ハーブの名歌

華の昭和名歌300・華の平成名歌200

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 演歌としての、ほのかな哀愁を帯びたシンプルなメロディーと歌詞が、功を奏している。さり気なく、すっと胸の内に入り込んで来る。「霧の出船」「ふるさと」「倖せさがして」などと並ぶ、名作である。
 
 わたしは不幸ぐせ とれない女と この胸に か細い手を---心におなじ 傷をもつ 似た者同士さ 俺たちは しあわせを----
(収集プロフィール)
五木 ひろし(1948- ) は、歌手、作曲家。福井県出身。明大付属中野高校卒業。71年の「よこはまたそがれ」の大ヒット以来、演歌界の頂点に君臨する大物シンガー。あの右手と腰をシェイクさせる、アクの強いステージングはまさに国宝級。
経歴
1964年、第15回コロムビア全国歌謡コンクールにて優勝。
作曲家・上原げんとにスカウトされ、内弟子となる。
1971年3月、<五木ひろし>に改名して「よこはま・たそがれ」で再デビュー。「よこはま・たそがれ」は山口洋子-平尾昌晃コンビで作られ、単語の羅列ながらも<女ごころ>が巧みに表現されている。売上げ64.2万枚を記録する大ヒットとなる。
これまで男性歌手の演歌はといえば、ド演歌、任侠もの、民謡調、浪曲調、女の情念や酒場を描いた暗いブルースくらいしかなかった。そういうところに抜群の歌唱力を持ち合わせた若い五木が登場してきたため、モダンでソフトな演歌に飢えていたファンが「待ってました」とばかりに飛びついた。
1973年、<リズム演歌>「あなたの灯」でより持ち味を発揮、ファン開拓に成功。今後の方向性を指し示した作品となる。
つづく「霧の出船」、<叙情演歌>の名曲「ふるさと」、スケールの大きなポップス演歌「夜空」と、一作一作に趣向が凝らされ活躍。
森進一はデビュー以来、<ためいき路線>と形容される女の情念や酒場をテーマに掲げて歌ってきたが、その暗い曲調が飽きられつつあり、スランプ気味であった。そこで猪俣公章が五木の躍進に刺激を受けて、モダンな演歌を模索、起死回生で放った「冬の旅」がヒット。森がトップ歌手の座に返り咲いた。
1974年、第3回東京音楽祭国内大会では「別れの鐘の音」が演歌としては初めてゴールデン・カナリー賞を受賞。
五木と森は人気と実力を兼ね備えた<男性演歌の旗頭>として並び称せられるほどに成長。年齢が同じ、歌唱力が同等、ジャンルが同じ、曲調も似ている、女ごころを歌わせたら双璧、とふたりは共通点が多く、何事に於いても比較された。 以降も<宿命のライバル>として切磋琢磨していく。
第4回東京音楽祭国内大会では「千曲川」でゴールデン・カナリー賞を連続受賞し、同世界大会へも連続出場。
1977年、<心情演歌>「風の子守唄」につづいて、この年の勝負作「灯りが欲しい」は初めて<男ごころ>を採り上げ、ヒット。
1979年、折りからのカラオケブームに乗り、古賀政男の弟子でギタリスト・木村好夫作曲による「おまえとふたり」が、売上げ91.7万枚を記録、久々に大ヒット。
1980年、「倖せさがして」「ふたりの夜明け」と一年を通じてヒットを連発。
1983年、<初の艶歌>となる「細雪」がヒット。
1984年、この年の勝負作「長良川艶歌」は、「石本美由起=コロムビア専属作詞家」という<レコード会社の壁>を乗り越えて誕生。石本は喚起力のある言葉、音感的にきれいな言葉、というのが作詞家としての信条であり、この曲とぴったり符号。大ヒットを記録。
2004年3月、自身の構成演出による日生劇場ライブコンサートが評価され、文化庁より第54回芸術選奨文部科学大臣賞(大衆芸能部門)を受賞。
11月、紫綬褒章を受章(流行歌手としては島倉千代子以来となる)。
コブシ(小節)やヴィブラート、ファルセット(裏声)を巧みに使い分け、精密機械のごとく声を震わせる独特の歌唱技術。
右手のファイティング・ポーズと、腰をシェイクさせてリズムを採る歌唱スタイルは今や代名詞。
 主な曲(前略)  
2000年
 京都恋歌(作詞・高林こうこ、作曲・田尾将実) 
 山河(作詞・小椋佳、作曲・堀内孝雄) 
 風雪(かぜ)に吹かれて聞こえる唄は…(作詞・吉本哲雄、作曲・五木ひろし) 
2001年
 おふくろの子守歌(作詞及び作曲・つんく) 
 浮浪雲(作詞・ジョージ秋山、作曲・五木ひろし) 
 逢いたかったぜ(作詞・石本美由起、作曲・上原げんと) 
2002年
 渚の女(ニューヴァージョン)(作詞・山口洋子、作曲・五木ひろし) 1月リリース
 傘ん中(作詞・阿久悠、作曲・船村徹) 
 愛のメリークリスマス(五木・孝雄+ハロー!プロジェクト聖歌隊。として:作詞・阿久悠、作曲・船村徹) 
2003年
 北物語(作詞・阿久悠、作曲・船村徹) 
 望郷の詩(作詞・阿久悠、作曲・五木ひろし) 
 逢えて…横浜(作詞・悠木圭子、作曲・鈴木淳) 
2004年
 アカシア挽歌/雪燃えて(作詞・荒木とよひさ、作曲・弦哲也) 
2005年
 ふりむけば日本海(作詞・五木寛之、作曲・五木ひろし) 3月リリース
2006年
 高瀬舟(作詞・水木れいじ、作曲・五木ひろし) 

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