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「奇跡のピアニスト」 〜フジ子・ヘミング物語〜(シナリオ)13 ※ベルリンのアパート
フジ子の自宅で、ピアノを弾いている金髪の少女。
フジ子のN「ドイツで動物達とのんびり暮らす事に決めたの・・・ここに帰ってくると懐かしくて、故郷のような気がするのよね」フジ子が教師をしているのだ。 足元を歩き廻る猫。 ヨーロッパ各地での演奏活動がオーバーラップ。 ※フジ子のアパート
羽を傷付けたハトが窓辺に止まっている。
フジ子「お前たちの餌代を稼いでくるからね。良い子でお留守番してるのよ」フジ子は、その鳩を簡単に捕まえて、鳩の手当てをする。 側で見ている猫達。
部屋を出て行くフジ子。
※ベルリンの市場
野菜や果物が豊富に並べられた露天市場。
※フジ子のアパートフジ子が、夕食と猫の餌を買い求めている。
買い物から帰って来たフジ子。
※ドイツ、フジ子の部屋ドアを開けて中に入ると、ケガをした鳩と猫が一緒に寝ていた。 微笑むフジ子。
電話が鳴る、素早く受話器を取るフジ子。
フジ子「あっ、お母さん!・・・うん。何とか元気でやってる。お母さんは?・・・良かった・・・有名になったら帰るから、空港まで迎えに来てね」フジ子は、ドイツ語で電話に答えたが、
オーバーラップする。
※ドイツのフジ子の部屋
電話が鳴る。
フジ子「あっ、ウルフ?・・・なぁに〜。ちょくちょく電話してきて・・・えっ!!」フジ子は、ドイツ語で答えたが、
明るく話していたフジ子の顔が急に曇ってくる。
※大月家の居間
受話器を持ったウルフが話している。
ウルフ「直ぐに、帰って来て」
電話で話すウルフの側には、布団に寝かされた投網子。
※斎場顔には白い布が掛けられ、枕元に線香が点っている。
大月投網子の質素な告別式。
※墓地、大月家代々の墓の前ウルフと吉野、投網子の弟子達が、参列している。 こじんまりした葬儀に、フジ子の姿は無かった。
ウルフと吉野、投網子の弟子達が、参列している。
ウルフ「何故、姉さんは、帰って来ないんだ!」僧侶の読経と共に、投網子の遺骨が墓の下に納められる。 やはり、ここにもフジ子の姿は無かった。 ジッと、その光景を見詰めていたウルフの顔が段々と硬直して、
ウルフの怒りに、周囲の人達は誰も答えない。
フジ子の声「怖くて帰れなかった・・・お母さんに合わせる顔が無くて・・・名声を持たずに日本に帰る時は、ピアノを捨てる時だと思っていたから・・・」※「イングリット・フジ子・ヘミング演奏会」のポスター
フジ子が自分のイラストと写真を組み合わせて作ったのだ。
※東京芸術大学、旧奏楽堂
舞台にグランドピアノが1台置かれている。
ざわめく客席には、青山学院や芸大の友人、児玉須賀子等、投網子の弟子や関係者。リサーチャーの豊田恵子、いとこの大月礼子。弟のウルフ。テロップ「1997年」 フジ子のピアノの生徒や、その父母も来ている。 母親が怒鳴り込んできた女児も父親と来ている。 須賀子が、後ろに座っている女児に話しかける。 須賀子「フジ子先生のピアノは鍵盤がへこんでて弾きづらい?」
女児、こくりと頷く。
須賀子「あれはね、フジ子先生があなたと同じ位の歳から一所懸命に練習していたから、いつの間にか、あんなにへこんじゃったのよ」父親「えっ!あんなに固い物が指でへこむんですか?」
付き添いの父親が驚く。
少し離れた所に、劇団の若者達も来ている。劇団の男1「おばさんが、本当にリサイタルやると思わなかったよなぁ」 劇団の男2「こんなに観客が来るとは思わなかったなァ。ちょっと心配だけどな」
笑い声が漏れる。
直ぐ側に、酒場の仲間も、3人付き合いで来ていた。酒場の男3「俺たち場違いなんじゃねえかなぁ」
客席を見回す3人。
酒場の男1「いいの、いいの。おばさんだって飲み屋に、場違いで来てんだから・・・」酒場の男3「おばさんが、ピアノを弾くんだぞ。想像できねえよなぁ〜。あのごつい手でよ〜。和太鼓なら判るけどな」 酒場の男2「クラッシクなんて、俺、聞いても判んねえと思うよ」
フジ子が、個性のある服装でステージに登場する。
フジ子の演奏が始まる。会場から、拍手が起ると3人も慌てて拍手する。 テロップ「ハンガリー狂詩曲」 曲が終るまで、以後のシーンに続く。 始めは馬鹿にしていた酒場の仲間が、フジ子の演奏と共に静かになっていく。 フジ子のN「1小節その演奏を聴いたら、すぐに自分の音だとわかる音楽を奏でる事が大切だと思うの・・・」 ※下北沢の小さな居酒屋
コンサートに来ていた3人が酒を酌み交わしている。
男1「隣に座っていた奴が、言ってたけど、ミスタッチが多かったてよ。プロから見ると、おばさんは下手なのかなぁ〜」男2「俺には、間違ったか判らなかったけどな〜」 男1「判る訳ねえだろう!本当の曲を知らねんだから・・・」 男3「俺は良かったと思うけどな。何だかわかんねえけど、ジーンときたよ」 フジ子のN「音楽は心で表現するもの。ピアノは人間が弾くもの。わたしはこれからも自分の弾きたいように弾いていくの・・・これまでだってそうしてきたんだもの」FO つづく・・・。 「ハンガリー狂詩曲」ギター演奏だけど聴いてみる? |

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自分を確立してしまえば、雑音は気にならなくなるし、全てのことが自分色に染まるものです。
2009/11/26(木) 午前 10:16 [ さゆら ]
さゆらさん。
努力をして「自分を確立」したからと言って、必ず報われるとは限らない。
しかし、努力をしなければ「自分を確立」する事は出来ない。
2009/11/26(木) 午後 0:23