|
昨日、私が準備している事業の同業者の売り物があるという裏情報をもらい、
すぐにアポイントを取って、現地を視察に行った。
総工費数十億だが、その半額での購入の可能性もある。
しかも、実は我々の計画する場所と非常に近いところの事業でもあり、競合になるものだった。
現場に向かうと、非常に概観は素晴しい建物であり、立地も非常に良く、駅から2分。
今回の視察の私の関心は「何故、この事業が成功していないか?」を知ることにある。
もちろん、あわよくばM&A成立か・・・。
中に入り、聡明そうな担当者に話をうかがった。
(もちろん彼は、この事業が、売りに出ていることは全く知るよしもない。)
いくつもの質問の末に、この事業の失敗理由が明らかになってきた。
その理由は、
1、良さそうに見える立地が実は問題だった
同じ市内でも、ターゲットが若者向けなのか、中高年向けなのかでは、立地に適した場所が違う。
まして同じ市内でもエリアで、住んでる所得層も全く違ったのである。
駅の東西南北だけでも、景色や街並みも違う。
2、価格戦略の失敗
高価格帯を狙うべきか、中価格帯かロープライスか?
経営者の希望より、市場ニーズで決定すべきだ。そこがアンマッチ。
3、決め手がない
悪くないが、すごく良くもないのである。
良いですねー。で終わる感じ。
「良い人で終わる男」という感じなのだ。(笑)
しかし、その差は紙一重である
恐ろしい事に、私のプランとあまり違いはなかったのである。
その多少の差が、勝敗を決める。
我々は、失敗例を見ることで、その小さな違いを知る、大きな勉強になる。
実感として、必要な成功条件、失敗条件が見える。
その差は10%程度の読み違えである。
今回のことで、自分の頭の中にあった成功のための要件の優先順位を変えた。
価格帯への考え方も変えた。市場は、予測以上に価格競争の時代に入っていたのである。
そして、全て、ほどほどに○より、「これはすごく良い」という特長をしっかり持つことだ。
事業を始める前に、成功例ばかり見がちだが、失敗例もしっかり見るべきだということを実感した。
ちなみに、この物件は購入しない方向で連絡を入れた。
「多くの示唆を頂き、ありがとうございました。」と
丁重に御礼を伝えて。
|