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最近、韓国語で論文を書いている。
外国語で論文を書くのは今回が初めてだが、一言で言うと非常にめんどくさい。
日本語で書くだけでも骨が折れるというのに、外国語となると余計に難しい。
頭に浮かんだ日本語を韓国語に訳して書いて行くわけだが、「本当にこんな言い回しを使うのだろうか?」とか「スペルミスをしていないか?」とか、小さなことが気になってなかなか書けない。
それでも先方の注文が「英語か韓国語」とのことだったので、「英語よりは韓国語の方がマシ」と思って書いている。
書き終わった後もやらなければならないことが山積みなので、締め切り前には出してしまいたいのだが、いつ終わるか皆目見当もつかない。
ひたすら死んだ魚のような目でパソコン画面をにらみながら、無心に韓国語を打ち込み続けている。
古い歌で言えば、「どこまで続くぬかるみぞ」という気分である。
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多言語の世界
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先月ベトナムに行ってからというもの、ベトナム語の勉強がしたいと思って『ゼロからはじめるベトナム語』という参考書を買って少しずつ勉強しています。
といってもまだ三日目で、ろくに勉強する時間なんてとれないのが現実なのですけど。
まあ、所詮は趣味でやってる語学学習なのでマスターすることが目的ではないのです。
ただ、世界中の言葉がどんな文法的構造や発音的特徴を持っており、各言語間にどれだけ共通性や相違点があるのかが知りたいだけなのです。
(私は以前に満洲語の勉強もしていました。今やネイティブなどいなくなったような実用性ゼロの言語ですが、あの満洲文字独特の美しさに魅かれて書き取りの練習だけはひたすらやってました。文法はさっぱりですが、文字の読み書きだけはできますよ。笑)
まだベトナム語は母音を覚えたくらいのものですが、勉強しながらふと感じたことは、「ベトナム語の母音は韓国語の母音と似ている」ということです。
ベトナム語には単母音が11個ありますが、そのうち口の形が同じ2個を除けば実質9個となります。その9個の母音のうち、8個までが韓国語の母音と同じような口の形で発音することになります。
A(Ă)・・・口を大きく開けて「ア」と発音する。AとĂは音の長さが異なる。韓国語では「아」に相当。
O・・・口を大きく開けて「オ」と発音する。韓国語では「어」に相当。
Ô・・・唇を丸くして突き出して「オ」と発音する。韓国語では「오」に相当。
U・・・唇を丸くして突き出して「ウ」と発音する。韓国語では「우」に相当。
E・・・口を大きく開いて「エ」と発音する。韓国語では「애」に相当。
Ê・・・口を軽く開けて「エ」と発音する。韓国語では「에」に相当。
I(Y)・・・唇を左右に引いて「イ」と発音する。韓国語では「이」に相当。
Ư・・・唇を左右に引いて「ウ」と発音する。韓国語では「으」に相当。
<例外>Ơ(Â)・・・「ア」と発音するような口の形で「オ」という。中国語の「E」の発音に近いか。ちなみにƠとÂは音の長さが異なる。
そういうわけでベトナム語の母音と韓国語の母音は発音する時の口の形が似ているのです。
私が韓国で知り合いになったベトナム人たちは韓国語がとても流暢でした。
「文法的には韓国語とベトナム語は全然違うのに、何故彼らはこんなに韓国語がうまいのか?」と私は当時不思議に思うとともに、うらやましがっていました。
でも「母音の発音(より正確に言えば口の形)が近い」という事実を知って少し納得しました。
母音の発音という点では、韓国語は日本語よりむしろベトナム語の方に近いような気がします。
そのため日本人は韓国語を勉強する時に韓国語の母音の難しさに苦しむのですが(特に어と오の区別は今でも難しい)、ベトナム人は案外すんなり飲み込めるものなのかもしれません。
韓国とベトナムの意外な共通点をまた見つけたような気がしました。
下はベトナムと韓国の写真。一枚目は夏のタンロン城遺跡(ハノイ)。二枚目は冬のキョンボク宮(ソウル)。気温差は50度近いです(笑)
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