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前回、ラテン語には「歴史的発音」と「ローマ・カトリックの発音」が存在することを学んだ。
さて、本日は、BC3年の聖人ヴァレンタインの記念日である。但し、第二バチカン公会議以降、正式なものではなくなった。 1 Varentine 英語 2 Valentinus ラテン語 ラテン語表記の「Valentinus」を、どのように発音すれば良いのだろうか? v(u とも書かれる)は英語の v の音を表す(アモロス著 『ラテン語の学び方』南窓社 齲)。 上記のように、私たちは発音を学んだはずだ。 v = u だから、「Valentinus」(ヴァレンティヌス)である。 ところが、Wikipediaでは「ウァレンティヌス」となっている。 一体、「Va」は「ヴァ」なのか、それとも「ウァ」なのか? 大西英文著『はじめてのラテン語』(講談社現代新書)には、古典ラテン語の立場から、以下のように書かれている。 v : これもすでに述べましたね。英語の w に相当する子音[ w ]です。「ヴ」[ v ]ではありませんから、くれぐれも注意(同書37頁)。 大西氏の「古典ラテン語」の立場は、「ローマ・カトリックの発音」を「中世の一時期多少のくずれを見せるもの」(同書13頁)とする考え方である。 しかしながら、ギリシャ語と同様、エラスムス式再建発音を採用しておらず、古典ラテン語の中の「ローマ・カトリックの発音」と把握すれば良い。 研究文献の対象の違いもあるので、私たちは「ローマ・カトリックの発音」を使う。 だから、今日は「Valentinus」(ヴァレンティヌス)の記念日である。 |
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