それに対して五枚目の写真は鉄嶺関から北側を見下ろした風景です。もしあなたが朝鮮の将軍だとしたら、この坂を上ってくる敵軍をどう迎え撃ちますか?
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