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VOSOT ぼそっとプロジェクト
ぼそっとつぶやくトラウマ・サバイバーたちの生の声...Voice Of Survivors Of Trauma

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外国のうつ・ひきこもり事情(121)
からのつづき・・・
traduit par ぼそっと池井多

イメージ 1


ぼそっと池井多 あなたは、ひきこもりになって長いのですか。

ジョセフィーヌ 私は十代からずっと
こういう日々を送ってきました。
私は騒がしい外の世界から逃れて、
存在を完全に社会から消しています。
あなたはどのくらいひきこもっているの。

ぼそっと池井多 二十代でひきこもり始めてから、
「うちこもり」、「そとこもり」、「がちこもり」などなど、
いろいろな形態で
断続的に三十年以上ひきこもっていることになります。

今では外へ出ていって、
メディアの取材にも応じて、
ときにはテレビにも出たりしています。

だから、昔ながらのひきこもりの定義を引きずっている人には、
「あいつはひきこもりじゃない」
と言われます。

でも私は
「あいつはひきこもりじゃない」
と言われることが楽しいので、
外に出るときは、あえてひきこもりに見えないような
格好や行動を心がけています。

しかし、外へ出かけられないときの私は、
まさに古典的なひきこもり像そのものです。
終日、部屋から出ないのはもちろん、
起き上がるのさえ面倒で、何もしていません。

外の光を視るのが、いやです。
そういう点は、五十代の今でも
三十代の「がちこもり」時代と変わらなくなります。

でも、三十代と異なるのは、
そういう生活を三日もつづけていると、
また外へ出られる日が一日やってくる、
といった点でしょうか。

今のあなたは、「がちこもり」なのでしょうか。
どういう生活を送っていますか。
 
ジョセフィーヌ 私はここ数年間、
悪夢をさらに悪化させたようなうつ病の世界に住んでいるの。
でも、もうそろそろ限界。
ひきこもりの期間が長くなればなるほど、
また社会に復帰するなんていう考えは、
私に吐き気を催させます。

いまの社会は、本質的に、
凡庸で俗悪な人たちが多数派を占めていて、
そういう愚か者たちに統治されていると思います。

そんな中で、私のように明晰な頭脳を持った高貴な魂が
少しでも安らかになるための唯一の方法は、
彼らから逃れ、社会から隔絶して生きることです。

ひきこもりは、とかく臆病で醜い、軽蔑に値する、
不安神経症をわずらっている異常者として
社会では考えられています。
でも、私から見れば、醜くて、軽蔑に値して、
病的であるのはむしろ社会の方だと思うの。

私たちは、資本主義という冷酷な試金石の上で
くりかえし愚にもつかない能力をためされ、
人間的な価値をそぎおとされ、
とめどもなく無力の底へ突き落されていきます。
世界で、非常に多くの人々が
うつ病という今世紀の病気に苦しんでいることは、
まったく驚きではありません。

私は、資本主義の泥濘に服従しません。
でも、それに服従することを敢然と表に出て拒む
というのも一つの虚栄心だと思うから、
そういう虚栄心からも卒業しました。

ほんの少しだけの報酬を、
給料として私に提供するふうをよそおって、
じつは私という存在を軽視する
サディスト集団である社会の奴隷になんか
なりたくないからです。
ロボットの心を持つ奴隷になんか
なりたくないからです。

仕事と賃金労働は、ともに奴隷制の形態です。

 かつてある人が言いました。
「仕事は、そこから人間性がけっして生まれることのない、
人に課せられる屈辱の最悪のかたちである」
と。

彼はかなり良いことを言っていますが、
残念なことに、彼は語源を考えていません。

古代ローマ時代までさかのぼっていけば、
仕事(travail)というのは
拷問を意味するラテン語にたどりつきますから、
仕事が人に最悪の屈辱を与えるのは当たり前だ
という話になります。

ドストエフスキーとニーチェは、
私が座っている台座の頂上にとどまって、
ニヒリズムを激しく非難しました。 

傑作『罪と罰』によって満場一致の喝采を浴びたドストエフスキーは、
『地下室の手記』の語り手に大切なことを言わせています。

「賢い者は何者にもなれない。
人々の上に立つ何者かになれるのは、愚か者だけだ」

私は何よりも純粋に抽象的なものに専念します。
私は内なる世界で空想をつづけることを好みます。
なぜならば、
現実は瀕死の状態であるのに比べて、
空想の世界はすばらしく、
無限に面白いからです。

こうした私の精神構造が正しく分析されるならば、
きっと私はニーチェやマルクスや
ショーペンハウエルやユングと同じタイプの人間であることが
判明することでしょう。

ぼそっと池井多 なるほど。
しかし、なにやら、いきなり話が難しくなってきましたね。





へつづく

  • アップされている生地とは関係なくてすいません> <
    今美容院なんですが、週刊女性を読んでて、ぼそっとさんの事が書かれている生地を見つけました。
    亀山早苗って方が書かれた生地です^ - ^ちょっと嬉しい気持ちになったので、コメ入れさせて頂きました^ - ^これからもご活躍応援させて頂きます^ - ^

    [ myd*7 ]

    2019/6/9(日) 午後 5:22

    返信する
  • myd*7さま ご情報をありがとうございます。

    「週刊女性に出てる」と聞いて、まずは、

    「ありゃま。それはまた新しい女性問題でも発覚してしまったか」

    と、ヒヤリといたしましたが、
    どうやらそういう記事ではないようで
    ほっといたしました。

    不倫関係の本をたくさん書かれているライター亀山早苗さんの記事ですね。
    さっそく詳しく見てみます。

    お知らせありがとうございました。
    今後ともよろしくお願いいたします。

    チームぼそっと

    2019/6/9(日) 午後 10:05

    返信する

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