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月刊、ケンジの人々
6月の話題は私の誕生日があったんですが、今年ばかりはそんなことどうでもエエかもしれません。
誕生日の5日後に、英国でEU離脱の是非を問う国民投票が行われました。
よその国のことなんで、基本的には関係なさそうなものですが、本気で離脱なんてなったら
既にグローバルに繋がってしまっている金融関係からこっちにまで影響大です。
通貨は?株価は?そんなことを考えたら、「まあ、なんやかんや言うて残留でしょう」。
ところが、そうはならなかった!株屋もマスコミもだんまり。「なんでなん??」「ホンマかいな?」
投票した当の英国人ですら、「ホンマに離脱になるとは思わなかった」なんて後悔してます。
直接投票の怖いところですね。首相公選制なんてとんでもないと言われるゆえんですが、
そうでなくても鳩山首相や菅首相なんて出した我々て、ホンマどないやねん?ですね。
投票のやり直しとか、2年前にあったスコットランド独立ももう1回やるとか、離脱派というより後悔派の
声も聞こえてきますが、離脱を決められてしもた、他のEU諸国側の冷淡さも何というか、
怖い物を感じますね。久しぶりに白人のドライさ、と言うか残忍さみたいなものまで連想しそうです。
まあ、このまま離脱となってしまえば、終戦後から積み重ねてきた欧州連合の流れが、
歴史的な転換点を迎えます。世界史の教科書に載る事件を我々は見ているんですね〜。
離脱なんて、ホンマに誰も得しない。これはおそらく真実でしょう。
離脱を先導した政治家へのバッシングを見ていても、それは分ります。
しかし、離脱に賛同した人々の感情って、ホンマに移民に対するものだけやったんでしょうか?
むしろその感情に離脱派の主張を集約するからこそ、損得勘定で「誰も得しないのに」となるんでは?
経済活動は「グローバル化」されたと言われてから、もう大分経ちます。しかし我々の暮らしは、
お金を稼ぐことだけではないはずですよね。自分がどのように人生を送るか、という問いは、
仕事にしても、稼ぐ額だけでなく、職業に対する誇りもその人の人生には大きな要素でしょう。
家族は?住まいは?住んでいる場所は?そういったアイデンティティの中に、
自分が生まれた国に対する思いもあるんではないでしょうか?
「かつて7つの海を制覇した大英帝国」なんて、誰でもいいそうなフレーズですが、英国は今でも、
世界中を網羅する British commonwealth のリーダーです。オーストラリアでもニュージーランドでも、
お金には英国女王の肖像が刻まれてます。
British commonwealth なんて、なんで英語のまま書くかというと、小室直樹が昔、「大英帝国」の英訳は
これだ、というてたからで、今調べたら皆英連邦と言う。戦勝国やし British commonwealth はそのまま
健在なのだから、日本語が勝手に英連邦などと変えてはいけません。
実体はほとんどなくなったにせよ、大英帝国は今も残っているのです。
グローバリズムを最初に実践したのも、大英帝国と言っていいでしょう。
その英国が、グローバリゼーションの対局、ローカリゼーションの実戦であるEUの一角となる、
英国人にとって複雑な感情がないという方がおかしいです。
我々が離脱論に対して、可決の是非は別として「なんとなくわかるな」と思うのはそういう感覚かと思います。
そして、英国ほど特徴のあるアイデンティティはないにせよ、我々がローカリゼーションに対する
(グローバリゼーションに対してもですが)不安や不満はそこから来るもので、EUが英国に急に冷淡に
なったのも、国家間の協力の難しい部分が顕在化するのを恐れたからだと思います。
だんだん訳が分からなくなってきましたが、要はこれからの英国や欧州の動きは
世界史の動きそのものなので、興味深く見ていきたいということですね。
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歴史を探るケンジ
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EU諸国側の冷淡側の冷淡さに英国が卓袱台返しをしてならば、
ロシア側と同盟を結ぶとでも言えば蜂の巣を突く騒ぎと成るでしょう。
先行き不透明です。
2016/6/30(木) 午後 2:49
この記事を書いて半月・・・世界の目は今南支那海の話題に移り、国内では参院選や都知事線の話題。
世の中はホンマに移ろうものですね〜。
2016/7/16(土) 午後 1:05 [ ケンジ ]