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店主の西貢が日々考えたことや体験したことをつづるブログです!

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(1枚目)韓国ソウルの北村韓屋村(プクチョン・ハノン・マウル)。現役の韓国式住宅(韓屋)が立ち並ぶソウルの高級住宅街である。
(2枚目)韓国ソウルの北村(プクチョン)にあるカフェ。なかなか雰囲気が良かった。


一部日本人の間で「韓国は性犯罪大国」という認識が広まっているらしい。
驚いたのはネット上で「女一人で韓国旅行に行きます♪何か向こうで注意することってありますか?」という書きこみに対して、「韓国は性犯罪大国で、特に日本人女性が狙われるので、レイプ被害にあいたくなければ今からでもキャンセルした方がいい」などと大真面目に返答している意見が多々見られたことだ。

おそらくこういう返答をした人のほとんどは韓国に行ったことがない、もしくは韓国以外の外国に行ったことがないのだろうと思う。

私の経験から言わせてもらえば韓国は至極安全な国である。
当方女性ではないので、性犯罪の危険性について体感することはできていないが、夜遅くのソウルを女性が一人で歩いている姿は何度も見た。
というか韓国人女性たち自身、夜の一人歩きを怖いとは思っていない。
本当に韓国が性犯罪多発地帯なら、彼女たちがそんなに無防備であるはずはないだろう。

ロシアの友人に聞いたことがある。
「ロシア男はデートの後ガールフレンドを必ず家まで送って行くのに、韓国男はガールフレンドを家まで送って行かない。だからロシア女と韓国男のカップルの場合、女の方がそれに怒って別れることも多い」のだそうだ。

ロシアでは夜中女性が一人歩きすることは危険なので、ボーイフレンドがガールフレンドを家まで送るのは当然らしい。
それに対して韓国では夜中女性が安全に一人歩きできるので、ボーイフレンドには「家まで送って行かなければ」という意識がないのだという。
ロシア女性から見れば「私のことが大事じゃないの!?」ということで韓国男性に不信感を持つらしい。
私を含む日本男性にとっても耳の痛い話である。

またこんな話もある。

前述のロシアの友人によれば、「韓国人は危機管理能力が足りない」のだそうだ。
喫茶店などで財布を机の上に置きっぱなしにしてトイレに行ったりするのを何度も見て、そのロシアの友人は怒ったらしい。
「危ないじゃないか!盗まれたらどうするんだ!」と。
でも注意された韓国人の方は「何をそんなに怒っているの?」という様子だったという。
安全な国で育っていると危機管理能力が育ちにくいという。
またもや日本人にとっても耳の痛い話である。

また私自身の経験に照らしあわせてみても、もう韓国渡航歴は十数回に及ぶが、韓国で特に危険な目にあったことはない。
ソウルの裏通りを深夜に何度も一人歩きしているし、島嶼部や軍事基地周辺、北朝鮮国境近辺にも足を運んでいる(その中には外国人立入り禁止地帯も含まれる)。
また三・一独立運動記念式典などにも二回ほど足を運んでいるが、「私日本人ですよ」と名乗ったにもかかわらず、特に危険なことはなかった。

韓国人の「反日」は日本人に対する憎しみというより、日本政府の政策に対する反感が主たるものである。
だから日本人に会うと、危害を加えるのではなく、むしろ「日本政府はこういうところがけしからんが、あんたはどう思う?」もしくは「日本政府が過去にやったことのために私たちは苦しい思いをした。その事を日本人にも知ってほしい」と話したがってくる人が多い。
そういう「日本人であることの重さ」のようなものを感じて苦しくなることもしばしばあるが、危険だと感じたことは特に無い。

だいいち、韓国が日本人にとってそんなに危険な国なら、年間300万もの日本人が韓国に旅行するはずもなかろう。
韓国旅行のネガティブキャンペーンをしている人たちは自分たちだけが真実を知っていると思い込んでいるようだが、一度でも実際に足を運んでみてから発言すべきである。
何事も実際に見てみなければわからないものだから。

しかし私の知人の嫌韓派は韓国旅行に行って「やっぱり韓国は最悪だ」と言って帰ってきた。
その人は、ろくに韓国語もできないにもかかわらず韓国人に喧嘩をふっかけまくったらしい。
それで「最悪だった」と言っているわけであるが、「そりゃアンタが悪いよ」と言いたくなる。
突然ろくに韓国語もできない外国人がやって来て喧嘩をふっかけてきたら、韓国人としていい対応ができるはずもなかろう。(逆のことをされたらあなたも嫌でしょう?)
それで「最悪だった」と評価されては韓国人がかわいそうである。
嫌韓派にはまず国際マナーを教えてから海外に出さないと、日本全体のイメージを損なうかもしれないと真剣に思う。

さて、余談が長くなったが、ようやく本題に入ろう。
「韓国は性犯罪大国」という嫌韓派の主張を裏付けている根拠は何だろうか?
それは性犯罪発生率に関する統計データの国際比較であるが、より直接的には韓国メディアの報道だったりするらしい。

(それにしても嫌韓派は「韓国の捏造を許すな」と言うわりには韓国メディアの報道が大好きなんです。彼らの主張の根拠はかなり韓国メディアからの引用だったりして、自分たちのやっていることの矛盾に気がつかないみたいですね。また嫌韓派は、日本のメディア報道をよく批判するわりには韓国メディアの言うことは鵜呑みにしやすいんです。何故でしょうね?)

韓国における性犯罪は本当に多いのか?ということを調べるためには、性犯罪に関する国際データ比較を見るとよい。
インターネット上だと、例えば次のようなものが役に立つ。

http://www.dataranking.com/table.cgi?LG=j&TP=Sexualviolence(国際日本データランキング・性的暴行の欄を参照のこと)

このランキングは10万人当たりの性的暴行事件の「発生件数」を示したもので、1位はベルギー、韓国は26位、日本は60位となっている。
この表を見て不自然に感じるのは、「治安が良い」と思われている国々がかなり上位に並ぶことだ。
たとえばベルギー(1位)、スウェーデン(5位)、アイスランド(7位)、スイス(9位)、カナダ(11位)、ルクセンブルク(12位)、ドイツ(19位)、フィンランド(23位)、アイルランド(27位)などである。
特に信じがたいことは、ベルギーの性犯罪発生件数が905.2件となっており、日本6.4件の約150倍に及ぶことだ。
ベルギーでは日本の150倍も性犯罪が多いのか?ちょっと考えにくいことである。

そこで考えなければならないのは、このデータはどうやって作られたかということである。
おそらく、各国警察が把握している性的暴行事件の認知件数をもとに作られたと考えられる。

ということは、このデータは、実際の犯罪発生件数ではなく、警察が把握している認知件数でしかなく、その裏には大量の暗数(把握されていない数)があることを考えなければならない。
特に性犯罪は、数ある犯罪の中で最も暗数の多い領域である。
その理由は被害者が泣き寝入りして訴えないとか、またはどこからを事件として扱うかの判別が難しいためである。
また、どこまでの被害が出れば性犯罪として扱うのか、また家庭内の性暴行(たとえば夫婦の間でのDV的事件など)も事件として処理するのかといった基準は国によってバラバラである。
おそらくこのような国際比較データは、そのような基準の統一を行なわず、各国の性暴行事件の認知件数をそのまま人口比で割り、そのデータを「性的暴行発生件数」として出しているものであろう。

なので、このような国際比較データは、「どの程度の性犯罪が警察によって把握されているか」を知る根拠には成り得ても、「実際にどの程度性犯罪が起こっているか」を知る根拠には成り得ない(少なくともそのままでは)。

このような状況では、女性の地位が低く、レイプされても泣き寝入りせざるを得ないような国では認知件数が低くなるため、統計データでは性犯罪が少ないことになる。
その一方で、女性が被害を訴えやすく、また警察が性犯罪の取り締まりに力を入れている国では認知件数が上がるため、統計データ的には性犯罪が多いことになる。
このようにして実態と統計が正反対になりやすいのが性犯罪の世界である。

そのような状況を考えずに、ただデータの数字だけを見て、あの国は性犯罪が多いから危険だ、などとはとても言えないのが実情だろう。

ひるがえって韓国の例である。
韓国は日本に比べてはるかに性的規範の厳しい国である。
そのため性犯罪を国の恥と考える傾向も強い。

それゆえに韓国メディアは性犯罪に関する内容をよく取り上げて自国の現状を批判したり、データ的に性犯罪発生件数(実際には認知件数)が高いことを嘆くのである。

嫌韓派は韓国メディアのそういう記事を拾い集めて「韓国は性犯罪大国」と主張しているのだが、韓国メディアの受け売りをするよりは、そういう言説の裏をよく考えた方がよい。

韓国のメディアが「わが国で性犯罪が多い」ということと、実際に性犯罪が多いかどうかは別問題である。
日本のメディアが「日本の治安は年々悪くなっている」と言いながらも、実際の治安状況は悪化していないのと同じである。

結局のところ犯罪統計だけでその国の治安を知ろうとするのは無理な話である。
特にそれが性犯罪ならなおさらである。

ある国の治安を知る時、最も有効な方法は、その国の現地人の行動を見ることである。
たとえば深夜に人通りの少ない道を女性が一人で歩いている国は、比較的安全な国だと考えていい。
それに対し、ホテルや住宅のガードがやたらに厳しく、住民の警戒心が強い国は危険度が高いと考えられるだろう。

もし海外旅行などに行く際にその国の治安について不安がある場合には、その国の出身者と話してみるのが一番いい方法だろう。
その時には「あなたの国は治安がいいですか?」と聞くと角が立つこともあるので、「日本は治安がいいと思う?」と聞いた方がいいだろう。

きっと日本と自国の治安の差異について役に立つ情報を得られるだろう。

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