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記号論(記号学)や構造主義は、非常に難解だが、フェルディナン・ド・ソシュール(1857-1913)を、その出発点としている。 スイスの言語学者ソシュールの業績は、『一般言語学講義』(岩波書店)に集約されている。講義を学生たちが編集したものなので、更に研究したいならば、丸山圭三郎著『ソシュールを読む』(講談社学術文庫)が推薦図書である。 記号学も構造主義も、ソシュールを読んでいないと、問題設定そのものが理解できない。また、キリスト教の立場(ユスティノスのロゴス・キリスト論)からは、キリスト=λογος(ロゴス)なわけで、「言葉」をソシュール言語学によって考えることは、極めて有意義である。 ソシュール言語学を学ぶと、私見では、その亜流の記号学や言語学的構造主義を回避できる。ソシュールから、ポスト構造主義に移行可能なので、研究時間の手間が省けるはずだ。 キリスト教と聖書を「テクスト」だとか、「エクリチュール」という風に解釈する気は毛頭ないし関心もない。 しかしながら、目下、ロゴス・キリスト論の有効性の可否を考えているので、何かの役に立てば嬉しい。 このようにユスティノスはあらゆる真理が一つのものであること、したがって知と信仰もまた一体のものであることを強調し、この一体性の根拠が神的ロゴスであるキリストにほかならないことを見出した(リーゼンフーパー著『西洋古代・中世哲学史』平凡社ライブラリー、184頁)。 |
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