ハニワ堂古書店

店主の西貢が日々考えたことや体験したことをつづるブログです!

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上の写真は安東河回(ハフェ)村。リュ・シウォンの実家があるところ。(笑)



ずっと前から感じていたことなのですが、図書館や本屋で韓国関連の本を探すと、近代史や現代史に関する書籍はそれなりに出ているのに、前近代史に関する本がほとんど見当たりません。
専門書はそれなりに出ているのですが、一般書となるとなかなか見当たりません。

それでも三国時代・新羅時代のような古代史関連の書籍は多少は見当たるものの、高麗・李朝時代になると絶無に近いのが現状です。
高麗時代(西暦918年〜1392年)から李朝時代(1392〜1910年)までは約1000年の期間があり、朝鮮前近代史の大部分を占め、現在の韓国・北朝鮮社会の性格形成にとってきわめて重要な時代であったにもかかわらず、この時代に関する一般書がほとんど無いのです。

たとえていうならば、日本史で平安時代中期から江戸時代までの歴史に関する一般書がほとんど無いようなものです。平安貴族も鎌倉幕府も、南北朝動乱も織豊政権も、士農工商も幕藩体制も何もかもが抜け落ちたままで、日本の歴史を学ぶようなものです。そんな状態でとてもじゃないけど日本史や日本の伝統を論じることはできないでしょう。

最近の韓流ブームの影響で、日本人の韓国に対する知識は飛躍的に増えました。けれども、歴史、特に前近代史に関する知識はほとんど増えていないのが実情でしょう。
その理由はなぜかというと、一般人が手軽に読めるような歴史関連の本が無いからです。

朝鮮史に関する歴史研究がおこなわれていないわけではありません。
日本は朝鮮史研究に関しては、植民地期以来の長い伝統があり、今でも韓国を除いては世界一の朝鮮史研究の蓄積があります。
ただその実績がほとんど一般に知られていないだけなのです。

朝鮮史に関する蓄積は今でも日進月歩の勢いで進んでいるにもかかわらず、その成果はほとんど一般に還元されていません。時たま、一部の玄人が好みそうなシブい本が書店に出るくらいで、誰もがわかりやすく読める本はほとんど出ていません。
たとえば、宮嶋博史の『両班』(中公新書)などは、難しすぎます。朝鮮史の「ち」も知らない素人が読んで理解できるような内容ではありません。あと、武田幸男の『高麗史日本伝』(岩波文庫)も漢文書き下しを一般人に読めと言っても無理だと思います。

このように、一般人が理解しやすい内容のものが少ないのが現状です。

ひるがえってインターネットの世界では、何にもとづいたかわからない感情的で扇動的な文章が大量にあります。こういうものばかりを読んでいては、朝鮮史ひいては朝鮮社会についての見方が相当にゆがめられてしまうと思います。

そういうわけで、朝鮮史を多少かじったことのある(と言っても素人ではありますが)私も、自分のわかる範囲内でなるべくわかりやすい言葉を用いながら、朝鮮前近代史について語ってみようと思います。

もちろん時には間違えたり、過度に単純化した話をするでしょうが、なるべく典拠をきちんと示しながら、自分の言葉で語ってみようと思います。

私も記事を書きながら勉強していきたいと思いますので。

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