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昔書いたけども学会誌で不採用になった論文の書きなおしが遅々として進まない。
その理由は色々あるのだけど、最大の理由は一つ。
「気が乗らない」のだ。
このまま何も書かずに月日を空費するのは惜しいので、新しい論文を書いて見ることにした。
とはいっても完全な新作ではなく、昔修士論文で書いた内容の一部を少しアレンジして新作に仕立て上げようということだ。
一つの作業が行き詰って動けなくなった時には、少し違うことをして新しい風を入れてみるのがいいと思う。
違う作業をしているうちに、行き詰った作業の方も動き出すかもしれないから。
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最近北朝鮮の脅しが激しさを増している。
相手方に脅しをかけて譲歩を引き出すのはこれまでの北朝鮮の常套手段だが、今回はいつも以上に激しい。
平壌駐在の外交官への国外退避を勧告したり、ケソン工業団地の労働者の撤退命令を出したり、四度目の核実験の準備を始めたりと、かなり動きが慌ただしい。
これだけ派手な行動をしているということはいつもの脅しのパフォーマンスであり、実際に戦争を始める可能性は低い―――― と思いたいところだが、挑発行動の恐ろしさは、挑発が挑発で終わらなくなる可能性があるところだ。
何かのタイミングで国境際の兵士同士の戦闘が起これば、それをきっかけに全面戦争になりうる可能性だってある。
第一次世界大戦は一発の銃声によって起こった。日中戦争もまた然りである。
北朝鮮のような独裁国家を見る時に気をつけなければならないのは、独裁者個人の性格的歪みが、その国の政治体制の歪みにもなってしまうことだ。
独裁者の単なる気まぐれや、一時の癇癪が、その国の運命を左右する。
もしキム・ジョンウンが発作的な被害妄想に襲われて朝鮮人民軍の出動を命じたなら、そのまま戦争が始まってしまう可能性もある。
韓国にいる友人たちの身が気にかかる。
何事もなく終わってくれるといいのだが・・・。
このまま北朝鮮が勝てる見込みのない韓国・米国との戦争に突入した場合、北朝鮮の指導部はどういう対応をとるだろうか?
いくら情報鎖国の北朝鮮といえども、その指導部は海外を知っている人が多い。
今の北朝鮮の力で韓国・米国との戦いに勝てると思っている者はいないだろう。
それこそ戦前の日本のように「神風」でも吹いてくれなければ勝てるはずはない。
そんな北朝鮮指導部は、キム・ジョンウンが戦争の命令を出した時、どんな反応をするだろうか?
ただ粛々と、この若き独裁者の命令に従うだろうか?
それとも、クーデタのような方法でキム・ジョンウンを排除する方にまわるだろうか?
私がこの問題を考える時に、つねに頭に浮かぶのは、800年前の崔竩(チェ・ウイ)の事例である。
時は1258年、高麗王朝(新羅の後、李朝の前の王朝)はモンゴル帝国との戦いによって滅亡の危機に瀕していた。
国土の大半はモンゴル兵によって踏みにじられ、荒廃しきっていた。
この時に政府の中で独裁的権力を掌握していたのは、崔氏四代目の若き指導者、崔竩(チェ・ウイ)である。
彼はモンゴル帝国との戦争で人民が苦しんでいるにもかかわらず、モンゴルに降伏することを拒み続け、自分は江華島の臨時首都で一時の享楽に耽っていた。
そのために民心は彼から離れ、結局彼は父の代からの腹心によって暗殺された。
崔竩(チェ・ウイ)の死後、彼を殺した元腹心たちはモンゴル帝国に降伏する道を選び、それによって高麗王朝は生き長らえることができた。
腹心たちは国を守るために若き独裁者を殺したのである。
それは崔竩が父親から権力を譲り受けてから一年以内のことであった。
崔竩が少しずつ自分独自の指導力を発揮し始めた矢先の出来事である。
キム・ジョンウンも父親の権力を譲り受けてから一年半未満。
少しずつキム・ジョンウン独自の指導力が発揮され、父親の代からの指導部との確執があらわになる頃だ。
内憂外患の中でキム・ジョンウンはこの危機を乗り越えるのだろうか?
事態を引き続き注視していく必要がある。
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