悪霊横丁de聖書乱読

沖縄在住、,仕事とお絵かきソフトがほしい,体重75キロ。

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ヤモリの子

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ヤモリの子、やっと鳴けたか、声上げて
とっても小さな、本当に小さなヤモリの子が、時々私の足の近くを、チョロリチョロリ、と這って、じっとしている日々が続き・・・
暫く姿を見ない日は、どうしたのかと、たま〜に思い出す。
そんな暮らしを笑えば笑え。
ただ、お願いだから、私の足元をうろちょろするのはやめてくれ。
私は踏んだきるつもりはないのだからと、短く祈る気持ちも覚えた。
お願いだよ、小さき命よ。ずぼらな私に近づくな。気づかずに踏んでしまいたくはないのだから。
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マタイによる書 15章のエピソード

 エルサレムからパリサイ人と書士たちがイエスのところに来て質問した。
「あなたの弟子が昔の人々からの伝統を踏み越えているのはどうしてですか。たとえば、食事をしようとするときに、彼らは手を洗いません。」

 イエスは答えて言われた。
「あなた方も自分たちの伝統のゆえに神のおきてを踏み越えているのはどうしてですか。・・・(中略)・・・あなた方は,自分たちの伝統のゆえに神の言葉を無にしています。
 偽善者よ、イザヤはあなた方について適切に預言して言いました。『この民は唇でわたしを敬うが,その心はわたしから遠く離れている。彼らがわたしを崇拝しつづけるのは無駄なことである。人間の命令を教理として教えるからである』。」
そうして群衆を近くに呼んでこう言われた。
「聴いてその意味を悟りなさい。 口の中に入るものが人を汚すのではありません。口から出るものが人を汚すのです」。


 その時、弟子たちがやって来て、「あなたの言われたことを聞いてパリサイ人たちがつまずいたのをご存じですか」と言った。

 イエスは答えて言われた。
「わたしの天の父がお植えになったのでない植物はみな根こぎにされます。 彼らのことはほっておきなさい。彼らは盲目の案内人なのです。盲人が盲人を案内するなら、二人とも穴に落ち込むのです。」

 ペテロはそれにこたえて言った。
「その例えをわたしたちに分かりやすくしてください。」

  するとイエスは言われた。
「あなた方もまだ理解していないのですか。 口の中に入るものはみな腸に進んで行き、下水に排出されることに気づいていないのですか。
しかし、口から出るものは心から出て来るのであり、それが人を汚します。 たとえば、心から、邪悪な推論、殺人、姦淫、淫行、盗み、偽証、冒とくが出て来ます。これらは人を汚すものです。
しかし、洗ってない手で食事を取ることは人を汚しません」。

賜物と祝福

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もしも私が作家にされるのなら、この世がどこに向かって進んでいるのかを見極める力のある読者に、「この作家は少し面白いよ。」と言われる書き手になりたい。これは、私の最大のうぬぼれ。なれるかどうかも分からないのに、まるでなれるかのように、なりたいと言うなんて。
そう、私はへそ曲がりなので、人が思うような優秀な生き方はできなかったのです。ただ、「この作家は、少し面白いよ。」と言ってもらえるような作品を、生み出せれば・・・
神からの賜物に気づいたら、親でも教師でも、それを伸ばしてくれる方は、神からの助け手です。神の祝福がありますように。

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マタイによる書 14章 サロメ

 ヘロデは,自分の兄弟フィリポの妻ヘロデアのことでヨハネを捕らえて縛り、獄に入れた。それはヨハネが、「あなたが彼女を有しているのは正しくない」と彼に言っていたためであった。

ヘロデは、彼を殺してしまいたいと思いながらも、群衆を恐れた。人々は彼を預言者とみなしていたからであった。

 ところが、ヘロデの誕生日が祝われていた時、ヘロデアの娘サロメがその席で踊りを見せてヘロデをたいそう喜ばせた。それで彼は、何でもサロメの求めるものを与えると誓って約束した。 そこでサロメは母の指図のもとに、「バプテストのヨハネの首を大皿に載せて、ここでわたしにお与えください」と言った。

  王は憂えたが、自分の誓い、および一緒に横になっている者たちの手前もあって,それを与えるようにと命令した。そして、獄の中でヨハネの首を切らせた。

 それから、彼の首は大皿に載せて運び込まれ、サロメに与えられた。彼女はそれを自分の母のところに持って行った。

小説・紅い夾竹桃

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     ?H1>短編小説 ・紅い夾竹桃

             

 



 うす曇の空に明るい日がみなぎって、雨の降る気配はない。九月の空気を頬にやわらかく感じる午後。



今日は、姑に長袖を着せて出てきた。普段はまだまだ半袖でじゅうぶん間に合うけれど、八十近い姑は寒がりなのだ。



姑の車椅子を押して歩く運動公園は、かなり広い。



姑は、太平洋に面する中城湾を一望できるコースが、とても気に入っていて、生まれ島を思い出すと言う。



「おばあ、宮古島はこの方向じゃないよ。」
と、言ったことがあるけれど、



姑は笑って、
「ぐるうっと回ったら、私の宮古にも、嫁の台湾にも行けるさあ。」
と答えた。





散歩で汗をかくために腰に巻いたフードジャンパーが、歩を進める度にカサカサカサカサとビニール製品特有の音を出す。




台湾から、沖縄に住む親戚を頼って出てきたのが、つい数年前のような気がするのに、三十余年の月日が流れている。



邯鄲の枕とまではいかなくても、小さな山や谷もあったそれなりの人生、もう半世紀は過ぎてしまった。



思えば生みの親よりも、この人との付き合いの方が長い。



 かすかな風にもそよぐ薄い白髪、頭皮も更見えになった姑は、私が嫁した頃はまだ頭髪黒々とした働き盛りで、肌にも色艶があった。



姑の経営するマチャグァー(商品小売店)は繁盛していた。



台所や店のこと、家の外のことまで、沖縄の風習を教えてくれたものだ。



いろいろな事を知りたがる幼子のように、いつも、姑の姿を目で追った日々。



 夾竹桃には枝にも毒がある。



それを教えてくれたのも姑だった。




一緒に暮らし始めて五年ほど経ったある日のこと、姑が酷く怒り出した。



それはとても理不尽と思える憤りだった。



女の細腕で店を切り盛りしながら息子を育て上げた、男勝りの明るい姑だったから、その変貌ぶりは、周りを困惑させた。



いちいち人の言葉の端っこにカチンとくるらしく、小さなことにも細かく難癖をつけるようになった。



一番の標的にされたのは、聖書を学び始めた私。



その頃は、私の日本語も上達していたから、姑は、
「聖書の神様のために日本語を教えたんじゃない。仏壇を拝め。」
と、怒った。



おおらかで優しい姑の姿は、もう、少しもなかった。





別人だった・・・・。





・・・悲しかった・・・





嫌われたくなかった。






私が着ていた紅い夾竹桃の柄のシャツを見て、毒があるけど、あんたみたいだ、と人前で言われたのも、そんな時期だった。



毒性のある花のようだと言われて、そのシャツを着なくなった。



今なら、姑は更年期のホルモン異常だったと思い当たる。



朝からイライラと難しい顔をして怠そうだった。



体調の変化を受け入れられず、かといって今のような療法もはなかった時代に、どんなに辛かったことか。



「おばあ、寒くない?」と尋ねてみる。



姑は「ううん。一緒だから大丈夫さあ。」と言った。



姑の膝にフードジャンパーを掛ける。



この人には嫌われたくないと思って、生きていたような気がする。



車椅子をゆっくり押しながら歩く海沿いの道に、紅い夾竹桃が咲いていた。



姑が指差して傍に寄れと言った。



「嫁はねえ、夾竹桃のシャツがとってもよく似合うさあね。」



「毒があるからでしょ。」
と笑って見せると、



姑は頭を振ってゆっくりした口調で言った。



「優しい嫁だったよ。苦しい時にいつも傍にいてくれたのは、あの台湾嫁だけだった。忍耐強くてねえ・・・本当の娘みたいに上等嫁だったのに・・・褒めてあげたらよかったのにねえ。」



思いがけない言葉に、ふいに胸が詰まった。



その詰まりを解くように目がゆるゆると潤む。



「あれはどこに行ったかねえ。あんたは似ているさあ。」



「おばあ、私だよ。私が台湾嫁だよ。」



姑は、夾竹桃の花の色鮮やかさに見とれている。



気づかれないように目じりを拭って、ふと顔を上げると、生垣の向こう側の岸辺が見えた。



彩度の低い青みがかったうす曇の空に切れ間ができて、海に差し込む金色の陽光が絵のように美しい。



遠くまで凪いでいる水面に、きらきらと照り映える波。思わず感謝の祈りを捧げたくなるほどだ。



「苦しい時に、あの台湾嫁はずっと傍にいてくれたのに、どこに行ったのかねえ。怒ったから出て行ったのかねえ。本当の娘みたいに思っているのに・・・待っているのに。」



おばあ・・・私だよ・・・私が・・・

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